昨日、映画「シャイン」を家で見たのでした。
精神の異常をきたして、期待されてた名ピアニストの人生から外れてしまった男・デヴィッドの実話。
「占星術師が出るよ」と、とある人の薦めがあって買った。
占星術師が、彼の妻になったという。
その出会いを確かめたかった。
占星術師ギリアンのことが大好きになってしまった主人公デヴィッド。
友達のところに遊びに来ただけのギリアンとの別れが名残惜しくて、
「僕と結婚して」って思わず言っちゃうそれは、
プロポーズというより子どもみたいな懇願。
ギリアンはずっと年上だし、婚約者もいる。
それに子どもみたいなデヴィッドと結婚など。。
彼のピアノは確かに胸打たれるけど。
デヴィッドからのプロポーズなど真剣に捉える気もなかったギリアンにデヴィッドは、抱きついて言う。
星占いだよ。星に聞いてみて。
出会った時にさらっと、「星占いの先生」と紹介されたことを覚えてたデヴィッド。
にも驚いたけど、、、
自分が占星術師であるというのに、互いの星を見るなんて考えもしなかった。
けどデヴィッドの一言で、すでに導かれてることに気づいたようなギリアンの表情。
私はここから涙を流しっぱなしで。
なんでだろう。
星を見る私が一気に救われた気がしたというか。
「星に聞いてみて」
この一言の可愛らしさと素直な直感。
ギリアンのピンと来たような表情。
この映画作った人もまた、星に親しんでるんじゃないかしら…。
素晴らしい描写と思った。
泣ける映画だから素晴らしいとか、今どきそんなことはものさしにもならないのだろう。
でも自分が泣いてしまったことは、ことさらこんなふうに感激を綴りたくなるんだけど。
それに私は登場人物を、私の目線で見ていた。私の都合で重ね合わせてた。
だからどこでどんな涙が流れようと、どこまでも自分のストーリーの涙なのだろうかな。
それでも映画館などではこの間も、「こんなとこで泣いちゃいそう…」と慌てて涙をこらえたりして、
「ここ泣くとこ?」のズレを気にして不安を抱えちゃうから集中できない。
部屋で1人で見るというのは、いいものなんですね。
存分に私は、私のストーリーの中で泣くことができた。
ピアノの音色や、お父さんと相対した時のジェフリー・ラッシュ(デヴィッド)の表情にも込み上げて来たし、
あと妹たちやレストランで働く優しい女性、施設で出会った女性に、ギリアン。
とりわけ女性が素敵でした。
若い子たちのみずみずしさ、白髪でも色気あふれた美しい女性たち。
若きデヴィッドは、ちょっとマイケル・ジャクソンみたいでもありました。
そんなふうに自分オリジナルの感想を綴れたことにもまた、満足です。
g.o.a.t.よりインポート