「このマンガがすごい!」見てます

テレビ東京の金曜深夜ドラマ「このマンガがすごい!」は、毎週録画をして見ているのですが、いつも画面に釘付けになってしまいます。

蒼井優さんが毎回ナビゲーターとして、「このマンガのこの役をやりたい!」と熱望する役者さんと会い、いろんな話をして、その願いが叶うまでを見届ける。
蒼井さんも役者さんも、「素」の姿を見せてくれるように感じる。
そこに夢中になっています。
監督は、いつも独特な番組を作る松江哲明さん。
私はこの方の作品にちゃんと触れるのは初めてなのです。

これまで10作品が出てきましたが、知ってるマンガはつげ義春さんくらいでした。
それでも見てしまうのは、「誰が何をやってるか」を私はすごく感じたいからかもしれません。
森川葵さんの回では、その随分閉じたようなお人柄にすごく好感を抱きました。
(NHKにようこそ!)
中川大志さんのストイックな追求心には胸打たれたし(ARMS)、新井浩文さんの回ではお友達として共演していた山本浩司さんの顔芸に心が持ってかれた。
(行け!稲中卓球部)
そもそも1話目が森山未來さんということで録画を始めたのでした。
(うしおととら)
平岩紙さんはCMや役柄のイメージと随分違ってて、劇団の人特有の芯の強さと「普通感覚」をすごく大事にされてるような女性らしさ、選ばれたマンガにもまたすごく惹かれたのでした。(マチキネマ)

そして蒼井優さん。
とっても真面目な方なのですね。
性的な話が実は苦手だと打ち明けられたり、テレビやマンガもあまり詳しくないご様子。「結婚できる気がしない」というようなお言葉もすごく引っかかる。
また、おうちが厳しかったのかな?とうかがえるような知性・品の良さに、役柄とは随分かけ離れたようなお堅さ・常識感。
マンガ原作のドラマがすごく増えてることに対して「どうよ?」ってのが、時々表れるのがおもしろいです。

 

数週前は映画監督でもあり俳優の塚本晋也さんが、つげ義春さん「やなぎ屋主人」に挑戦されていました。
この1コマがとても印象的な作品です。

 

この男性になりきった塚本さん。
絵面が相当怖いのは、マンガに塚本さんの実写の顔を当てはめているから。

 

そして1人何役もやる。

 

塚本さんはつげさんのこの世界観がとてもお好きなようで、マンガのモデルとなった千葉県長浦にある食堂で1週間以上だっけか?住み込みまでされました。
カツ丼作れるようになったり、地元の人に「塚ちゃん」とか呼ばれてなじんでる。
役者さんのこういうストイックさが垣間見えるのが毎回楽しいのです。

 

正直、完成した実写作品の出来にはポカンとするばかりで、「過程」や役者さんの独白のほうがずっとおもしろい。

先週は神野三鈴さんが手塚治虫さんの「火の鳥」を挙げられてました。
やりたい役は火の鳥でも猿田彦でもなく、「ムーピー」という不定形生命体。
このシーツの中の人が神野さんです。

 

この役をやるにあたって神野さんはご自身のけがれを払うべく、ご近所の鎌倉・長谷寺へ写経しに伺ったり、住職さんのお話に耳を傾けたりされました。

 

 

 

「相手の意志をくみ取りいかなる姿にも変形できる」というムーピーとは、「どこか通じてるはず」と神野さんが思われたこんな方にもお話を聞きに行く。
こういう不思議な回り道もまた楽しいです。

 

・・・かなり深い話を聞けました。
「相手にどんなことを要求されたり?」ということが最初気になっていた神野さんでしたが、「結局相手は自分の鏡」という言葉をあずみさんから引き出したところで、神野さんと蒼井さんが興奮のピークを迎えられたように思いました。
秘められたことへの興奮というより、「相手」「奉仕」を感じる仕事や生活する人すべてに通ずる真理を得た、その感動をかみしめるお二人の表情が印象的でした。

 

私は火の鳥望郷編を読んでいないので、完成度のことはわかりません。
でも、「どうしてもこれをやりたかった!」という役者さんのマニアックな願望が完成作品からにじみ出てて、「なんかいいな」っていつも思えるのです。
個人的な喜びや楽しさをぶつける。それを人に見せる。完成度がどうであれ必死で取り組む。そういうこと無性にチャレンジしたくなります。
エンディングは前野健太さんです。
毎回ストーリーに沿ったオリジナルソングを奏でてくれてます。
遊び心と真剣さを携えて働く。なんて楽しそうなんだろう。

 

次回は蒼井優さんの挑戦。
これまで出演した11人の役者が、蒼井さんに「演じてほしい役」を提案する。
そして蒼井さんがどれかを選ぶ。
その翌週が最終回でしょうかね。
役者さんって華やかに見えるけど、「コツコツ働いてる人」だった。
応じられることそのままに。
実は無邪気に出すわけにいかない役者さんの願望が、この番組では存分に表現されたでしょうかね。
みんな「やりきった!」という爽快さに溢れていたな。
今週、蒼井さんが何を選択され、演じられるか楽しみです。

 

PS
マンガにほぼ触れてこなかった蒼井優さんが、「役をやってみたい」と思うほどのマンガを挙げるのは相当難しいことで、その中でも大橋裕之さんのマンガを挙げられ、実際に自宅にお邪魔した経緯には大興奮!!(大家さんと僕も演じてみたいとおっしゃってた。それも気になる…)
次回(最終回?)どうなるか楽しみです。
シティライツを演じる?それとも大橋さんの描き下ろしか!?

 

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