去る2015年11月1日!
岡村靖幸「愛の意味」というツアーに行ってきました。
いつもMCはしない岡村ちゃんだけど、ここのところは曲中にちょろっと語りかけてくれる。
「愛の意味、わかるかな?」
「僕はちょっとまだわかんない」
「君の一番大切なものは何?お金?愛?SEX?」
「僕はまだよくわからない」
いっつも「わかんない」ってぶりっこするんだからさ(笑)
今回のツアーで今でも余韻として残っているのが、
ピアノ弾き語りのときの1曲目
「Desperado」
イーグルスの曲です。
前回のツアー「This is my life」のときの余韻曲は
サザンの「慕情」
初めて行った岡村ちゃんのライブでの余韻曲は
ビリー・ジョエルの「素顔のままで」
岡村ちゃんの曲じゃない、でも岡村ちゃんが選択したというこれらの曲からは、アーティストではない岡村靖幸が溢れ出しているようで、帰ってからものすごいじわじわが、眠れないほど押し寄せてくる。
そんであと、普段ヘビロテに聴いてない曲が登場したりすると、「なんて素敵な曲だったんでしょ!」と改めて感動させられて、選択曲と自身の曲と、その共通点というのか、相通ずるスピリットみたいなものを、ずーっと胸の中でサーチしてるような。
今回、その改めて感動させられた曲っていうのが、
冷たくされても
ミラクルジャンプ
「ミラクルジャンプ」に本当に悶えました。
「HEY!HEY!HEY!」のエンディングテーマだったんですね。
「カルアミルク」も「だいすき」も、いつだって代表曲、名曲の上位から下がることはないけども、みんなが好きな、私だけが好きな?岡村ちゃんらしさは、「ミラクルジャンプ」の中に詰まってるような気がするのです。
「いわばシャイで引きこもりの日常を返上したい」
「少年の情念で冒険をつかみとりたいぜ」
って、(きっと)お部屋で奮起してるような。
「冷たくされても」は、歌詞は岡村ちゃんじゃないのですね。
でも旋律ももれなく素敵です。
iPhoneで聴いてるだけでは伝わってこなかった。
今の岡村ちゃんが歌うから、なおいいのです。
なんというんでしょうね、選択曲と自曲とに通じる、どこか圧倒的なポピュラーさのある旋律。
「ヘイ・ジュード」にも「ボヘミアン・ラプソディ」にも通じるような、赤ちゃんもすやすや眠り、3歳児もお尻フリフリするようなまっすぐなメロディ。
素直さというのか。
いろんな曲を作ってる岡村さんだけど、このまっすぐな曲を歌ってるときは、セクシーで悩殺デンスを踊ってくれる岡村ちゃんとはまた別の顔が出てしまっていると感じます。
それはきっと、その切なさは観客みんなで共有できそうにも思う。
「かわいい」
それに尽きるような気もしてくるけど。
「スマスマ」に出てたときと同じスーツを着てたけど、あの緑チェックのスーツが本当にかわいくて大好きで、とってもお似合いでした。
あと、口をむちゅっと突き出すあれね。
あれは、岡村ちゃんなりのアヒル口なんじゃないかなって、今回思った。
(はーモテたい…ぷんぷん)
ってな!!ステージの左隅でやってくれたポーズもまた可愛かったぁ~
くぉの、ぶりっこめ!!
ずーるーいー!
なんて、むっちりした二の腕をぐゎしと掴んで揺らす夢すら芽生えてくる。
ここ2年くらいの間に出したシングルが、どれも本当に盛り上がる良い曲です。
「ビバナミダ」「愛はおしゃれじゃない」は、
もうお楽しみ曲として根付いてて、でも
「彼氏になって優しくなって」も「ラブメッセージ」だって素敵な曲。
彼氏とラブメッセージでは、気持ち悪さが健在なのですよね~。
ビバと愛おしゃでリア充みたいなスマートさに着地したように思ったけど、彼氏とラブメッセージで「悶」に戻るのが、すごいと思うのです。
「彼氏」の間奏部分がとにかく好きです。
ライブだとあそこは岡村ちゃんも気持ちを高める仕草タイム。
追記;今聴いてて思ったけど、ラブメッセージの「ひかってる」の歌詞を「輝ってる」という表記にしたのは、マキタスポーツさん演じる「輝さん」の暗示じゃないかしら。
今更気づくなんて遅いかな?
今回はピアノメドレーが豊富でした。
1曲目がイーグルスの「Desperado」
2曲目は渡辺美里さんへの提供曲
「Lovin’you」
3曲目はレイ・チャールズの
「Georgia on my mind」
そんで4曲目が、「東京ベイベ」!!
テーマは「現代社会と対峙するキミ」ってな感じでしょうか(笑)
あっ!今回は友人のふり合唱なかった!
「愛の才能」も、やっぱり名曲です。
川本真琴さんは、どこまで岡村作品を意識して作詞されたのでしょうか。
川本さん、すごいなぁといまさら本当に。
内心 本心だなんて 関心ない!
↑この詞が本当すごい
そしてこのギターね!!
あの人は、女子のおなかの中に入りたいんじゃないかって思う。
ひとつになれるようなワク・ドキを我ら女子は「きゃー!」なんて悶えるけど、母親のような無条件な抱擁を求めてる、それがあの人の願望なのじゃないかしら。
岡村ちゃんの曲を、我が子のように抱いてあやしたいような本能が、まんまと湧いてくるのだもの。
詞曲のピュアさを確かめて味わって、自分の中の母性の無条件さは、いかほどかしらねーと、赤ちゃんの目をのぞきこむような母性。
自分の正面に岡村ちゃんがやって来るのに備えて、汗で濡れた前髪を整えたり…なんて存分に女の子でありたいくせに、「いじわる」や「聖書」で男並みに拳突き上げたり、「安心してください…」「どこまでも味方ですよ!」ってことをこちらも全身で伝えたい。
「愛の意味」って、そういうことじゃないかしら。
だってやっぱり可愛いのだもの、ね。
(↑スマスマ出演時)