ねこねこ、ねこねこねこ…。
猫好きの方なら、意味もなくこんなふうにつぶやいてしまう時があるのではないでしょうか。
私の中の「猫」という層は、ささやかながらも常にドクドクと脈打っているのですが、猫を見かければその層はリズミカルに動くし、実家に帰れば層自体がぐーっと上昇して穏やかなしらべのようにゆらゆらしてるし、意外にも犬を見かけたときなどにもドンッドンッと激しく脈打つ。
「やっぱ猫だぜ!」と。
最近も実家で過ごしたのですが、玄関開けると「♪♪♪」と出迎えてきてくれるくせに(メス)、10年飼っても「始まり」はいつもよそよそしい。
人見知りしちゃってさ。
けど、いつもの猫毛まみれの部屋着に着替えて定位置にどっかと腰を下ろせば、10分後くらいには、そそそーっと人の太ももに手をかけてくる(メス)。
なんか、友達の家に行ってそこんちの子どもとせっかく仲良くなったのに、次行ったときに人見知りされて、なのに案外すぐにひざに腰掛けてきたり…というあのシチュエーションとほぼ同じ。
私の太もも上でゴロゴロしてるメス猫を見ながら、猫の何がこんなにキュートなのだろう…とじっくり見てみました。
一番好きなのは、やっぱここです。
このちっちゃな下あご!
一応くちびるだってあるのです。
そのうすさとかたまらんです。
あと、このメス猫に限って言えば「しろ×しろ」のむっちりしたとことか。
鯉のようなミルクティー色の三毛模様。
猫といえば、「肉球が大好き!」という声をわりと聞くけど、そうかしらねぇ…。
手のひら側より、手の甲のふさふさしたまるっこさのほうが、好きだなぁ。
もう1匹いるんだけど、写真写りが悪くて。
実物は目がまん丸で愛らしい顔をしてるのだが。
うちは母親の仕事の関係で少し前まで小さい子を家で預かってたのだけど、こっちの白黒のオスのほうが人気でした。
赤ちゃんという予測不可能な生き物→猫が何より恐れる対象。
なのにオス猫は物おじせず、自ずからちっちゃい子のふくらはぎに頭こすりつけに行って。
とにかく怒ってる姿を見たことがない。
白黒猫っていうのは、穏やかで人懐っこいみたいですけどね。
三毛猫は警戒心が強い。
茶トラは気が強い。
毛の色で、猫の性格もある程度分類できるみたいです。
目がまん丸の実物に近い写真があった。
人のだらしなさの隙間に入るのが得意な動物、それは猫。
最近、このブログのプロフィール欄に「好きな動物:猫」「苦手な動物:犬」と、うっかり書いてしまったら、その気持ちがより明白になってしまいました。
通勤時には大きめの公園内を通るのですが、リードを外してる犬を見かけたならば、飼い主が追いかけてるのにもかかわらず、「おらぁ!」と力いっぱい目を剥いてしまいます。
「うちのワンちゃんは絶対噛まないのよ」
その言葉を信じたことがありません。
信じない気持ちで恐る恐る犬に手を伸ばして、穏やかになでさせてくれてから「あ、ホントだね」と。
しかし鼻がでかい!犬は。小型犬でも。
昔は犬、平気だったんだけどなぁ。
でも小さいとき、母親が勤めてた会社の社長が飼ってた犬、シェットランドシープドッグだったかな。コリーじゃないみたいだったけど。
その犬とすっかり仲良くなってね。
でも、挨拶はいつもスカートの中に顔を突っ込んでくるから、そんなフガフガを大人に見られる小3娘の戸惑いが、嫌悪感につながっちゃったのかな。
好きなものも嫌いなものも自分の何かが投影されているというけれど、猫はきっと、私の鼻が低く顔も丸く、シミの配置もヒゲ風に見えなくもないから、「似てる私たち」みたいな親近感だったりするかな。
犬を見るときは、その愛くるしい黒目とか飼い主への忠実さとか、讃えたいところはたくさんあるのにもかかわらず、「自分だけでふらっと散歩できないのだなー」ということをいつも胸に浮かべてしまう。
野良犬がまだ街をうろうろしてたときは、犬に恐怖心とかそんなになかった気がするから、「つながれている」ということが自分に何かを訴えかけているのかー?
しっぽがカピカピ。
こっちも、かなりの甘えん坊。
普段は喧嘩ばっかりしてるのだけど、もうすぐこの部屋に射す西日スタンバイ!と、その時を待つ様子は平和的。
昔は撮った写真をまめにアルバムにしてたんだけどね。
携帯に写真がたまる一方です。
アルバム代わりの猫備忘録として・・。