30日は大掃除でもするかと実家に帰ったけど、「あまちゃん」スペシャルをずっと見てしまってなんにも手につかなかった。
そして大晦日に、今度こそ掃除せねば…と思ってたらBSで放送されていた「風と共に去りぬ」を見てしまって、作業は遅々としたものでした。
見たのは半分くらい過ぎたところから。
スカーレット・オハラはまぁ気が強い女性で。
ヴィヴィアン・リーの台詞というか口調がこれまたポンポンと歯切れよく出てくるのが見てて気持ちよく、そんでレット・バトラーと仲が深まるにつれてその会話はさらに激しく…。
互いの気の強さでいろんなことが台無しになったり、激しく惹き合ったり、そしてまた傷つけ合ったり…。
それにぐったりしてきたところでいつも登場するのがメラニー。
メラニーの包容力は、彼女こそ主役なのではないかと思うほど、観てるこちらまで救われた心地になります。
大体スカーレット・オハラほど性格の悪い・きつい主役って、そんないるでしょうかね。
そんでまたスカーレットを心底愛しているはずのレット・バトラーがスカーレットの性格の悪さをあげつらうのなんのって。
「オーノゥ、ひどい…」
なんてさめざめ泣いたって容赦しません。
むしろ、その涙に騙されないと言わんばかりに残酷に攻めたてます。
「でもやっぱりスカーレットに軍配だな」と思ったら、次のシーンでは
「いや、やっぱりレットが上手だな…」とつくづく感じるものの、
「でもやっぱり強いのはスカーレットなのだな」
と、勝敗の紅白旗を1人で上げ下げしてるようなせわしなさで、でもワクワクしながら観てました。
だからまた掃除が終わんない!
けど、2人のラブシーンには、うっとり。
レットに愛のない計算づくの結婚を一度持ちかけたスカーレットは、でもその打算を見抜かれて結婚を拒否され、そんで妹の愛する人と結婚してしまったスカーレットはその夫もすぐに亡くし、さすがに自分のしていることを反省し、自分は地獄に落ちるのではないかと怖い…と弱さをレットの前で見せるも、これまたレットは、ドSにつっつく。
ドSに攻めといて、でも熱く抱擁しといて、くずおれそうなスカーレットに
「俺と結婚するんだ」と半ば命令口調。
「いやよ、いやよ…」とわずかに残ってる気の強さを振り絞ったスカーレットだけど、
「俺のキスで君は落ちる」
…みたいな台詞と共にスカーレットの唇を奪うレット。
「いや…いや…」と、抵抗しながらもレットに身をゆだねるスカーレット。
外国人は、本当に美しいキスをするのですね。
昔の映画のほうが生々しくなくて、うっとりしちゃいます。
そんで、顔を離したレットにまだまだ吸い込まれていくようにキスを欲しがるヴィヴィアンがまた美しい!!
その姿は、もしかしたらスカーレットの唯一の弱点は、肉体的な快感なのではないかと思えるほどでした。
新婚旅行中も、とっても仲がよさそうなのに「まだ愛してない」みたいなことを言うスカーレットだけど、悪夢を見るスカーレットを抱きしめたり、レット・バトラーも、女を言葉で攻めるなんて一見ひどい男性風なのですが、そのキスや抱擁のあとのスカーレットの表情から、女性の体をとっても優しく情深く扱う男性なのだとわかってしまう。
そんでご懐妊。
なのにスカーレットはまだアシュリーに未練が!!!
アシュリーってメラニーの旦那なのに…。
そのスカーレットの頑固さがいろんな悲劇を引き起こしてしまうのですよね。
しかも1日単位、毎日悲劇!
レットが娘を連れてスカーレットと別居して…
・でも戻ってきたレットに第2子懐妊の報告をしたスカーレット
・元さやになりそうなのに、喧嘩になってしまったはずみでスカーレットは階段から落ちて流産!
・翌日には長女が落馬して死亡
・失意の底のバトラー夫妻を慰めに来たメラニーも、急に体調崩して死亡!
・独り身になったアシュリーをいたわるスカーレットの姿を見たレットは、今度こそスカーレットから去る決意
・そしてレットに去られるスカーレット…
この終盤の悲劇の畳みかけに、ぎゃーぎゃー叫びっぱなしでした。
こんな激しい役を見事に演じられたお2人に、そしてメラニー役の方の包容力に感動し、「もしや・・・」という思いがよぎったのです。
俳優さんたちのホロスコープが、そもそも激しいのではないかと。
そんで検証してみました。
ヴィヴィアン・リー
太陽:蠍、月:山羊か水瓶
水星:射手、金星:天秤、火星:蟹
木星:山羊
まず、太陽と月は90度に近く、スクエアというハードな角度。
もうこれだけで激しさのゆえんっぽいです。
恋愛を表す金星と火星も90度。
個性も激しけりゃ、恋も激しい。
蠍座の太陽が、アシュリーをなかなか忘れられない未練なのかと納得!
もちろん、あくまで「役」ではあるのですが。
でも、蠍座に太陽とか恋愛の星がある方は、本当に10年単位とかで未練を残す方が周りにもいます。
もし月が水瓶だったら、太陽も月も固定宮となるので、これはもう頑固!
言葉の水星だけは射手座で柔軟性はあるものの、固定と活動の星ばかりで、頑固かつ男並みのスピーディーな決断力まで表れています。
金星の天秤座は、どんなに性格が悪くても決して失われることのない美貌でしょうね。
火星の蟹は、蟹=土地(タラ)を守るために必死な生き様。
木星の山羊からは、家長の適性を感じます。
ふむ!
そんでレット・バトラー役の
クラーク・ゲーブル
太陽・水星:水瓶、月:蟹
金星:山羊、火星:乙女
木星:山羊
個性の太陽も言葉の水星も水瓶座。
まぁ口が立つというかね。
理性・理屈で人をたたきのめすことができる星座№1と言えるかもしれません。
火星の乙女も口うるさい男性っぽいし。
そんで月が蟹座!
これはもう、奥さんは土地に関係する人ってのが暗示されているような…。
レットは父親になってから、女性に対するものとはまた違う包容力を子どもに対してぐっと発出してましたよね。
それも蟹座の母性っぽいです。
好きな女性は山羊で、なんだかんだ家長タイプが好きなようで(笑)
山羊には木星もあるし、妻を表す月は蟹座で180度の角度だし、そういう人を奥さんにすることで繁栄ももたらされそう。
ヴィヴィアンとクラーク・ゲーブルの太陽は90度という角度です。
どちらかが相手を支える気がなければ、そりゃぶつかるでしょうね。
ま、役の話ですけどね。
金星同士も90度だから、趣味とか好きなものも違うし。
でも互いの金星・火星が180度とか90度で、
これはぶつかる要素でもあるけど、だからこそ惹き合う要素とも言われています。
激しい!
互いの水星は射手と水瓶で、快活な熱さ×クールさの丁々発止なやりとりも感じられますねー。
女神のようなメラニーさんも見てみます。
オリヴィア・デ・ハヴィランド
太陽・月・金星・土星・冥王星→蟹座!
水星:双子座、火星:乙女座、木星:牡牛座
こ、こ、これはっ!!!
超蟹座マジョリティの方です。
蟹座といえば母性。
こんなに蟹座に星があって、しかも冥王星までおわしますならば、母なる女神の精神で生きるという使命が感じられるじゃないですか!
火星は乙女座で、その生き様はまさに与えることを惜しまないナイチンゲール!
牡牛座の木星は美しさと地に足ついた女性性が備わっているようで、これまた神からのギフトのよう。
牡牛座・蟹座・乙女座でほぼできているこの方は、なんて穏やかな女性らしい女性なのでしょうか。
でも太陽に冥王星がくっつていてるから、ただ女性らしいだけじゃありません。
誰が何と言おうと揺るぎのない信念が、すっとこの人の中に貫かれているようにも見えてきます。
太陽や月集団の中にある金星がまた
ヴィヴィアンを象徴してるように思えるのは、こじつけでしょうか。
太陽蠍のスカーレット(ヴィヴィアン)にとっては、蟹集団の120度という吉角のメラニーのすべてが自分への応援にも救いにもなったのだろうと、物語まで浮かび上がってきます。
スカーレットの生き様(火星蟹)に対しても合=コンジャクションだし。
蟹座は仲間意識がとっても強いので、スカーレットが自分の夫を愛していると知っていても、メラニーは心底「信じて」いたのだろうなと、信じてこそ救われることを知っている方なのだろうなと。
ドラマって、あくまで役が動くのであって俳優の個性など関係ないとも思えるけど、でもその役にぴったりな人を演出側も選んでくるのだろうし、役の個性を出せる俳優さんの個性が名作を生み出したりもするのだと思う。
生年月日から役を見るなんて、こじつけと言えば言えるかもしれないけど、でもこじつけなりの当てはめ解析作業は、まじか!!みたいな驚きもあって、楽しいんだな~。
勉強にもなります。
「風と共に去りぬ」を観て、ヴィヴィアン・リーの美しさや勇敢さ、そしてレットとの激しい恋愛シーンが私を捉えたのは、それは間違いないけども、一番心に残ったのはメラニーという女性の姿でした。
あなたを愛している。
目の前のあなたを。
来訪者が誰であれ
「いらっしゃい、ようこそ」と親しみを込めてお迎えする。
正月早々、いらいら、いら~っ!とすることがあったこの新月期は参っていたのだけど、むかむかするたびに、私の脳裏にメラニーの笑顔がちらちら浮かんできて。
あげねーよ、くれるまで。
そんなケチな考えに陥りそうな時もあるものです。
けど、そんな私にも微笑んでくれそうなメラニーを思うと、
やっぱ、あげるね…
なんて心が溶けて、はにかみたくなる。
「明日のことは明日考えよう」
このたくましさとたおやかさを持った女性でありたい。
2014年の目標はまさかの「風と共に去りぬ」由来でスケールが大きそうだけど、存分に堪能した「女」の生き様は、想ってみるだけでもどこかしらが矯正されそうな、そんなパワーも吸収できた気がします。