分かり合えないままに

今日の「おちょやん」で印象的な会話がありました。

あなたとは最後まで分かり合えなかったわね。
でもそれでいいのよ。
女優同士が分かり合えなくてもいい。

新派女優、高城百合子が千代に言ったセリフです。

今、千代(杉咲花)が取り組んでいるお芝居は、戦地へ行った息子を思う母親を描いた家庭劇。
高城百合子(井川遥)は、「戦争の話でお涙頂戴芝居やるなんて最低。客にウケればそれでいいの?」「私は自分がやりたくない芝居は絶対やりたくない」と憤る。だからこの国ではもう芝居をやれない、とも。戦争の足音が忍び寄る時代です。
千代は一瞬表情が固まりつつ、「うちは喜劇人。これからもこの仲間とやります。ウケねらいでもお客が笑ってくれればそれでええんだす」とまっすぐな表情で言う。

「分かり合えなくてもいい」
スクエアの理想形みたいな話だなと思ったら、杉咲さん天秤、井川さん蟹でしたね。
確かに天秤×蟹っぽい会話。
ウケればそれでいいの??蟹の目線からは天秤のやってることをついそういうふうに捉えてしまうってことよくありますが、天秤には天秤の信念がある。
スクエア同士って対立っぽくなりがちだけど、どっちが正解・不正解ってことじゃないんですよね。
でもこれまた蟹の目線からすると、いつでも天秤に世間の軍配が上がるように見えるから、ついキツくなってしまう。
ドラマでも、特高に目をつけられてる高城・小暮夫妻はさらに追い詰められていくはずで。

おちょやんってそもそも千代に対してスクエアの人が多いんですよね。
まず父親のテルヲ。
トータス松本さん山羊座です。
山村千鳥役・若村麻由美さんも山羊座。
一平(成田凌さん)の母親・板谷由夏さんは蟹座。
あと六角精児さん・板尾創路さんも蟹座ですが、この2人は結局千代と分かり合えたのかはちょっと追えてません。

杉咲さんのホロにスクエアはないのですが、脚本の八津さんは乙女太陽金星ー双子土星のスクエア持ちでした。
この方は「半沢直樹」「小さな巨人」など、TBS日9作品を多く手がけられてます。
あそこはスクエア的対決枠と言えますね。

杉咲さんは射手座火星が冥王星とコンジャンクションなんですよ。
出会う男性が極端、極端な運命の男性との縁が濃厚とも言える。
あと「命」と印象的に向き合う役が多いですね。
「湯を沸かすほどの熱い愛」では母(宮沢りえさん)の壮絶な死に直面。
「いだてん」ではシマとりくという2役を演じてましたが、シマは関東大震災で行方不明となり、りくは夫が満州で銃撃に遭うと。
誰しも深刻な役が巡ってくるものかもしれませんが、杉咲さんはまだ23歳ですからね。
壮絶さを引き寄せてるポイントはありそうです。
「おちょやん」の千代があんなに毎回怒ってるのも、杉咲さんが啖呵切るシーンに多くの人が惹きつけられることを製作陣もわかってるからこその演出と思う。
それにしてもちょっと啖呵切りすぎと思うけど。ほぼ毎日?

トータス松本さんも「いだてん」に出てましたが、あのアナウンサー役は山羊座っぽかったです。
今回のテルヲはおよそ山羊とは言えないようなクズさ。
じゃ何座だって話ですが、トータスさんは54歳なのでまだ木星期とは思うものの、土星もチェックしてみたらばその土星は魚座でした。
乙女冥王星天王星とオポジション。射手水星とスクエア。蟹月・蠍海王星とでグランドトライン。山羊金星とはセクスタイルと、土星のアスペクトが豊富。
このテルヲ役をきっかけとして、土星期にはもっとドロドロしつつ愛される役を演じられるんじゃないでしょうかね。

汚くてひどいのに美しかった。トータスさんのお顔の造形ってすんごい美しいんだなと改めて思いました。
魚ー乙女って汚さと美しさが同居する世界なんでしょうね。
ウルフルズとして「ガッツだぜ!!」「バンザイ」という名曲を生み出す山羊座に付きまとうのは「国民的」という看板。
蟹月が絡む水星座グランドトラインは、「愛され」から降りることを許されない。
昔、パパパパPUFFYでトータスさんは、「嫁ともう◯回はHしたわ」とかいきなり言ってた。
確か奥様との馴れ初めを聞かれて、もう長い付き合いということを言いたかったんだろうけどPUFFYドン引き。
あのころのトータスさんとテルヲはすごいつながる。確か「お風呂もずっと入らなくて平気」とも言っていた。
15年前くらい、世田谷区のある飲み屋の個室にトータスさん一家がいて、たいそう興奮した記憶もあります。
私はトータスさんの靴の前でうっかり自分の靴を脱いじゃって、店を出ようとしたトータスさんが私の靴を持ち上げ「なんや、邪魔や」と眉をひそめた。普通のおっちゃんがそこにはいた。特にいい人そうとかじゃない。
いい人そうだったら私は調子に乗って「靴すみません〜…握手してください」とか図々しく歩み出てたと思う。
でもそうできないおっちゃんの雰囲気。著名人ってみんなそうかもだけど、トータスさんは特にいい人感を求められやすそうな方。本当にいい人だろうけど、ただのいい人じゃないことも多くの人が感じてた。きっとミュージシャンとしての別の顔があるのだろうねと安心して放っておく感じ。
それが朝ドラヒロインを悩ます父親という大役で、「あっ、これこれ!」となんか合致した爽快感を、多くの人が抱いたんじゃないかと思う。
テルヲのあの死に方は悲しすぎた。拘置所の中で血を吐きながら・千代を思いながら。
千代と分かり合いたかったのに、分かり合えなかったですね。
でも愛情・強い感情を抱かせる大切な人だったというとこで折り合いをつけたような千代でした。

 

私は家族・特にきょうだいと、分かり合いたい→そんなの無理(怒・哀)→分かり合えなくてもいいんだ…を繰り返しやってます。これは家族だからでしょうかね。友達や恋人だとこうはいかない。すぐ「離れましょう」ってなるのはぶつかり合いたくないからだし、分かり合えないという絶望で道を閉ざしたくない思い。でも家族だとどこかで感情を隠しきれなくなりますね。おちょやんはそんなぶつかり合いが家族以外でも毎回繰り広げられてて結構つらいです。あんま熱心に追ってない。あの濃厚さは朝ドラというより金22とか土18枠じゃないのかな。

浪花千栄子のWikipedia見ると、千代と夫の間にもう一波乱あるのかな…?って壮絶さが予想されるけどどうだろう。今週のタイトルが「お母ちゃんて呼んでみ」重い!千代に希望を与えるフリして根こそぎ奪っていく展開はもうつらすぎです。そんで杉咲さんが怒り心頭のあと涙目で笑う。どンな壮絶さ与えとんねん!と今から腹立って胃も痛む。

 

トータスさんがこれをうたコンでカバーしたのすごかった。

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。