旅の話<横尾さん>

今回の神戸旅は二大目的があって、兵庫に引っ越した友達に会うことと、横尾忠則さんの美術館に行くこと。
今回の展示がGWまでだったのです。

Journey to the Next World
【横尾忠則の冥土旅行】

岡村ちゃんこと岡村靖幸さんが「結婚」についていろんな人にインタビューしていましたが、横尾忠則さんだけ誰とも「違う」と感じた対談でした。
そこからすごい気になり、たちまち惹かれた人、横尾さん。
絵や書籍を知ってもっと好きになり、その理由としては「すぐ感じられること」「可愛らしいこと」「目に見えないものを信じてる人」ですかね。

私は美術館に行ったりするのはあまり好きじゃなくって、その多くが「自分の感じてることは合ってるだろうか?」って不安になるから。
でも横尾さんの絵は、余計なこと考えさせる前にズドン!と衝撃が入ってくる。

写真撮影はOKとのことですが、1フレームにつき2枚以上の作品入れるのが条件。
入ってすぐ、「赤」がテーマの作品群で一番最初は「星の子」

この1枚を見て、本当に来てよかったと思った。

なぜか「やられた!!」と強く感じました。
絵からダイレクトに突き刺さるものを感じる。
揺さぶられたのです。

絵の左側は、赤ちゃんが自分で幕を開いて出てくるところ。
その幕とは陰部のヒダ。確かにあそこから出てきますね。
この「赤」は、横尾さんの幼い頃、空襲で真っ赤に染まった空の記憶。

右の絵は、本物の絵筆と絵の具がベタベタ貼り付けられています。
横尾さんは「全面絵」じゃなくて、コラージュ作品も特徴的なのですね。
キャンバスから絵筆がはみ出しています。

そして左の「家」。正式なタイトルは忘れてしまいましたが、この星屑みたいな点々は、無数の白黒顔写真です。
昔の小学校アルバムから切り取ったかのような古い顔・顔・顔…。
なぜだか気分が悪くなった。
この写真の子たちは今生きているのだろうか?
戦争の中で生き延びてこれただろうか?
なんとなく弔いのようにも思えて、その不気味さというかショックというか、「見られてる」というぞわっとした感覚に襲われました。

つい最近、横尾さん自身がツイートされてたことですが、横尾さんの展示見に来た人の中には、外に連れ出されるくらい奇行に走る人や、倒れる人がまれにいるそう。
わかる、と思った。
この絵は、そんな魔的なものに満ちあふれてた。
真ん中の男女は横尾さんと奥様ですね。

左の洗面所排水パイプの絵に特に惹かれました。なぜだろう。小さいころ作った工作みたい。なぜあんなとこに窓があるの?パイプはどこにつながるの?よくわからないなりに、想像は自由だった子どものころ。

この壁は、ダンテの神曲を愛読書とする横尾さんが、その世界観として描かれた壮大な作品。
会場にぐるっとめぐらされてます。
どの角度から撮っても、不思議とあそこが光る。

上の絵の裸婦の股間に猫の頭が貼られてるのが可愛いです(笑)

これらを同じ1人が描いたという不思議さ。
横尾さんが「何かに描かされてる」とおっしゃるのもわかります。

リアルの絵が放つパワーってすごいです。
それも、ピカソとか岡本太郎さんとか、今は亡き方のエネルギーと違って、横尾さんは今もお元気で創作活動されている。そういう方のパワー。
↓↓確かこのあたりは2018年の作品。
2018って今年!

好き!って思うものも、そうでないものもある。
どうぞご自由に、という横尾さんのスタンスまで伝わってくる感じ。
どんなに本や写真集見ても、実物1枚のリアルさにはかなわないです。

どれだけ興奮したって、それうまく文で伝えられる?ってとこのモヤモヤはどうしたらいいのでしょうね。
誰かのために感想書いてるわけじゃなく、備忘録に近い。
あのときの興奮、それをなぞってるというのか。
言葉では、すごかった…としかもう出てこないのですが。
横尾さんの綴るものも好き。描くものも好き。
猫を愛してるってとこと星座が横尾さんと同じで嬉しい。
というわけで、ファンの記録でした。

↓↓↓横尾さん対談も掲載されてる岡村ちゃん本

 

 

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