黒猫チェルシー@渋谷QUATTRO

ほんの1ヶ月前までは、黒猫チェルシーというバンドのライブに行くことになるなんて、思いもしませんでした。

 

黒猫チェルシーという名のロックバンドがあることは知っていた。
ボーカルの渡辺大知さんのことも知っていた。
でも、彼らの曲が普通に過ごしてるだけじゃ、私の耳に入ってこなかった。
相当前のめりにならないと、もしくはCMやドラマタイアップ曲などでないかぎり、音楽って耳に届かないものなのですね。

それでも「ライブに行こう!」とまで思ったのは、映画「勝手にふるえてろ」で渡辺大知さんの演技に感激をしたから。
あの人の生のパワーに触れてみたい。
岡村ちゃんのときもそうだったけど、「惹かれた!」と前のめりになった直近でライブが開催されてたりするのです。それを運命と呼ぼう。
というわけで本日行ってきました。
渋谷クアトロ。
結成10周年という記念すべきライブだったようです。

最初にビデオが流された。
「あなたにとって黒猫チェルシーとは?」

最初に出てきたのはボーカルの渡辺大知さん。
声が若っ!青っ!27歳ってそんなにみずみずしかっただろうか。
めちゃくちゃいい人そうです。

そして順繰りに出てくるバンドメンバー。
なんかしらんかっこつけてるようなメンバーに、会場から即座に笑いが起こる。

あ、ここ笑っていいとこだよね?って雰囲気が早速楽しい。
というか黒猫チェルシー、バンドメンバー相当可笑しい人たちですね。
神戸出身ということで、やはり関西弁ならではのすぐ笑いを巻き起こせるのどかな人柄に、初参戦の私の不安も警戒心もすぐ吹き飛んだ!

実はほぼ予習をしていきませんでした。
だから曲ごとの解説はできません。
でも1曲目から思ったことは、「もう完成されてるんじゃない?」ということ。
彼らの夢はみんな共通してて「今より大きいところでライブをしたい」「武道館」
その武道館に行ける・行けないの差って一体なんだろうかと思ったりしました。

冒頭のビデオの中で、メンバーが互いのことについて述べるとこ。
「渡辺大知について」
みんな「素直すぎる」とか「人柄で得してるとこもあるだろうけど、損もしてる」って。
「カラス見てるみたいなやつ」って表してたのはベースの方かな(笑)
売れる秘訣はもしかしたら、人柄のよさに吸収されてしまうこともあるんじゃないだろうかな。

ステージに立つ大知さん、大知くんはあまりにもいい人で、メンバーのソロを聴いてるときとか本当に幸せそう。
周りを立てることを絶対忘れない。
なんならメンバーの方が上昇志向持とうぜ!っていうトガった気概に溢れてるように見えて、またメンバーみんな会話が普通におもろい。

普通ロックバンドって、ボーカル以外のメンバーが恐ろしく存在感薄かったりするもんなのに、この黒猫チェルシーというバンドは、曲が終わって大知くんが喋り出すと、うわっと周りに突っ込まれたりフォローされたりする。
私は今日初めての参戦というのに、バンドメンバーが口開くのを楽しみに待ってしまう。

関西弁ってやっぱいいですね。
ナチュラルコントです。
大知くんはニコニコしながらそろそろ…っと後ずさり。
いい人すぎる!!!

しかしその大知くんは、曲が始まるとスイッチがぎゅいんと切り替わる。

なんというか不思議な恐竜のようでした。
誰に似てるとかって言っちゃえば、それはエレカシ宮本さんということになるのでしょうか。

大知くんって、なんか「昭和のおじさん」みたいな雰囲気なんですよね。
今日の衣装は、寅さんのよう。
ベージュのセットアップの中には猫のTシャツ。
手が大きいからか、背中が広くて丸いからか、私より大人に見えた。
歌ってるときはね。

 

顔を思いっきりくねらせたりしかめつらしたり奇妙な動きのパフォーマンスは、高校生の頃からそうだろうか。
映画など表現の世界に踏み込んでからだろうか。

でも、黒猫チェルシーがまだ高校生のころ音楽番組に出て、その映像を見た芸能関係者から大知くんはオーディションを受けるようにと声をかけられ、「色即ぜねれいしょん」主演に抜擢されたという経緯を知ると、やっぱりあのパフォーマンスは当初からなのだろうなとも思う。

だとしたら、やはり才能豊かな人なんだろうなって。
あふれてあふれてしょうがない。
それは音楽の場でも足りなくて、役者という世界がようやっと受け皿となったような。
美大出身者ということだから、おそらく絵も上手なのだろうし、ステージの上の大知くんは、まだまだ表現したくてしょうがない、そのやり場は確かにあのライブハウスじゃ小さすぎる。

とにかくみんな、何しゃべってもおもしろかったです。
もちろん演奏もすごくかっこよかった。
本当に仲が良いのですね。

今日の10周年イベントにはゲストがいらっしゃいました。
OKAMOTO’Sのオカモトショウさん。
女性のヌードイラストがこさえられた赤いシャツがセクシーでした。
やっぱり大知くんはセクシーという路線・枠ではないのだろうな。
しかしセクシーさは、ガっっと会場をまとめるんだということも目の当たりにした。

いや、永遠に悩みを抱える青年・大知であってほしい。
そういう人がファンとしてこの会場に集まってるんだとも思う。

 

今、会場で買ってきたCDを聴いてます。

やっぱりいいです!

正直、予習をしていかなかった分、旋律がよくわからなかったのです。
大知くんのパフォーマンスを見るのに夢中になったとも言えるけど、メロディーが最後の方よくわからなかった。

このアルバムはベスト盤ですが、どれもキレがあるし、乾いた堕落性に悲壮感を感じないのは、サウンドがカラッとしてるからかなぁ。
今このとき絶望してるからといって、膨大な未来を諦めたわけじゃないようなきらめきが感じられる。
奥田民生さんの「息子」カバーも収められてます。

ライブの最後、2回目のアンコール拍手でも出てきてくれた!
普通、会場が明るくなったらもう帰りの合図なのだから、私も階段へ向かったのです。
が、粘り強い拍手のおかげで出てきてくれた!

「ダブルアンコール珍しいねんけどな」
って言ってた。
しかもしかも、歌い終えたあと今度こそ袖にはけていき…かけて大知くんまたマイクを握る!

「ここにいる皆さん、せっかくなんで…」

なに?飲みに連れてってくれる?

「みんなで写真撮りませんか?」

さすがに飲みではなかったけど、あぁなんてええ子ら!
関西おばちゃんに今すぐなりたい。
ライブレポ、相当盛りだくさんになりました。
さっき魚座で新月だって。
私の新しい音楽シーンはまたひとつ、なんとも爽やかに始まったのでした。

 

 

 

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