2月の本

2月に買った本です。

・「言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか」塙宣之
・「旨い!家カレー」小宮山雄飛
・「笑う出産スペシャル アトピー息子」まついなつき

 

言い訳 関東芸人はなぜM-1で勝てないのか

M-1ってやっぱ好きなんですよね。楽しんじゃう。
でもこうもすがすがしく思えるのは、ミルクボーイの優勝に心から納得できたからかもしれません。
ぺこぱにも2020年一気に光が当たって、自分がおもしろい!と感じたことが肯定されたようなその状況は、日々の楽しさにもつながってるというか。

でも「もうM-1見ない」と決めた年が続いたこともありました。
それは審査員の評価と自分の満足度がなかなか一致しない頃。
ってか、心から納得できない年がわりと続いてたかも。
塙さんがこんなにM-1を語れるのは、ご自身も第1回から挑戦されてるからでもあり、M-1を楽しむ1人でもあり、また2018年から審査員の1人になったからなんでしょうね。
私も塙さんと富澤たけしさんが審査員に加わった2018年からがらっと雰囲気が変わったように感じました。
結果に納得!ってことが2年連続したのは、たまたま好みの芸人が決勝に残ったからなのか、そうなったのは審査員の的確さゆえなのか…。

それまでの審査に納得できない自分は、全然お笑いのことわかってないんじゃないかという不安感を常に抱えてたとも言えます。
それがこの本を読むと、塙さんと自分の目線はそうも遠くないんじゃないかと思えて、自分のお笑いへの目線を肯定したくなる。
塙さんは昨今の容姿イジり・女性芸人の非モテネタへのナンセンスさも辛辣に書いてくれてて、目線や意見が時代に沿ってる安心感もあるんですよね。
ナイツがなぜ安定的に人気があるかも同時に感じられる。
「関東芸人はなぜー」ということも分析されてますが、これまでM-1に出てきた芸人の名前がいろいろ出てくるのが単純に楽しいです。
後輩芸人への率直な意見や激励も感じられて。

M-1って不思議。
M-1を語るとき、楽しくもなるけど腹立つことも多い。
批判的なニュアンスになることがほとんどかもしれないのに、ぺこぱ、ミルクボーイ、かまいたち。その前年なら霜降り明星、和牛、ジャルジャル、はたまたミキを見たんだという興奮は、12月のあの一時期だけのことじゃないってのが不思議なんですよね。
その後の活躍もシビアな目で見てるのに、「おっ!キテる!」という成長というのか柔軟性を見届けるのも楽しい。偉そうだけど。
サンドウィッチマンやオードリーがこんな国民的存在になるとは思わなかったのに、でもやっぱなるだろうね〜とか偉そうに言えるのも、M-1を見てたから。
「あれはね〜すごかった…」とか、つい言っちゃいますね。
見てなかったとしても、「え、どんなどんな?」「そんときのこと教えて〜」っ、て訳知り顔の人にすがりつくのも楽しい。
私はブラマヨ優勝時を見てなかったので、「ブラマヨはすごかった」と言う人に、「あ〜ん、どんな〜?」って今でもすがっちゃいます。

 

旨い!家カレー」小宮山雄飛

最近カレーにはまってる。
でもどうもうまく作れないのです。
まずくなるほうが難しいと言われるカレー。
私はどんな料理もレシピを見る派ですが、カレーはなんか安定した味が出せないんですよ。
かつぶし味の大根カレーだけはうまくいくものの、今後人に振る舞うのも大根カレーオンリーか…と思ったらちょっと悲しくなった。

小宮山雄飛といえばホフディランですが、大学生のころよく聴いてたホフディラン。
とりわけ雄飛が大好きでした。
まさか20年後に雄飛がカレー屋・カレー本を出してると思わなかった。
でも出しそうか。原宿生まれの渋谷系風情。
去年行った虎ノ門のイベントスペースも「小宮山雄飛プロデュース」という空間で、なんか小山薫堂さんみたいになってきてます。

ところで私はスパイスを使わない。
辛いのが大の苦手です。
カレー粉があんなに辛いとは。
小麦粉アレルギーも少しあるので、もっぱら「星の王子様カレー」のアレルギー用ルー使用。
スパイスの配合部分無視!
それじゃ意味ないじゃんって感じですが、でもできるだけバリエーション豊か&自分好みのカレーを食べたい。
そのための簡単なカレーレシピを探していました。
雄飛のカレー本は、いろいろ読み比べてもシンプルなほうと思う。
それで早速作ってみた!

これは野菜の種類が多めですが、切ったら炒めてあと煮るだけという工程はちょろいと思ってた。
が!!全野菜の”みじん切り”にはひるみますね。
レシピの半分量で作ってみたものの、玉ねぎ1個みじん切りって相当疲れる。
おまけににんじんは「できるだけ細かいみじん切りで」ときた。

野菜切るだけで30分以上かかり、やっぱこれは男料理だなと。
フードプロセッサーなどうちにはないし、あったところで洗うの大変ですよね?
そんで玉ねぎみじん切りを合計15分炒めると!
いちいち突っ込みたくなる。
雄飛はこれを作って洗うとこまで自分1人でやってるのかな。

母が持ってる昭和の料理本を見ると、まぁ工程がしちめんどくさい。
私が持ってるのと手順の数がずいぶん違います。
この時代、忙しい女性はなるべく簡単においしいもの作りたいですよね。
そのニーズに応えたような本を私もたくさん持っている。
雄飛のカレー本はまたほかの本より高いんですよね。
…などなどツッコミどころが満載だけど、おかげでとてもおいしいカレーが出来ました!

レシピのココナツオイルとオレガノは入れなかったのに、こんな旨味のあるカレーは作れたことなかった。
実際の調理時間は、野菜切るから始まって洗い物も終えてあと盛り付けってとこまでで1時間半かからないくらい。
料理が苦手な人というのは、この一連の流れが苦手な人が多いのかな。
切って炒めて合間に洗って…この流れに乗れる人ならば1時間半、という感じでしょうかね。
今度は納豆カレーを作るつもりです。こっちはずっと簡単そう!

追記
納豆カレーは本当においしくできた!
しかも簡単でした。
めんどっ!って思ったのはなすのキーマカレーくらいで、あとはほとんどシンプルな工程のものばかり。
今度はかぼちゃのカレーとオクラのカレーを作りたい。
生姜焼きカレーと牛肉&トマトカレー、シンプルなチキンカレー…毎日カレーを食べることになるかも。
カレーを簡単に&バリエーション豊かに食べたい方にはお勧めの本です。
しかも第7刷まで増刷されてるので人気の本なのですね。

 

笑う出産スペシャル アトピー息子」まついなつき

またまついさんの本を購入。
私は未婚でありますが、子育てのことや子どもの話にとても興味があります。
そんなシングルは少なくないはずで。
この本はまついさんの三男がアトピーに苦しんだ1年間のお話で、期間を見ると短く感じるけど、日々の絶望やささやかな喜びの表現には深刻さを感じます。

「アトピーと闘わない」とまついさんは決めた。
「アトピーを良くする・治す」ってことを頑張ってしまったら、皮膚ボロボロの息子の現状否定につながるようで。
痒い苦しみを和らげてやりたいと親として思うけど、「アトピー良くなるといいね」というささやかな願いの中の、何か排除のニュアンスにまついさんはとても敏感です。
そう書きながらも「何を食べさせたらいい?」と不安でいっぱいのまついさんの折れそうで折れない・折れなさそうでポキっと折れそうな切迫感のある本でした。

医師からステロイドを自然に渡されたときの不信感や、あと私も読んでて「早くやんないのかな」と思ういろんなルーズさまでつまびらかで、本当にまついさんの他の本を読んでても、「特別きちんとしたことできないけど子ども3人の母!」ということが強調されているところは、「できない…」と嘆く多くの女性の気持ちを楽にするんじゃないかなと思いました。
お子さんへの愛は当然ながら深い!
「君はそのままでいいよ。今のままで十分おもしろい!」っていうまついさんの愛情深さに泣けてくる。
もちろん「次男の食事の好みがめんどくせぇ」とかも正直に書かれてて全体的にユーモアに溢れてます。

まついさんの本は、視点がやっぱり独特と思う。
でも「やっぱりこの視点よね」という既視感があるんですよね。
本のテーマが何であっても、まついさんが悩んで苦しんで、どこに到着するのかを知りたいのです。
テレビや平積みの本には決して書かれてない視点。
だけど、自分の周りの何人かもこういう視点だよってことを知っている。
だから自分の世界の一部を肯定された感じとも言えるのかも。
その肯定とか確信が欲しくて次々手に取りたくなるまついさんの本。
読書ってつまりそういうことなのかな。
自分だけだと思ってた孤独感が癒されたりもしますよね。。。

 

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