癒やしのG線上・40代の感想

「G線上のあなたと私」第9話もまたよかったなぁ〜。

今日見たドラマはどれもよくって、ツイートしまくりでした。
「やすらぎの刻」に、録画で見た「おっさんずラブ in the sky」
「スカーレット」もラブラブでまた…。

ここ2クールくらいのドラマのは、40代・50代をドラマの結構なメインで溶け込ませてるなぁと感じます。

今回だと「G線上」の松下由樹さん。
「まだ結婚できない男」の吉田羊さんと稲森いずみさん。
「おっさんずラブ」のMEGUMIさんと「俺の話は長い」の小池栄子さんは30代後半のアラフォー。
「時効警察」の麻生久美子さんに、「グランメゾン東京」の鈴木京香さん。

「ドクターX」は、この間初めて見ました。
そしたら米倉涼子さんと内田有紀さんのコンビが見ものなのですね。
しかも米倉さんって仕事以外はズボラで無邪気すぎで、恋愛の色もなし。
40代女性の活躍ものって、これまでは超エリートが多かった。
天海祐希さんのような。
かっこいいけど現実感がない。
理想的だけど目指しようもない。
なのに「仕事ばかりだから結婚できないんだ」と言われ、もしくは超エグゼクティブとの恋愛。
はたまた夫から背を向けられる欲求不満の先のエロすぎる不倫。
「あたしなんて…」と何回言わせてんだっていう見てられないみじめさとか、華やかな恋愛シーンの蚊帳の外だったりの、これまでなんとももどかしいドラマ時代。

ここ最近描かれるアラフォー・アラフィフは、まだ「仕事できる系」が多いのだとしても、物語の中で決しておいてけぼりになってないと感じます。
仕事ができても、それ以外とくに恋愛がなぜかダメな女性とか。
ずいぶん・やっと変わってきた。
だって一番ドラマを見てるのはアラフォー・アラフィフのはずなのだから。
メイン視聴者層がどのあたりなのかってことに、ようやく気づいたんじゃないですかね。(偉そう)

「G線上」は、21歳大学生と29歳女性の恋愛がメインだとしても、松下由樹さんの描かれ方がすごく丁寧です。
私は40代だからって松下さんの目線でだけ見てるわけじゃなく、波瑠さんが8個下の中川大志さんと交際する戸惑いにもちゃんと寄り添える。
脚本の安達奈緒子さんってなんて優しいんだろうと思います。
そしてちょいちょい・結構、平成初期感。

約束の日に高熱出してしまった也映子の実家を突然訪れる理人。
LINEもあるこの時代に、「来ちゃった…」をやってくれるなんて嬉しいじゃありませんか。
しかもお母さんが出ちゃう。これって黒電話・プッシュホンのあのころ…。

告白・交際直前の緊張感・・・

風邪ひいて顔カピカピのこんな日になんで向き合ってんだろ…というとこに無神経な若者・理人。
こういう男、私の世代でも高校生までだった気がする。

でも晴れて恋人となった2人。
どんなに時代が進んでも、まず「手をつなぐ」が第一段階ですよね〜。
クリスマスシーズンからの交際スタートってテンション上がるしね!

この「G線上」は、本当にいろんな側面を見せてくれたなぁ。
人を本当に想うということ。
どんなにみっともなくても想いをぶつけたかということ。フった側の視点とか。
世代も境遇も違う仲間とのつながり。
それは習い事時間だけじゃなく、回を重ねるごとに欠かせない存在になる。
主婦の幸恵さん(松下さん)を夜遅くに也映子は呼び出しちゃったり。
それが幸恵さんにとってはたまらなく嬉しい。
深夜には理人からも也映子からもLINEが殺到。恋の悩み相談。
「こんな夜分にすみません!でも、どうしよう〜!」
「いいから早く寝なさい!」
そんな返信をするものの、若人の恋の進展やもどかしさににんまりする幸恵さん。
でもただ応援役じゃないのですね。
3人でバイオリンの発表会を遂げられて大満足の余韻はそんなに長く続くこともなく、今日からまた夫との至極現実的なやりとり。
家事も子どもの受験も姑の介護もまた頑張らなくちゃという力み。
家族から言葉でフォローされたって、なぜか踏みにじられたような悔しさ。
何を信じて頑張ればいいんだろうね…っていう虚しさも、若者の恋愛成就を見てしまったあとじゃ自分だって全部刷新したくなるようなプチ失踪。

波瑠さん也映子も、婚約破棄されて仕事も退職して、「なんにもないな」と感じる虚無を埋められるような気がしたバイオリン教室。
その楽しさと、社会性を失いつつあるみじめさのあたりが丁寧に描かれてました。
またあのころ理人がキツかったんですよね。
「自分に何もないからって僕たちにすがるのやめてもらえます?」とかとか。
也映子は「これまで特別大事にされてこなかった人生」を自覚して落ち込んだりもして、対照的に女子力高いバイオリン講師・桜井ユキさんに、その卑屈さをやんわりキツく指摘されたりもしてね。
波瑠さんは美人のはずなのに、ダメさを本当上手に演じてるんですよね。

今回の第9話は、「8歳も年下男子との恋愛の悩み」!
幸せなはずなのに、幸せだからこそ悩みは深いこんな表情。

「だって理人くんには”先”がある。私は”好き”のその先を求めてしまうんだよ(それが苦しい)」
「”先がある”って言われたら、俺はどうすればいいんだよ…」
ほっぺたキスまでしたのに、あっという間にこんな距離感。
会う場所がいつもカラオケルームってとこがまた平成初期…。

安達奈緒子さんという方は、幸せ期間がどんなに短いかということをすごく上手に描かれるのですね。
「きのう何食べた?」のときもそうでした。
「この幸せはいつまで続くんだろうね」って不安のほうをめいっぱい描く。
幸せが短いなんてこともなく、本当はずっと幸せでいられるはずなのに、なんで「先」を思うと何もかも不安になるのだろう。
それはカップルとて共有できるものでもなく、幸せになったそばから自虐的にヒビを走らせてしまう”私”のドラマ。

私は30代半ばに22歳のテニスコーチを好きになったことがありました。
また喜ばせるのが上手い思わせぶりな男でしたよ。
本気になりたかったし、勇気出して想いをぶつけてみたかった。
でもやっぱり「彼には先がある」って思いますよね。
大学も出てない男子の明るい未来を自分が占めるわけにいかないと。
でもメールとかしてくるし、それは無邪気なのか好意を全部手にしたい男なのかはわかんないけどよ、それでも全部可愛かったのだし…。
ってかその前に、彼には彼女がいました。
彼女とすぐ結婚したとしても、彼の女性未来は建前上そこで終了になる。
だから相手の年齢やどんなとか、関係ないはずなんですけどね。
「結婚」がちらつくと、なんか苦しくなっちゃうんだなぁ。
時代がどんどんそんな感じで。

今この時点で「結婚できない男」を見てないので、あのドラマのラストはまだわかりません。
やっぱり結婚して幸せ!と落ち着くのか、「結婚だけが幸せじゃないよね」で終わるのか。
最近、せっかく結婚のチャンスを目の前にしても、それを選択しない恋愛ドラマすごい増えましたよね。
「凪のお暇」もそうでした。
時代がどんどん変わってきてる!
やっぱり視聴者はどんな展開を喜ぶのか、というあたりのリサーチがまとまってきたんですかね。
40代独身を喜ばせなきゃなんねぇなって?すいませんね…。

 

家を飛び出した幸恵さんを、也映子が「探さなきゃ!」と動き出すシーン。
理人「1人を満喫するから大丈夫よって幸恵さん言ってたんじゃ?」
也映子「だからダメなんだよ。”大丈夫”って言う時は大丈夫じゃないの!」
理人「わからねぇ…」
也映子「わからなくていいよ」

ここがすごい。
そう、わからなくていいんだよ、男子は。
ってか男はわからなくていい。女のそんな心の機微のことまで。
とか言いつつ女はいつも男に「なんでわかんないの?」って憤慨するけれど、ただ憤慨させてねってそんなメッセージ。
ぶつけさせてね。
「わっかんねー…」ってむくれながらも離れないでいてほしいっていうのが女の永遠の願いであって。
そういうところが描かれてる作品って初めて見たかなぁ。あったかな。
理人はキツいけど、自分をごまかさずに本当にぶつかってきてくれた。
だからこその確かすぎる恋愛の恩恵だよ。こんな男性も今まぼろし?(オイオイ…泣)

私はもうリアルな恋愛シーンがわからなくなってるし、平成生まれと交際したこともなく、ただ昭和とか平成初期っぽさを見かけると全てまぼろしかと切なくなります。
もうどこにも転がってないかもしれない率直さやダサさを経ての成就。
転がってなくもないはずなのに、ただ悲嘆に暮れたいだけでね、ドラマ見てるときくらい。
そういうのがやっぱ楽しいのです!

 

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