モテたいぜ…君にだけに…
岡村ちゃんの「愛はおしゃれじゃない」を口ずさんでみることしばしば。
すんごく矛盾したフレーズなのに、だからこその愚かさとか必死さに可愛らしさを感じます。
「スタジオパークからこんにちは」で星野源さんを見ていたら、「モテ」について考えてみたくなりました。
今一番モテる方なんじゃないかなと思いました。
モテる「型」とも言えるかな。
私は星野さんからは中2的なものを感じます。
あのころの爆発的な性と苦悩があふれてる気がして。
今モテを体験されてる方は、中2的か高3的なんじゃないのかな。
高3的って、なんかどっか少女漫画の世界。
キザなかっこよさが一番許される時のような気がする。
性もコントロールできたなら、計算みたいな優しさもふりまける。
大3とか社会人3とかって時代にモテが開花する方も多そう。
ワイシャツ腕まくりして新人女性に上から指導しつつ、アルコールが入ると組織の歯車としての悶々を見せたり…ってか?
だけどどれだけ年を重ねても、男性には小5とか中2とか高3とかの「フォーマット」がずーっと残ってて、大人の中のどうしようもなく幼い部分をさらけ出せる方がモテたりするんじゃないかな、となんとなく思ったりします。
この間の「ボクらの時代」で片桐はいりさん向井理さん片桐仁さんのトークが印象に残ってる。
男性はいろんなタイプの方がモテたり人気出たり、その幅は本当に広いのに、女性でモテる・人気のある方は、美人で清楚でお料理上手で…って、いつの時代もそのフォーマットが変わらないのねと、はいりさん。
そこで向井理さん。
「結局男はバカで単純なんです」…と。
だからこそ、オーソドックスな「ど真ん中」タイプであれば簡単に落ちちゃうんだ…みたいなことを男性陣は言ってたなぁ。
はいりさんは、男のそのつまらなさに腹を立ててたようでした。
女がどれだけオモシロくなっていっても、それはただただ男性の求めるフォーマットから外れる一方ということなのか…?
職場が婚活の話で盛り上がってた数年前。
私はこれからは好きなこと勉強しますよ…と、婚活やめて勉強会ばっかり行ってたけど、その時に目の前の女性に言われた一言。
「そんなに勉強ばっかりしてたら、男性誰もついてこなくなっちゃうよ」
ぶぁ、ぶぁかっ!!
心の中の”バカバカっ…!”という叫びは、目の前の女性に言ったのか自分に言ったのか、はたまた世の男性たちに言ったのか。
今でも「なんってバカげた…」と思うけど、それは誰に言ってるのか、言うべきなのか、「バカげた・・なんなんだ?」と、このあたりがもやもやしてなかなかすっきりできません。
そうすると女性の「モテ」は、存分に計算しつくされたものなんだろうなと思ったりする。
いかにそのフォーマットに乗っかるか…か。
モテることよりオモロい方向に行きたいものだと思うけど、「はい、モテ降りたー」と誰かから勝手に指さしカウントされるような不快感は否めない。
うっせっての。
どうせ「満たされてます」オーラではちきれるようなタイプにいかないってことはわかってるから、私は私の小5を大切にしますよ…。
しかし女子の「モテたい」ってのは一体どういうことなのかなぁとは思います。
ナンパ自慢をする女子は、それなりに肌の露出も著しい。
ナンパをする男子は、どういうモチベーションで声をかけてるのかしら。
めくるめく性体験をしたいってこと?
かわいい女子とそれなりのドラマを期待してるのか?
なんであれ、人から好意を受け取るというのはパワーになったりする。
選ぶのに迷うほど好意がやってきたら、選択そっちのけで「あたしってすごい!」と有頂天なりっぱなしになりそう。
ずーっと有頂天でいたいというのは、アドレナリンと関係してる?
選ばれたい 認められたい 満たされたい
ちょっと待て モテの憧れ 心の隙間
標語がどんどん浮かびそうです。
星野源さんを見てて、モテそうなゆえんをホロスコープから探ってみようかなと思ったのに、何やらつらつら書いてしまいました。
ざっと分析してみるなら、太陽はじめ水瓶座に星がいくつもあるところが「草食系」を漂わせるくせに、月が蠍座でこの水瓶群とスクエア。
山羊金星は冥王星とスクエア。
さらっとしてると見せかけて、どろどろっとした性や生死へのこだわりがヤバい色気みたいの漂わせて、すんなりうまくはやってこれなかった人特有のナイーブさが、市民の共感を集めてるのかもしれないですね。
ナイーブだけどスター。
こういう悶絶しそうな切なさ味わわせるのもモテのゆえんでありそう。
「モテないですってば」
その言葉を真に受けて一喜一憂する青さを、私は一生抱えるんだろうなと思う。
愛すべき小5の中に自分を見つけて、自分を大事に、相手の幼さも大事にしていけるだろうかな。
モテの向こうってやっぱ楽しい?
モテの手前でいつまでも自意識過剰に大仰なことばっかやってる自分でいたいのかもしれない。
なんだかんだそれが泣けるほど楽しかった。