2日目

ヤプログ終了に伴って、2008年の日記を10年後の初日にひとまず移行させます。

 

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朝10時、葬儀屋が到着。

母と兄、姉、そして私も後ろから覗き込むように立ち会う。

プランの説明と、葬儀屋が持ってきたファイルで、
「このコースだと祭壇はこんな感じです」と写真を確認。

「どのプランになさいますか?」

いきなりこれだ。
そういわれたって、金額で決めるしかないようにも思える。
会員価格だと数十万で済むのだが、それでも金のない我が家は
少しでも安くあげられるコースを選ぼうとする。
できれば一番安いものから2番目ぐらいにしたかった。

まず「湯灌(ゆかん)」という知らないプランが出てくる。

これは通夜が始まる前、棺に入れる前に体を洗うものだという。
それを親戚が立ち会うものらしい。
だけど湯灌のないコースは最安コース。

なくてもいいんだけど・・・

そんな空気が流れると、葬儀屋はすかさず「これはつけないと・・・」
という空気を出す。
そしてまず、この湯灌をするかしないかだけ先に決めて欲しいと言うのだ。

うーん。
まあ、ついてないのが最安コースだけってのもなんかね、、と思い、
「じゃあお願いします」となる。

コースは大きく2つに分かれていて、
・祭壇使い回しコース
・祭壇使いきりコース
とのこと。

普通にお金がある人たちは、迷うことなく「使いきりコース」を選ぶのだろうか。

でも金額はそこで格段の差がある。
葬儀屋の使う「使い回し」という言葉。
遺族の心理につけ込んでくるかのように聞こえる。

だけど、われわれも負けることなく「こっちでいいよね」
と使い回しコースに決定。

ここでは葬儀屋は特に食い下がらなかったが、でも、
それでも実は心理的に十分影響を与えてるのだ。

高いほうにしなかったということで貧乏家族はなんだか
少しだけ申し訳なさが生まれて、じゃあせめて
安いほうのコースで一番高いのにしようかという心理が
働くのだ。母と姉は少なくともそんなふうに見えた。

だけど兄は惑わされていなかったようだ。
湯灌のついてるコースで最安をねらっていた。

でも、私は前から兄の「金がないんだから一番安くて
いいじゃないか」という考えがどうも嫌で、恥ずかしくて、
そのもう一つ上のプランにしたかった。

母も、見栄っ張りだった父を思い私の思ってるのと同じプラン、
もしくは安いほうで最高のプランにしかねなかった。

本当の貧乏って、対外的には貧乏と思われたくなくて、こういうときに
外向けに見栄を張ってしまうものなのかもしれない。
母の気持ちもわかる気がした。

母・姉・私 対 兄で最後は意見が分かれた。

祭壇の花を1対にするか2対にするか。
葬儀屋のファイルでは1対がすごく貧相に感じたので、
父の会社の人も来るだろうし、近所の人も来る。
親戚だけならいいが、すごくそこが気になった。
私たちの意見を押し切った。
会員価格だし、まあいいじゃんって。

しかし、ここからどんどんオプションがついてくるのだ。。。

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