ハラスメント会話

これまで数々のハラスメントを受けながら・かわしながら、よくここまで来たなと思います。

新人時代こそいちいち深く傷ついて眠れないほどでしたが、数年たてば傷にも残らないようにうまく脳内で処理もした。
だけど今頃「あれはやっぱり怒るべきだったんだ」と思ったりもします。

もちろん私だって誰かに失礼なことを言ったことがある。
指導的立場だったとき、「なんでできないんだろう?」というイライラをそのまま言葉にしたこともあった。
怒りを抑えきれなくて、みんなの前で特定の人に怒りをぶつけたこともある。
相手から「みんなの前では怒らないでください」と言われてはっとした。そんなこともありました…。

去年、私の意識を大きく変えた2冊がありました。

10代から知っておきたい あなたを閉じ込める「ずるい言葉」

 

この本は10代向けかもしれませんが、いかにこれまで「ずるい言葉」であしらわれたことが多かったかと、この本を読んだことでかなり脳内がすっきりしました。
これにもあれにも怒ってよかったんだ!この言い回しはズルかったんだ!と、読んで初めて気づいたことばかり。

そしてもう1冊。

私は私のままで生きることにした

これは本屋さんでよくベストセラー棚に並んでますね。
韓国の方の率直さはとてもまぶしく思える。
日本人は順応しすぎてハラスメントや不平等に気づくこともできないんじゃないか、そう思わせる1冊です。
いずれも、私はこれまでも・これからも「私のまま」でよかったんだ!と自分を肯定できる本。

今回は星のことには触れませんが、今頃思い出されたハラスメント的会話を思い返してみます。

新人時代

(支店長に朝のコーヒーを入れる準備の際、うっかりティースプーンではなくプラスチックマドラーをセットしてしまった)
先輩女性:あらやだっ!
私:すみません、間違えました!
先輩女性:ねぇ、あなたのお母さんって変わってる人だった?お母さんの顔が見たい。

就職2年目

(メールで何度か好意を伝えてきてる10歳以上上の経理男性。いつも私の隣席男性先輩のとこに雑談しに来る)
経理男性:なぁ、お前旅行とか行くの?
隣席男性:いや、自分はそんな…
経理男性:タイとかいいぞ、タイ。女の子探しに行くツアーに俺、毎年行ってんだわ。ヒヒヒ…
私:(キモっ!!!)

就職3年目

(本社からのメール便は新人男性が仕分けることになっている)
係長:おい、お前まだメール便仕分けてないのか?
新人男:なんで自分なんすか?雑用なんかnemoriverさんがやりゃいいのに。
私:(ムカッ!)
(そしてなぜか叱ることもなく立ち去る係長)

◯山さんの話

男性上司:nemoちゃん、今日飲み会来なよ!大文字焼き見れるよ。
私:大文字焼き?

★毛深い◯山さんの背中にマヨネーズで「大」と書き、ライターで火を灯すことが定期的に行われていた。
その日はコンディションによるのか火はつかなかった。「つまんねーの」と言った男性上司。「すみません」と謝った◯山さん。残念な顔をした私。「やめましょうよ」と言えればよかったけどとても言えない雰囲気でした。今でも罪悪感が消えません。(奥さんの立場を思うのもつらい)

30代のころ

既婚先輩:彼氏できた?最近出会いはどう?
私:いや、なかなか…もうほっといてくださいよ〜(笑)
既婚先輩:いいじゃん、聞かれるうちが華だよ!

アラフォーのころ

(友人の結婚式で再会した高校同級生)
既婚同級生:nemoちゃん、結婚は?
私:してないんですよ(笑)
既婚同級生:なんで余ってんの??

★たぶんいい意味で言ってくれてるんだろうというその気持ちはわかるけど…

時は流れ数年前

(非正規の働き方への改善を係にお願いした私)
非正規の私:…というわけでどうにかなりそうですか?
正社員:他に同じ意見の非正規と複数人で来てもらえれば動くかも。1人の意見じゃちょっと…

★ほかのバージョンで、「その言い回しじゃ上の人に聞いてもらえないよ」というのがあります。
この手のやり口は「ずるい言葉」の中にもありました。
なぜか目の前の「私」の意見をまっすぐ見つめてくれない人がいます。人数とか言い回しとか、こっち側の問題にすり替えられてしまう。

(また別の問題改善を正社員にお願いした私)
正社員:もうさ、正社員に戻ってきなよ。
私:私だけの問題じゃないんだけど。
正社員:偉いね。

 

枚挙にいとまがないですがここまでにします。
振り返ると意外と女性として低く見られたという記憶はあまりない。
だけど私が20代の正社員だったころ、どんなに低く見られるような発言を男性から受けても、はねのけられるパワーがあったのだと思う。「これからだ!」という自信。
ただ建設会社時代は一般職だったので、お茶汲みもコピーの日々も、「こんなもんか」と心が順応しきってたとも言える。
PC苦手なおやじばかりの中で、PCが使えるというだけで崇められたりもした。
建設会社は9割男なので、仕事を普通にこなしてお茶も入れてはみ出たことしなければ、むしろ大事にされてたあのころです。それをわざわざ掘り返す事はしないけど、どこかで違和感覚えて、今の仕事の資格取得学校に通ったともいえます。

むしろ今の女性ばかりの職場の方が、問題ありの扱いを受けることが多いです。
主にそれは正規vs非正規の構図。
しょうがないとは思う。社員はいつだって忙しい。
だけどそうやって労働者としての権利に遠慮してしまうと、会社ひいては世の中が一向によくならないのですね。
「自分さえ我慢してればいいんだ」というポーズは、自分のことしか考えてないとも言える。
そうするしかない環境にいる人もたくさんいるだろうけど、「自分さえ」と過小評価してもあんまりいいことってないです。火の粉かぶらなくても明日もまたおんなじ日。
私は最近、「見て見ぬふり」の夢をよく見ます。
実は職場で何度か見て見ぬふりをしている。
和を乱したくない。怖い人を怒らせたくない。
だけど、そのしわ寄せは弱い立場の人に行く。
怖い人は誰にも怒られないのに、弱い人が同じ失敗をすると注意される。
私があのとき声を上げてればよかったんだ…私は嫌われるけど、この会社として同じ間違いはもう起きないはず。
だけど明日こそは勇気が出るか…これはわかりません。勇気を出すべきとわかっているのに。
私より率直な人でも怖い人の間違いを追及できなかった。なのに私が言えるわけもない。
こうして会社の質が粗くなる。会社が世の中に提供してるものの質が悪くなる。

例えば昔よく聞いた話として、小さい時に公園にいつも怪しげなおやじがいて、そいつが物置に1人ずつ女の子を呼ぶと。
私が30代までは「そういうやついたよね」というあるある話だった。(私の体験ではない)
しかし今はそういうおやじいたら誰もが警察を呼ぼうと思える。ほとんどの人が行動できるはず。
そうやって世の中が変わってきてるんですよね。
一人一人の「これはダメじゃないか?」という線引きにかかっている今。
あの女性蔑視発言で世界標準を意識するチャンスが訪れてるんじゃないですかね。
髪型の証明書を出させるとか組体操に命かける学校とか。あと男子校がまるで軍隊の名残…みたいなラジオも聴いて(アフター6ジャンクション)、この国にしみついてる旧態依然ぶりに恐ろしくなったばかり。
そういう嫌〜な違和感をこうやって書くことしかできないのだけど、職場でも勇気をできるだけ奮い立たせようとは思います。

 

 

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