昨日はとてもいい日だったのに
なぜか嫌なことも同時に浮かぶ。
自分は優しくしてもらえたのに
真逆の日の寂しさがよみがえる。
いい人になんてなれるのかな。
悪口言わないからっていい人だろうか。
優しいからいい人とか
そうとも限らないいい人のことをたくさん知っている。
私はすごく優秀なんですと言われると
そうでもない部分が浮き上がってくる。
これウン万円もしたんですと言われると
だからなんだとつっかかりたくなる。
巨大なリボンを後ろ頭で輝かせて
それは彼女に似合っているのに
蝶に威嚇されてるようで落ち着かない。
なぜ彼女は、
自分の目では見えない巨大な蝶が
よく似合うことを知っていたのだろう。
考えれば考えるほどゾクゾクしてきた。
いつもアクセサリーで身を固める彼女にしては
小さすぎるように見えるバレッタも
よく目をこらすと光が散りばめられていた。
大きいから高いとかじゃなく、
輝いてるからこそ高いのだと
バレッタ自身が教えてくれたような納得。
私は楽しんでいる。
ちょっと不愉快なこと思い返してはゾクゾクして
楽しんじゃっている。
100%いい人とか
100%いい日とか
信じていないのかもしれない。
暗さと明るさと
ムカつきと癒やしと
悲しさと笑い声と怒りと優しさ
総じて昨日はいい日だった。
g.o.a.t.よりインポート