感想文:若林さんの本

今日美容院に行ったら、おしゃれ系雑誌からちょっと方向転換したような、「とりあえず質のいいもの追求してます」っぽい雑誌を夢中で読んでました。
1ページ1ページ丁寧にめくって。
そしたら、そのカルチャーコラムに紹介されてたこちら。

オードリー若林正恭さんの著書。

その雑誌とお笑い芸人の著書という意外性は感じたものの、その雑誌のコンセプトと妙にマッチした気がして、そのあと本屋行きました。

「まえがき」からグッと来たけど、パラパラめくってみたならば、なんと
「太陽の塔」への強い憧れとリスペクトが綴られている!!
同じだ、この人もだ・・・。
心臓ドクーンとさせながら購入決定。

でも正直、レジでお会計してるとき恥ずかしさを覚えてしまいました。
「人見知り学部」だなんて、
そこに共感したから買ったわけなんだけど、それがまた恥ずかしかった。
「カバーおつけしま…?」「はい」と、
せっかちに答えてしまった感じも恥ずかしかった。
けど、部屋で一気に読んでしまったので、カバーの必要性はなかったのでした。

終始、「社会」にノれないぽつねん感の若林さんを感じたけど、でも社会に参加してる人もしてない人も、多くの人が若林さんに共感するはずだと思った。
なんか、太宰治を読んで「これは私の物語だ」と多くの人が思うのと似てるのじゃないかなと。
「じゃあ一体誰が飲み会を楽しんでいるのか」
と若林さんは疑問に思うところがある。

世の中はみんなつまらないことでも笑ったり騒いだりテンション高く、
楽しそうで幸せそう。
そう思うことはよくある。
だけど、「幸せになりたい〇〇のルール」みたいな本が売れていく。
虚無感がどんなふうに自分から出ちゃうのか、
それとも虚無感だけは絶対出さないようにふるまうのか、
虚無感?なんすかそれ?ってふりをするのか。
そこに個人差があるだけで、大多数が虚無感を抱えてるんじゃないのかな。

本当は春日さんみたいに
「人なんて関係ないよ、自分は幸福だよ」って生きていきたいけど、
そんな人は本当はこの国に10%もいないのじゃないかしら、と。

けど、私こそが若林さんの気持ちを理解できる!!
そう思いたい。
でも、発売から1か月未満で第3刷となってる現実は、なぜか少しだけ寂しく感じた。
「そうはいっても人気者」という事実かな。
マイナー感に浸ってた自分がまぎれもなく大衆好みと気づいたからかな。

いや、でもね、それにしても、
「これは私の物語だ!」
と、目を見張る箇所がいくつもあったのですよ。

「自分を変えたい」
「違う自分になりたい」
どうしてそんなことを思うのか、多くの知り合いから珍しいものを見るような目で見られる。
今年の誕生日に友達から来たお祝いメールへの返信には、「今年の目標は飛躍です」なんて冗談ぽく書いたのだけど、そのことを人生の大先輩と会った機会に、笑ってもらうつもりでちょっと話してみたならば、
「飛躍って何?」
「えっ?えっと…だから…」
「どうなりたいの?」
「えー・・成長するっていうか、これまでとは違う自分になるっていうか…
でも別に冗談っていうか…」
話しながら涙がにじんできた。

私もまた、「大丈夫」って言ってもらいたいみたい。
「大丈夫だよ、今の君のままで」

そんなことはよくわかっているのに、誰かにこんな言葉をかけてもらうまではテコでも動かんぞっていう頑固な少女が私のどっかに居座っている。

小学生のころ、少しおなかが痛いだけですぐ「学校に行きたくない」と言い出す私は、「だって吐いちゃったらどうしよう…」
って思うと顔面蒼白になり、食卓から動けなかった。
いつも母は私に「大丈夫だから」と言って背中を押す。
「ぼして…(どして)?」
ってしつこく問う半べそ娘だったけど、それを言ってもらいたかったのだということもよくわかってた。
本当は玄関で靴を履いてるときには既におなかなど痛くないのだけど、恨みがましい目をして門を出て、通学班に交れば友達と笑ってくっちゃべってる。

若林さん・・・
「大丈夫」って人に言ってあげられる覚悟持ってたっぽいなぁ。
今日のこの本との出会いもさぁ、必然っていうか。。。
・・・運命感じやすい自分。

若林さんはきっと、春日さんみたいな人と結婚したらいいのじゃないかな。
デリカシーなくイライラもさせられるのだけど、自分にない欠けてる部分を
ガツンと無理やり嵌めに来てくれるような。

 

マキタスポーツさん言うところの「ベタイベントから逃げない」ってことは、どんなに勇気のあることで違和感のあることだかわかるけど、
メジャーがなぜメジャーなのかの意味も、参加してみるとよくわかる。
こんなに楽しいことになぜ今まで背を向けてたのかなって。
でも、違和感を感じてた頃の自分も忘れたくないなと思う。
若林さんはきっと、そういう純粋さとか傷をごまかせない人なんだろうな。
笑ってない目で存分に視聴者の虚無感をざわつかせるような、そんなマイナー感が、ありがたかったりするのです。

 

カバーを外すと…

かっこいいじゃないですか!

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