けもなれ・愛すべき朱里の巻

「やばいな」と思った。
ガッキー演じる深海晶から気持ちが離れそうだなって。
それはもう冒頭から。
なぜならば、黒木華さんに心が持ってかれたから。

 

黒木華さんを、ガッキーのライバル役にしちゃいけなかったんじゃないのかな。
完璧すぎるガッキーよりも黒木さんの普通感に、「私こそ朱里」と思う女子も多いだろうから。
しかも、朱里が飼うウサギにまで餌のお土産を持ってくる晶だなんて。
そんな女、私も”大嫌い”と思う。

5話はだから、晶がすごく嫌な女に見えてしまいました。
恒星風に言うならばやっぱり「キモい」
ドラマ批判なわけじゃなく、こういうガッキーを見せてきますか!と、興奮もしているのです。
今までになく新垣結衣さんの色気が溢れてるように見えるのも、どこかムカついて危なっかしいから(それが男性の目にしっかり捉えられてるから)、かな。

だってさぁ、晶よ。
高層階から夜景の写真を撮ってる時になんとなく死に吸い込まれそうで、怖くなって誰かに電話したくなって。
心がすりきれて精神おかしくなる寸前に、「京谷か?恒星か?」って2人の男で迷えるんだからさ。
そして結局、京谷のお母さんに電話するという正解感。
呉羽と寝た京谷を許しちゃいそうで許したくなくて、そんで京谷の前で恒星とキスしてみせる余裕感。
自分にさらなるムチを打てば、パワハラ社長やできない部下の仕事も結局処理できる有能さ。24時間・全方位への気遣い。
このスーパーウーマンっぷりが日テレ水10らしいともいえるけど、「わかる」と思わせた1話が錯覚のようでした。

誰かといると、私はちっとも親切じゃなくなり、性格ブスが浮き彫りになり、顔のブスまで痛感させられる。
そう思わせるあんたが大嫌い、という屈折は昔のことでもない。
京谷も晶とよく似てる。
「朱里が死んだら怖いと思った。どうか死なないでくれと神様に祈った」
そんなこと一生明かさなくたっていいのに、わざわざ言う人がいる。
「でも愛じゃなかった」「この家は朱里にあげる」
本当にこういう手順で「優しい人」に成り上がっていく人を見つめる私は朱里なのであった。

朱里を好きだったときの京谷と、晶を愛する京谷はそんなに違っちゃったかな。
正反対の女を好きになる男って、一体どっちが本質なんだろう。
それとも交際する女性の変遷は自分のレベルアップ度でもある?
朱里は京谷と一緒に住んでるからこそ、そうは変わらない部分もたくさん知っているだろうに、たぶん持ち物とか気の利かせ方が新しい女仕様になった。
自分を粗大ゴミみたいに扱うくせにね。
ならば愛すべき「優しさ」につけこんでやろうと、朱里も心を決めたら4年も一つ屋根の下で暮らしてくれたなんてことは、想像を超えていたとは思うけど。

私を一番苦しめたのは、否定語を使わずに私をフった優しげな男。
別れてからも私はつけあがるばかりで、迷惑かけてでも相手とぶつかりたかった。
「元気でいろよ」
いつだかの別れ際に見せた優しさに急にゾワッとして、こういう男に苦しんでたんだと、引きずった3年を朱里に重ねてしまいました。

朱里が黒木華さんじゃなかったらもしかして、「そりゃあんたが悪いよ」ってツッコミ入れられたかもしれない。
でも朱里みたいな女の言い分をすくい上げるのも、ねらいだったんだと思う。
だからきっと黒木さん。
野木さんの脚本って、登場人物誰の存在にも愛すべき人柄を滲ませるのが特徴的なのかな。
望まれることをできちゃうゆえの苦しさ抱える有能女性も確かにいて、美人なのに本当いい人っていう女性の疲れも知ってる気がする。
でもこのドラマ、誰に心寄せればいいのかな。難しいですね。
私は朱里に心が傾いてます。
だってこれ来週の朱里、何やってんだろ!?

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