最終回2021春

見てたドラマすべて最終回を迎えました。

 

「天国と地獄」

疑問はいろいろ・たくさん残ったけど、作者が伝えたいこととはこういうことか!と思えた最終2話でした。
たった数秒生まれる時間が違っただけで、運命がこんなにも変わってしまうという不条理。
「生まれる時間」というのはドラマ的に極端な運命性だとしても、豊かな生活のあいつと自分とで、一体どんな差があったんだろう?と思うほどの不平等さはあちこちにあるわけで。
そして「誰も、誰かの声を奪えないんだ」ということ。
このメッセージは重かったですね。
高橋一生さんが地獄を引き受けるべく、殺人犯の兄の罪をかぶろうとする。
しかしそれは、お兄さんが犯行に込めたメッセージを奪う行為(人の何かを奪うなんてなんであれ許されないこと)だと、北村一輝さんの言葉で一生さんは無罪を受け入れる。この視点はちょっとすごいと思った。
たとえ今のメディアが1人の殺人犯の意図など見つめようとしなかったとしても、殺人犯なんだから見つめるなんて不要と・それが正論なんだとしても。理不尽さの中で生きてきたお兄さんの衝動・訴えたかった声を「罪をかぶる」なんてことでつぶしちゃいけないと言えるのは、いろんな裏手段で検挙してきたセク原こと北村一輝さんしかいなかったのでしょうね。
そしてここまでずっと「いいやつ」だった柄本佑さんが最後、重要な証拠を隠すと。しかも恋愛感情のもつれ、なのかな。
誰しも、ゾッとするほどねじくれてるところがあるもんで、そういう人ほど真理を知ってるのかも。
優しさと残酷さとしょうもなさは結構同居するんだな。陸は彩子の前ではいいやつでいたかったから帰ってこなかったのだろうか。それにしても綾瀬さんはどんな角度からも本当お綺麗です。あと中村ゆりさんのシーンになぜかほっとした。あのCMは何度見ても感動です。

 

「俺の家の話」

まさか寿一が死ぬとは。
冒頭の観山家「実はいなかったバージョン」に鳥肌を立てました。
いろんな要素がたっぷり詰まった感動的なドラマでしたね。
私は「欠け」を描いたんだなと感じた。
母親が結局最後まで出なかったですね。
森下愛子さんかなぁと期待したんだけど描かれなかった。
江口のりこさんと平岩紙さんは、いわゆる良妻賢母っぽく描かれなかったのも意図的な気がします。クドカンドラマだといつもそうか。
主役がいなくなるという大きな欠けは、思えば「木更津キャッツアイ」もそうだったし、「タイガー&ドラゴン」で長瀬さん演じる小虎は最終回で逮捕・服役。
「監獄のお姫さま」主人公も服役してるし、「11人もいる!」では幽霊が重要な役でしたね(広末涼子さん)。
クドカンってやっぱ他のドラマとひと味もふた味も違うんだ。震災やコロナでご家族を失った方もいるでしょうし、大事な人が欠けてしまっても生きていくのです。
家族の誰かは認知症かもしれない、私のうちの子は学習障害ですとか、うちの父は愛人がたくさんいて…とかネットの相談欄などで目にすることが、今までドラマであまり描かれなかった。難しかったからとは思う。深刻というボックスに入れられたままだったのを、宮藤さんは「俺の家の話」としてコミカルハートウォームに描いてくれました。末広さんみたいにぐいぐい来る業者はいそうだけど、さすがに家族がラッパーって人は周りにいないですね。こういう超珍しさも盛り込まれるからいつもウケます。

そういえば戸田恵梨香さんって霊感あるようです。土曜スタパで言ってた。
その要素であの役なのかな?それとも霊感ある人ってかもしだされるものが他の人と違うってことかな。「いるよ」と言える人だけに備わる独特さが製作陣に見抜かれた気もします。
西田敏行さんの放心の演技や泣きじゃくる演技に胸が締め付けられる思いでした。
長瀬さんの表情がとてつもなく優しかった。本当に消えていってしまいそうに。
桐谷健太さん、今回すんごい素敵でした!永山絢斗さんがさくらを嫁にできてからのはしゃぎっぷりには心から「よかったね!」と思えた。
江口のりこさんが目に涙をためる演技は思い出しても泣けます。
長州力さんの「またぐなよ!」には大いなる意味があったようですね。プロレスを知らない自分が悔しい!

 

しかしSNSを見てみると、みんなドラマの読みがすごいと感心します。
私、全然分かってなかったわってとこが多いし、かなり偏った目線かも。
でもどんな受け取り方にせよ、感じたことに意味があるのだと思うことにします。

 

「知ってるワイフ」

最終回は伏線回収回みたいだったけど、松下洸平さんの「えーっと、誰でしたっけ…?」って顔がすごいと思った。あと川栄李奈さんうまいですね。「青天を衝け」での徳川慶喜の正室役もぶっ飛んでて、期待を裏切らないおもしろさを見せてくれる爽快感があの方にはあります。夫役の森田さんも熱くていい人。
最後の大倉さんの独白に胸を打たれました。
本当に小さなことも当たり前と思わず、感謝の心を大切に…そう胸の中で語りながらゴミ出しに向かうとか、ワイシャツのアイロン、とっても申し訳ないけど(子どもにご飯食べさせること俺がやるから)、今すぐかけてもらっていい?悪いね?とここまでの気遣いが必要なんだということ。「わかった!」って応じる広瀬アリスさんの笑顔がまぶしかった。
逆に言えば「やってもらって当然」が積み重なると、大事なもの全部失うよ…というメッセージでもあるのかな。これってそう思う男性に見てもらわなきゃいけないはずと思うけど、どれくらいの方見てたでしょうね。
自分の話で言えば、ある程度までは「お母さんにやってもらって当然」が生活のあちこちにありました。
夕飯作っといてもらったのに、あえてコンビニで焼きそば買って自室で食べることが楽しかったりもした。
だけど母親がひどくがっかりしたり疲れた顔をするのを見ると、「やべっ!」とすぐフォローしようとする。それはケーキを買ってくるようなことではない。「今日の夕飯は私が作るよ」とかだったり、洗濯物を全部畳むこと。関係が壊れることを恐れてるのではない。そうじゃなくて、1人の人間をひどく失望させたり疲れさせたことの罪悪感を人として感じまくるということ。
しかし「家のことなんもしない」という男性が(自分の食事取り分けもレンチンもしないような)あまりに多いからできたドラマだと思うし、もう甘んじてらんないという女性の声を拾ったドラマとも思うし、そもそも「なんもしない」という人の非人道性ですよ。
そういう平気さがどんどん生み出されてきた異常性は「おかしいんですよ」とそろそろ言わなきゃいけない時代と思うのです。”男としてそう育てられたから”がまかり通る時代じゃないですね。「僕が稼いでくるから君は家に縛られてね」「(嬉々として)はーい」ってのはもうコントですよ。DVDVDになりそう(DVをまとめたDVD)。

 

「監察医 朝顔」

長いドラマの最終回は壮大な万木平スペシャルでした。
結婚式のスピーチ泣けた…そしてラストの表情。
アルツハイマーの描かれ方が怖くなるほどリアルで、1年であんなふうに表情を失ってしまう。
このドラマは結構(相当)、人の心を揺り動かしましたね。
つぐみちゃんが行方不明、桑原くんが犯人かも?光子が狂犬病…?桑原くんトンネル崩落…。森本死亡か?
あと、朝顔はおじいちゃんに嘘をつくのか??果たして…!!と、どんだけドキドキしたことか。
これがTBS日9時ドラマなら腹を立てそうなものですが、「朝顔」ではまんまと泣いてました。
そして最後の最後で時任三郎さんの無表情ですよ。ショックでした…。
「お父さん、今日調子いいほうだね」という朝顔の言葉にすぐ救われるも、同時に、万木家の1年どんな日々だっただろうと思った。朝顔のがっかりした表情はいつも本当につらかったけど、でも「わかる〜」ってすごい思えたんですよね。朝顔は私の話だと毎回感じました。

 

「新世紀エヴァンゲリオン」

エヴァンゲリオンと縁のない人生でしたが、プロフェッショナルの庵野さん回を見てしまったら見ないわけにいかない気がしてきました。最終回の話ではない。
今Netflixで1995年のエヴァンゲリオンを見始めてます。
綾波レイはまだ包帯ぐるぐるで寡黙ですが、なんとなく昔の薬師丸ひろ子さんをイメージしました。
「ねらわれた学園」っぽさがあるというか、80年代の角川映画・大林映画・森田芳光映画がかけ合わさったような世界観なのかなと、まだちょっとしか見てないけどそんな印象でした。
いろんなことが暗喩になってる気がするけど、どうなんだろう…
そのうち感想を綴ってみたいものです。

 

 

 

 

 

最終回2021春」への2件のフィードバック

  1. トップにドラマのネタバレがすぐ出ていますよ。
    ネタバレを気にされる方もいらっしゃるので工夫された方が宜しいかと思います。

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