12星座職場日記

前回の「12星座仲間日記」は、今のコミュニティーのことを念頭に書いてみました。
だいたい女性ばかりなのです。

今回は以前勤めていた建設会社でのことを思い返してみます。
昔の体質の会社なので、上司の誕生日にちゃんと声をかけるようにするとか、みんなでランチに行ったりしてました。
これまたノンフィクション風のフィクションで綴ってみます。

 

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私はやっぱり風星座との縁が深いみたいです。

前の職場・総務部では10人のメンバーのうち風星座は4人。
双子課長、双子係長、双子A美さん、天秤A子さん。

新人の時の教育係は当時40代後半の山羊A美さんで、毎日・毎時間ダメ出し・日々説教を受けていた。
こんなに露骨に叱られてて、上司や先輩誰も助けに来てくれないものか…と思ったけど、もちろん見てないはずはない。

双子課長と双子係長はとても気が合うらしく、当時40代前半だったけどいつもふざけ合っていた。
「自分らはいかに威厳がないか」というのをいつも私に見せつけた。
思えばそれが、疲弊しきった私の心を救ってくれるものでした。
彼らは酒に酔えば進んで植え込みに埋もれ、カラオケのマイクを離さない。
だけどぶっ倒れたりとか醜態さらすことは一切ない。

私はあるとき膨大な入力データを消失してしまい、それを入力し直すために1時間くらい早く出社することを続けていた。
私の失敗にもちろん山羊A美先輩は激怒したけれど、私が早く出社してることにも怒っている。
それをやめるよう双子課長からも言ってくれませんか?とのこと。

「いいじゃないの。本人がやるって言ってんだから」

山羊A美先輩より若い双子課長が私をかばってくれた。
「俺も山羊A美先輩のこと怖いんだ」と、のちにこっそり教えてくれた。

風星座の先輩たちは、見てないようで必ず見ている。
手を差し伸べないように見えて、いつも間接的に私の気持ちを楽にしてくれた。
そして何かと言うと「飲みに行こう!」
そうやって「仲間」にしてくれた。

この風星座過多の部署をまとめていたのは蠍室長。

蠍室長は決して明るくない。いつも皮肉たっぷりで「死ぬかも」と嘆きつつ人の笑いを誘う。
「陰気」というやり方で盛り上げてくれるユーモアのある上司。
だけど双子課長、双子係長とはウマが合わないらしく、仕事後の飲みは蠍室長にバレないようにこっそり飲みに行く。
が!!
あるときバレた。
自分以外のメンバーがしょっちゅう飲んでいるという事実は、思った以上にショックだったようで。
翌日からずっとチクチク言うようになった。
そういうところが誘われないゆえんじゃないのかと私でも思った。
ほどなくして双子課長の転勤が決まった!
適性とタイミングによる人事と思いたいけど、蠍室長による報復人事という噂が広まった。
蠍の恨みは恐ろしい。
双子課長の喪失は誰にとってもショックだった。
そのムードを感じ取って蠍室長がまた、「俺が悪者みたいじゃねぇか…ヒヒヒ…」と悲しげな笑い顔を見せる日々。

もう1人、部署に蠍座がいた。同期の蠍A助。
あるとき、切ったばかりの私の髪を「いいよ。すげぇ似合うよ」と真面目に言ってきたことがあった。
席も隣だし、新入社員同士でいちゃついてるように見られるのが嫌だった私は、「そういうのいいから」とかわしてしまう。
その途端、「褒められて嬉しくねぇのかよ!」とフロアに響くほどの大声で怒り出す蠍A助。
風先輩たちはニヤニヤしている。
山羊A美先輩もそのときばかりは吹き出していた。
蠍座男性は時にマジギレするのです。
テキトーにあしらってはいけない蠍男性。

 

26歳になった私は建設現場へ異動。そこのプレハブでの事務。
その上司もまた風星座でした。
水瓶所長と双子沢係長。
評判は聞いていたけど、水瓶所長は本当におもしろくて私はすぐファンになってしまった。
京都出身。その京都弁で繰り出される本物のボケがたまらなかった。
正直、仕事してるように見えなかった。責任を負うことが苦手なもよう。
双子沢係長もまた親しみやすい男性。
私の勤務初日、退勤後。
駅に近づいたところで「nemoちゃーん!」と追っかけてくる声がして、それは双子沢係長。

「まぁ、こんなムサいとこだけどさ、頑張って!」

それだけを言いに来たみたいだった。
胸がざわざわした。
30代後半。既婚。彼もまた妻とほとんど口きいてないみたいだった。
なんなんだ双子男って!!
のちに、現場の寝室に女を連れ込むようになる。女絡みの事件簿多数。
ざわざわしたあの日、双子沢係長に心傾かなくて本当に良かった。

 

水瓶所長は部下からあまり評価されてなかった。
逃げ腰のポーズにいつも露骨にイラつきを見せたのが獅子A郎さん。
獅子A郎さんは私服でもラガーシャツ着るくらい熱い男で、とっても家庭思い。
獅子A郎さんは、牡牛A太さんにも目を光らせていた。
牡牛A太さんは仕事より自転車に興味があるらしく、いつも休日が待ち遠しいようだった。
いわゆる片付けられない男で机の上が書類の山。
大事な書類を探すのにえらく時間がかかるので、獅子A郎さんにドヤされていた。
実は前の現場でボヤ騒ぎを起こしたこともある牡牛A太さんの過去には誰も触れないようにしていたけど、その過去をいかにもおもしろそうにつついちゃうのが水瓶所長だったな。
私が一緒に仕事をした牡牛男性は、どうも仕事第一になりきれないみたい。
休日第一・女第一・投資第一。
牡牛B太郎先輩は、派遣社員と恋愛事件で有名になった。

仕事第一といえばやっぱり山羊座。
山羊沼先輩はパソコンが得意で、他部署でも呼ばれれば快く赴いていく。
私も頼りにしていた。
私の後輩の蠍A子は伊藤沙莉さんにちょっと似ていた子。
あるとき飲み会で、山羊沼先輩が好きなんだと酔った勢いで告白した。
山羊沼先輩はそれを、飲みの席のギャグにしようとしたのはいけなかった。
そのあと蠍A子はトイレに閉じこもり、泣いてんだかわからないうめきが続いた。
そういう告白を受けても山羊沼先輩には動揺も見られず、確かに女にしても趣味にしても、仕事以外の何も漏れ出さない不思議さがあった。
だのに!
美人の天秤A奈先輩との結婚が決まった時は驚愕だった。
結局美人が好きなのかよ!なんだよ!天秤かよ!と、蠍A子並みに荒れる女は多かった。
特にパソコンを丁寧に教わっていた営業の年配女性たちは一様にがっくりとしていた。
ほどなくして山羊沼先輩の転勤が決まる。
スクエアカップルらしく単身赴任なのでした。

 

火星座はいつも場を明るくしてくれる。
そして鮮やかに去っていく。
総務時代の話。
射手A太郎が経理に異動してきてから、笑いと無縁だった経理からいつも笑いが起きるようになっていた。
私の隣の席は蠍A助ではなく、新人の牡羊A司になっていた。
新人といえば失敗ばかりで怒られてウジウジ…というイメージをさわやかに変えたのが牡羊A司。
そつなくこなすし、プライドも高くないため下っ端の仕事にも嫌な顔をしない。
またゴマすりもしないし、用務のおじちゃんとも親しくする牡羊A司の姿は、のちの新人社員にも影響を与えたようだった。
ところが火星座のその若手2人は入社3年で退社してしまう。
あれだけ職場を照らしてくれて、その分の喪失感は誰もが感じていたみたい。

 

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書いてるうちにあれこれ思い出されてきました。
第3弾も近く更新するかもです。

 

 

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