やっと寝れると・・

ヤプログ終了に伴って、2008年の日記を10年後の初日にひとまず移行させます。

 

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父が死んで、ここまでまだ一日終わってない。

おなかいっぱいご飯を食べた後も、皆落ち着かず、
兄はついに葬儀屋に葬式案内のようなものをFAXしてもらうよう
連絡をしていた。

葬儀屋には「今日は何も考えずゆっくりお休みください」と
心遣いをいただいたのに。

だが、この心遣いにも葬儀屋の営業が垣間見えるのは
私だけだろうか。

ただの慰め程度でも、ここでFAXしてもらってよかったと思うのだ。

そこには金額とコースが一覧表になっていて、
「だいたいこのへんだね」なんて目星をつけられただけでも
全然違うと思った。

母は、数年前に祖母が亡くなったときからその葬儀屋に積み立てをしていた。
そのおかげで随分安い会員料金で葬式があげられる。
こんなふうに家族でほっとしたのもこの夜だけだったのだ。

ここまでの間、みんな今度は母のことを心配していた。
母は高血圧なのだ。
私はそこを心配していたのだが、ほかのみんなは、
父が死んだというのにいつもと変わらず、むしろ元気な母親を
「から元気」だとか「興奮状態」だとか、それを心配していた。

だけど私はこの間まで親と一緒に住んでいたからか、母親は
わりとこういう、人の死とかに対していつまでも悲しんだりする性格では
ないことをわかっていた。
悲しむとかそういうことよりも、葬式へ向けての準備、そしてお金、
親戚対応、もはやそれらに事務的神経をもう張り巡らしていたのだ。

母はこの年までずっと働き詰めだったが、その老体の回復には、
就寝時間とは別の昼寝などが効果的だったようだ。

心配なのは、喪主の母が葬式終わるまでそんな昼寝の時間が
取れないのではないかということだった。

やっと一日が終わる。

明日は10時から葬儀屋が打ち合わせに来るというので、
普段10時に起きてる私も早く起きないとならない。
寝床に着いたのはそれでもいつもより早い12時。
ところが寝れない。まったく寝付けない。
とても疲れた一日だったのに。

それはそうだ。
父が亡くなった日なのだから。
そんなふうにそれを一瞬忘れかけるほどめまぐるしい一日だったのだ。

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