エルピスと舞ちゃん

ゆうべの「エルピス」は泣けました。
長澤まさみさんの演技、今までになくすごいと思って。

常軌を逸している長澤さんを見られるというのは嬉しいです。
思えばセカチューで頭を剃ったあのころから、規格外だったんだと思う。
それがテレビや映画というやつは、素朴な妹やモテ女、従順女子などなど、「可愛い」にまんまと収めようとするからさ。
今回の浅川恵那という役は、長澤さん自身の歩みや爆発的な怒りがそのままぶつけられてるように勝手に感じられる。それがなんか嬉しいんですよね…感慨深い。
実際は、脚本の渡辺あやさんが、ぜひ長澤さんに演じてもらいたい!ということで2話か3話までを読んでもらい、まさみ→「ぜひやりたい!」となったそうですね。

3話でも吐きまくるまさみ=浅川恵那。
でも1話での恵那は死に限りなく近い吐き気だったように思う。
2話で使命がうっすら覚醒して、しかも郷敦と一緒だとなぜか食欲湧いてくるということでかろうじて命がつながれる。
3話でも郷敦と行動することで「あぁ、食べれてる」とこっちもホッとできるという、すごい仕掛けと思いますよ。
でも結局吐いてしまう。酒飲みすぎて。挫折の飲酒。

あの挫折演技がまたすごかった。泣いてしまった。
なんか、すごく自分を重ねたというか。
そんな女性はとても多かったんじゃないのかな。

「40overのベテラン社員」、、ってまとめ方はすごくアバウトだけど、でも実際問題、40overのベテランがどんだけ立ちはだかってただろう。しかも惰性ベテラン社員。
あんな惰性的分からず屋。なのに力を持っている。

職場じゃなくてもネット世界でも、健全で純粋な若者の真心は惰性ベテラン連中にぶった切られる。
そいつらは若者の倍の年収だったりして、でも生きるエネルギーは若者の半分。に見える。
なぜあんなに力を持っていて、ほうぼうに影響力きかせまくってて、そして我らは連中をなぜ蹴倒せないのか。(自分も40overだけど力はないからさ…)
エルピスでも、恵那と郷敦があれだけ多くの若手の賛同・感動を得たのに、たった数人の惰性連中にぶった切られ、終わる。
見てるこっちとしても本当に苦しかった。
自分の人生の数々の挫折が一気に思い出されたような。
惰性連中は言葉だけが発達していったんだろうか。人をねじ伏せる言葉。それを武器にと磨いてきたのか。

言葉を武器にしたこともないような若者は当然勝てない。
言葉を失って、黙ってしまう。
「一理ある」の一理にすべてねじ伏せられる経験。苦しいほどにあるあるです。
悔しくて泣く浅川恵那。
でもそこからさらにまた覚醒するんですよね。

 

河合隼雄先生の本に、「死にたい」と思うときは「生まれ変わろうとする節目」という一文があった。
生まれ変わるのが怖いから「死にたい」と逃げの気持ちになる。
浅川恵那は1話で確かに死にそうだったもんな。あんなに食べれなかったら死ぬよねというくらい。
生まれ変わる直前から物語はスタートしてたのですね。
第3話ラストの浅川恵那は確実に生まれ変わった。
「自分はもうどうなってもいい」という覚悟で、いわば反則の独断行動。
惰性連中にぶった切られた独自取材映像を電波に乗せる!
どうなるんだろう!!!
来週も楽しみ!と思えるドラマがあるのは幸せなことです。

 

また「舞いあがれ!」がね〜。
なんとも幸せな気持ちになるドラマ。
王道の朝ドラですね!!
細かいところまで思いやりが行き渡ってて、応援したくなる。
年をとったってことかな。。

舞ちゃんがまた応援したくなる子ですよ。
なにわバードマンのみんな愛おしい。
鶴田先輩とか、いかにもサークルにいそうですね。
ちょっとかっこつけつつ一番優しい熱き先輩。
高杉真宙さんがまた、あんな可愛らしい顔してるのに銀縁メガネが不思議と鋭くてねぇ…。
それでロマンチストだってんだから、さすが九州男児という感じです。
由良先輩がいれば、女子が少なくても舞ちゃんがちゃんと守られてる安心感も湧くし。
あの、いかにも大学のサークルって感じが見てて本当楽しい。
私はサークル所属歴数ヶ月だけど、それでも「いるいる!」ってキャラがたまんないですね。
今でも大学のサークルってあんな感じかな。

 

ドラマはめっちゃ心を映す、世間を映す、、とつくづく思った。
エルピス第3話みたいのが放送されてる(しかもフジで)ということ自体に進化を感じるというか。
今まで誰にもすくい上げられなかった自分の不満や怒りにいきなりスポットが当たった。
そんな錯覚を起こしそうなほど、まさみに夢中になりました。
あの瑛太と目を合わせたときのヤバい目とかね!瑛太もたいがいヤバいよね…
「あいつは心が壊れた」
どうやらそう思われてるらしい、というところで今まで話が終了して自分もつぶれてきたとして。
その続編が描かれるのがこれからの時代、という予感がします。
生まれ変わりたい必死さが誰にも通じなかった。おかしい人と思われて、そう思われたくなくて引き返す連続。
自分にもあった過去の悔しいあれこれがすごい刺激されるんですよね。
私も今まで若手みたいな子に味方についてもらうやり方で立ち向かおうとしてた。
それでもだめだったこともたくさんある。
挫折して泣いて。
そのあとの自分のストーリーとしては、正社員を辞めたり新しい職場を見つけたり、新局面として確かにつないできてはいるのだけど。
ドラマみたいな対決姿勢は、ちょっと無理ですね。
あれから何年も経って、ようやく去年あたりから「自分は間違ってなかった」と思えてきた。
引き返すことはもうしないんだと思う。その迷いのさなかにいた時間、本当長かったです。

舞ちゃんもあんなダイエットして、一度はぶっ倒れんじゃないかとハラハラしてたけど、やり通せましたね!
いちいち感動する・・
back numberの主題歌もしみます。きみに〜・・・

 

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