大豆田とわ子第2話

2話、泣けたんですけど…

岡田将生さん最高でした。
かっこ悪いのにかっこいい。
当たり前にかっこいい岡田さんですが、あそこまでかっこ悪く描く勇気。

ゴミと化したソファーとシンシン。悲しすぎる…

またなんで名前がシンシン(慎森)なんでしょうね。
だからパンダ好きなのか。

坂元裕二さんの脚本もすごいです。
これ伏線だったか!ってな驚愕の連続もそうですけど、やっぱり会話が利いてます。

「お土産っていります?」

これをシンシンが言うことで、どんな人間かが一発でわかる。
「挨拶っていります?」「スポーツっていります?」
うるせーなって思いつつニヤニヤしちゃうのは、私もシンシン寄りだからかも。
しかし「お土産っていります?」という長年のモヤモヤを言語化する勇気はさすがになかった。
なのに坂元さん!!!

だからシンシンはちょっと嫌われてるんでしょうね。
「お土産を選ぶ1、2時間があれば滝とか見れるでしょ?」
「見たい滝はなかったです…」
高橋メアリージュンさんの戸惑い顔もウケました。
お土産選びも滝も全満喫してきた取引先に一同安堵の顔。なんだろあのシーン。
とわ子だけがシンシンに対して「こんな空気にしやがって」って顔するんですよね。
やっぱり松さんの演技もすごいです。
大抵のことに動じない女のように見えて、娘が拾ってきたぬいぐるみのキモさにはビクつくとか。
とわ子の挙動不審さに気づかずに自分語りするシンシン。
元夫からのキスはたぶん絶対許さないだろうけど、おでこのくっつけは受け入れる。元家族だからかな…という温かさがありました。シンシンの繊細さやコンプレックスをかつては愛したとわ子。

自分は今でもこんなに好きで、でも今言ったってもう遅いよねということもわかってて、醜いと自覚しつつ口にしたっていいじゃないか→いや、なんなの?という元恋人のやり取り。
本当に何もかも終わって初めてあれだけの口数で思いの丈をぶつけるってこと、自分にもあった気がする。
破局後の丁々発止が私たち史上最高に濃密な会話じゃんという悲しさ。
会話相性はこんなに良さそうなのに、目の前の相手は「もう終わったこと」と言う。それを受け入れるしかないつらさ…うぅ…。岡田さんのこじらせ金星乙女が利きまくってました。

「走り方がダサい」とも言われるシンシン。
でもスマホのマイクに水平に声吹きかけるヤツには容赦無く侮蔑の視線を送るというね。
あそこのとわ子との共感は、「スイッチ」っぽかった。
ああいう共通点から恋が始まるってこと、ありそうだけど、ないかな。

6秒ルールもありそうでないですかね。
いや、奥渋では繰り広げられてんのかも。
松田さんみたいなオーナー、渋谷にいそう〜なんにも否定しない人。
「心でバカにしてんでしょ?」って目を覗き込んでも、そうでもなさそうな店主っていますね。
そういうオーナーのマイルドさにつけこむ図々しい女もいますよ。
キツい愚痴を言っといて同意してもらうとか、頬杖ついてオーナーを見つめまくる酔った女とか、いますよね(いない?)
ネイル塗り直した指をパーっと広げて見せまくる女とか、「すごいいいですね」って言わせといて、「じゃあLINE交換しちゃう?」みたいなね。なんでそうなるっていう。
石橋静河さんみたいな女性が1人でお店に来て6秒見つめられたらそりゃ何かが起きるってもんです。
「いや、親友の彼女なんですよ」って建前は一般の客には見抜けないけど、とわ子だったらピンときそう。

坂元さんはそういうありふれた日常の会話をドラマにしてくれるから楽しい。
会話のあれこれに容姿の美醜とか関係ないのですね。
むしろ自分を「イケてる」と思ってる人からにじむあれは一体なんだろうという検証満載。
「今度、バスケやりましょうね。シュッ」っていうエアパス。ああいう人と元恋人がくっついたら立ち直れないですね。
「チッ…」って思ってても、シュートひとつ入れられないシンシン。悲しい…
でもそういう悲しさにこそ自分を重ねられるからドラマにいつも癒されるのであって。
石橋菜津美さんが今回も「誰?」という新鮮な素朴さで素敵でした。
これまで意思をはっきり出せない役が多い印象ですが、今回は真逆かも。
彼女ならシンシンに自信を与えてくれそうと期待大です。

角田さんと瀧内公美さんはやはりキスしましたか…!という展開。おろおろしてるのがなんともおっさんぽくて最高でした。
もじもじしたおっさんの潜在性って時にセクシーかもしれませんね。そういうの大好きっていう美女は確かに多そう。でも明らかにヤバそう。瀧内さんもまたうまい。「逆に愛してる」っていう架空のドラマタイトルのしょうもなさとか好きですね〜。

 

岡田さんの月は山羊か水瓶か不明ですが、山羊なんじゃないのかなぁと思いました。
というのは、月山羊の人って「無邪気さ」が苦手なんですよ。
はしゃぐ前に「運動会っている?」とかすぐ思っちゃう。
いわゆる「バカになる」ってことができない苦しさを見かける時があります。
全速力とか熱くなること避けてきた分、走らなくちゃいけないときにもうまく走れない。
正義感は人一倍あるだけに、「今日も誰も助けられなかった…(幸せにできなかった)」とむやみに落ち込む。
ビジネスホテルで生活してるシンシンですからね、部屋をちらかした中でくつろぐとかも苦手なんだろな。
松さんの月は牡羊座だから、「そんなのさぁ、疲れるじゃん?」とか自然児スタイルでシンシンの真面目さをほぐしたんだろなぁってとこまでイメージしちゃいます。
捨てられてたソファーを2人で運んでたときのシンシンの笑顔は輝いてた!とわ子とならはみ出した体験も楽しい…とかね。坂元さんの脚本って想像力が刺激される。
視聴率が芳しくないということですが、「正月っている?」というセリフに共感できる人しか見てないだろうと思うと、多数派のためのドラマじゃないことはよくわかります。

 

 

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