ここんとこ、よくドラマで泣いてます。
昨日は朗読ドラマ「この声をきみに」で。
今日は「わろてんか」で。
どちらも恋の高まりがピークを迎えました。
泣けるほどの切なさを感じたんですよね~。
竹野内豊さんと麻生久美子さん主演の「この声をきみに」は、おもしろいドラマなのか?と聞かれれば、正直「そうでも…?」と答えそうな平坦なストーリーですが、その平坦さが金曜日の22時頃にちょうどよい。
特にここんとこ、背骨までギシギシ疲れてる金曜の夜に。
竹野内さんと麻生さんの仲に火がつくかつかないか…って、1行交代で朗読する2人のギリギリさが色気でもあり、泣きそうな切なさでもあったけど、私はいつも片桐はいりさんの声だけで泣けてしまう。
人の心を震わせる声とか演技力ってどういうんでしょうね。
片桐はいりさんの登場は、ふわふわしがちな朗読会のムードをピシャッと締めてくれるもので、簡潔な一言が心をぐさっと刺す。なのに優しい。
「ひとりっていいものよ」
時には離婚したばかりの竹野内さん演じる孝を簡潔に癒やす。
「あたしね…」
って街で偶然会った孝に、朗読を始めたきっかけを語りだすところとか、普通のエピソードなのになぜか切なく聞こえる声の低さ。
「あそこよ」
孝がちょうど探してたという古本屋まで案内してあげたその一言で、またきっかり締める。
2話では「がまくんとかえるくん」イメージシーンで、なんとはいりさん、おっそい郵便屋かたつむり役だったんですよねぇ。
あれがなぜかまた泣けて…。
あんな役できる方ってそういるでしょうかね。
NHKのドラマHPで片桐はいりさん演じる「磯崎泰代」の紹介ページを見てみました。
磯崎泰代:幼い頃から、文学や芸術が苦手、他人の気持ちや恋愛に興味をもたないまま一生を終えるのが寂しいと感じ、そんな時に朗読に出会う。
なんか泣ける…!
はいりさんは本当にこの背景を骨の髄まで染み込ませて演技しているように感じるのです。
そういえば杉本哲太さんとはいりさんって、「あまちゃん」の大吉・あんべちゃんコンビでしたね!
あの2人の安定感に癒やされてる金曜です。
竹野内さんは太陽山羊座ですが、確か蠍座マジョリティーの方でした。
麻生久美子さんは太陽双子ですが、月が蠍あたりだったような。
木星が蠍座に入ったからでしょうか、「この人と出会って自分の全てが変わってしまった」という人格変容感がいろんなドラマからあふれてるように感じます。
親から勘当されても愛する人についていくとか。
竹野内豊さん(46歳・木星期)
太陽:山羊、月:魚
水星:山羊、金星:蠍、火星:蠍
木星:蠍、P太陽:水瓶、P木星:山羊
麻生久美子さん(39歳・火星期)
太陽:双子、月:天秤か蠍(境目3時頃)
水星:双子、金星:獅子、火星:乙女
P太陽:獅子、P火星:天秤
麻生さんの月は微妙なとこでした。
でもこれまでの役柄、じっとり重めな役が多いんですよね。
泣くなはらちゃんとか、園子温監督映画「ラブ&ピース」とかモテキとかチェイスとか。
あと色気放つ役。
明るくはじけてる役もされるけど、暗い何かを背負ったミステリアスな役の方が断然輝きを放つ。
ただ独特の華やかさは天秤的とも言えるかな。
だけど「水っぽさ」が麻生さんにはある。感じる。
でもそれは、蟹座の木星・リリス由来かもしれないですね。
ミムラさん(33歳・太陽期)
太陽:双子、月:山羊
水星:双子、金星:双子、火星:蠍
P太陽:蟹
ミムラさんも蠍座持ちでした。
ミムラさんの双子度合いはガッキーと似た感じで、月が土星座ってとこも同じです。
CMで、お豆腐入った鍋を手に街を歩く生活感がぴったり。
でもやはり蠍座持ちだからか、コミカルだけで終わらないような、向田邦子さん役の時も思いましたが、実は病を抱えてるとか実は悩んでる…といった、秘めた深みのある役がお上手と思うんですよね。
片桐はいりさん(54歳・木星期)
太陽:山羊、月:天秤か蠍(境目11時頃)
水星:水瓶、金星:射手、火星:獅子
木星:魚、P太陽:魚、P木星:牡牛
片桐はいりさんも麻生さんと同じく、月が微妙な方なのですね。
でもはいりさんは月天秤じゃないかなぁ。
「かもめ食堂」とか、おしゃれにぴったりハマるとことか。
そのほか何をどのように演じられても、おしゃれにキマってる!
おばあさんの役とかされてましたけどね、なんであんなにハイセンスなんでしょうか。
そんでいつでも明るくコミカルです。
火星の獅子がなんでも大仰に見せて、金星の射手がそれらをセンスよく笑い飛ばすような。
太陽の山羊が「姿勢良すぎる人」みたいな生真面目さで、なおさらコミカルを煽ってるかのようです。
こわっって役もそれなりにあるんだとしても、重っっとか、じとっっとはならない。
そうすると麻生さんはやはり月が蠍、はいりさんは月が天秤なんじゃないかな。
人として当たり前の真っ当さで生きているっていうところの確かさは、やはり山羊由来にも思えるし、そこがすごくすごく好き。
脚本家の大森美香さんが蠍月の方だったのですね。
太陽は魚座です。
木星が山羊座で、竹野内さんと似た星をお持ちです。
だからでしょうか、竹野内豊さんがこれまでになく役にぴったり合ってると感じるのです。
これまで竹野内さんはデキるいい男の役が多かった。
太陽山羊座だと、やはりエリートビジネスマン役が巡ってくるのでしょうかね。
「素敵な選TAXI」はコミカルな役だったでしょうか。
1話だけ見て、違和感で見なくなってしまったけど。
誠実な役、デキる役、男前の役。
山羊的に当たり前すぎるのです。
当たり前すぎて面白くないと思っちゃう。
蠍座マジョリティーならなおさらそういう役が合いそう…と思うものの、ヘンで抜けてる役が合うはずの月・魚座。
やっぱ可愛らしさは必須です。
私の中でのベスト竹野内さんはダメ男役の「世紀末の詩」だったけど、今回見事に塗り替えられたかな~。
ミムラさんとの結婚生活で、ほんっとひどい夫・父なんですよね。
それでも「くじらぐも」の時はまた泣けた。
あのときは長女のセリフに泣けました。
この世の中はお金を稼ぐ人が偉いと言われるけど、お母さんは忘れ物を届けてくれたり、刺繍してくれたり、クッキー焼いてくれたり。
そういう人の方が好き。大事。
でも誰もお母さんのこと偉いって言わない。
竹野内さん演じる孝は、自分のこれまでの想像力のなさをやっと自覚して打ちのめされていたけど、娘はお母さんをちゃんと見て、思いやっていた。
わたしはお母さんの味方でいたい。
目に涙いっぱい浮かべた長女・舞花ちゃん。
くじらぐも読んでくれたお父さんのこと、許して愛したい気持ちいっぱいだけど、それでもお母さんの味方でいると宣言する精一杯の気持ち。
こんなに小さくても、だって自分がお母さんを好きだと言ってあげなきゃ…!って引き裂かれそうな気持ちは、私のインナーチャイルドみたいのも刺激しました。
まだ幼くても持ち合わせてる想像力が、自分にはごっそり欠けていた…っていう役を竹野内さんが演じられたのが、すごくすごくよかったのです。
「想像力」
そのワード自体がトラウマ的に怖いんだけど、これからはきっと麻生久美子さんのことを想像して、一晩恋人みたいになってもよくわからなくてまた想像して…。
麻生久美子さんもまた何か秘めてるんですよね。
朗読会ではニコニコしてるけど、誰もその本性を知らない。
踏み込まれないようにがっちりガードしてる。
やっぱ月・蠍だよねぇぇ?
恋したいな…って、気持ち揺さぶるドラマってやっぱいいですね。
朝ドラでもついに駆け落ちで、松坂桃李さんが葵わかなさんに「一緒にわろてんか?」って橋の上でプロポーズ→抱擁。
人形浄瑠璃みたいな美しいワンシーンでした。
「(家を捨てても)そんなに藤吉さんのこと好きなん?」
てんの妹・りんが聞いたとこ。
「トットちゃん!」でも、家も親も捨ててでも好きな人についていった。
そんな恋は誰もが体験することじゃないだろうし、何もかも発達しすぎた現代では、いろんなリスク覚悟での決断ってなかなかないだろうから。
でも羨ましい。
何もかも捨てたっていいと思えるものが目の前に現れたなら…とね。
やはり木星が蠍座に入ってから、世の中も私もちょっと変わっただろうかな。