いつも楽しみに聴いてるSpotifyラジオ「ロケショーplus」
ふかわりょうと放送作家・平松さんの30分弱トーク番組。
この間は、平松さんの「昔から歯の矯正をしている女性が好き」という話が興味深かったです。
歯の矯正をしている方が、そのブリッジを手で覆ったりするところに味わい深さを感じると。
容姿に何のコンプレックスもなさそうな人より、そういう「気にしてる」何かがある女性に魅力を覚えるそうで。そばかすとか、歯ぐきも好きと言っていた。
そんで平松さんはそのことを自己分析してたんですよね。
自分にも・異性への接し方にも、コンプレックスがあるからかもと。
「隠さなくても魅力的なのに、と思っちゃう」という平松さんの言葉にほんわかした。
こういう男性だってもちろん世の中にいるんですもんね…
私もそばかすがあり、過去に自分を受け入れてくれた人も「気にしなくていいのに」と思ってたかもしれない。
なのに、私はウジウジしたりしてさ…
シミ消えねーな…とか。
私が好きになりやすい人・その特徴ってどんなだっけと思った。
共通してるのは「みんなから浮いてる人」かなと。
小中高もそれ以降も、「はい、注目〜！」とか自分で言っちゃう男子に好意持ったりするんですよね。
最初は彼がウケてるとこに魅力を感じる。
これは私自身の「本当は目立ちたい」が投影されるんだと思う。
でも、100％ウケまくる人気者を好きになるんじゃなく、50％スベる人に関心が向かう。愛着が湧く。
これまた自分の投影と思う。
イタい自分をまっすぐ愛せない代わりに、人のイタい部分を愛すというね。
高校で最初に好きになったのは顔の整ったおとなしい人。
こういうタイプは自分にしちゃ珍しいですが、彼はファッションが奇抜だった。
奇抜っていうか、たぶんお母さんの趣味？みたいな。
授業参観に来るお母さんがド派手だったんですよね。
彼はおとなしくそれを着てたのかな。
いや、好きで着てたのかもしれない。
わかんないけど、どんなおとなしい人でも何かしらの個性がどぎつく出るはず…という哲学的な見方もできるでしょうか。
大人になっても私はわりかしイタめな人が好きですね。
岡村靖幸＝岡村ちゃんなんてもう、あんなにどぎついことを全力でやって、それをずっとやり続けたってとこが本当好き。
それがまたカッコよくもあり、笑えるしたまらなく愛着湧くしで、あの全力度合いにどれだけ胸を焦がしたでしょう。
「何者でもない自分」ということをひどく気にしていた30後半に岡村ちゃんにハマったのも必然だった。
岡村ちゃんが結婚を模索し続けてるのも救いでしたね〜。
個性的な人をやたら嫌う人っていますね。
バッカじゃないの？あんな水玉！と、本人に聞こえそうなとこで言ったりする。
そう言う人に限って香水きつかったり、はたまたおしゃれ雑誌に出てきそうな清楚系だったり。
みんなみんな、「個性」のあたりになにがしかを抱えてるのかな。
「好き」と「嫌い」には、どうしたって「自分」がにじむのでしょうか。
私の友人は、同僚が取引先に行くときのバッチリメイクに露骨に嫌悪感を示してて、ほとんど悪口言わない彼女にしては珍しいと思った。
でもそういえば彼女は、NHKの地方→全国進出となったときに急に垢抜けるアナウンサーのこともやたら非難する。
彼女はノーメイクナチュラルタイプですが、女性の「→」あたりの変化に何か引っ掛かりがあるんでしょうね。「あんなに地味だったくせに」と言う彼女。
シンプルな人がシンプルな人を嫌うのはあまり聞かない。
シンプルな人が個性的な人をすごく好きだったり、嫌ったりするのはよく見る。
個性的な人も個性的な人をすごく嫌ったり、好きだったり。
自分の個性を肯定したい気持ちと否定したい気持ちは、多くの人の中で入り交じってうごめいてるみたい。
私自身の個性の発し方はすごく中途半端と思う。
変わったデザインのニットは好きだけど、髪型やメイク、全身コーディネートにそこまで気持ちを注げない。
1点気に入ったものを身につけていたらもう満足で。
そんな私がすごく惹かれるのは、おとなしい人が多い自分の職場でひときわユニークなトレーナーを着たりする人。
インナーカラーを入れてたり、「自分はこういう服が好きで、そういうの買ってんです！」って、ファッションを楽しむ明らかな意思が感じられる人。
興味があるのは、「目立ちたくない」という気持ちが明らかに全体からにじむ人。
黒・白・グレー・紺がもう10年以上の定番で柄物は着ない。実際人柄もおとなしい。
「存在を消したい」という意思が全身からあふれてるように私には感じるんですよね。
だから逆に目立つ。
私の30代後半はなぜか「申し訳なさ」で占められてて、だから役に立つ人になりたい、それにはまず「いい人でありたい」という気持ちが強かった。
でも「いい人」を目指すほどに自分を好きになれなくなる。
続きます。