あけましておめでとうございます。
去年は、体の重い1年でした。
2021年まではフットワークも軽く行動的だった。
コツをつかむまで多少時間はかかるようになったけど、頑張ればそのうち実る…
そう自分を信じてたはずが、2022年はまず頑張れない。
体が重い、頭が重い、心が重い。
病院もあちこち行きました。
どこへ行っても自律神経と言われる。
おおむね健康とのことだけど、ウォーキングすれば疲労、ストレッチすれば腰痛。
漢方ジプシーの1年でもありました。
胃に安中散、動悸に半夏厚朴湯、不安に加味逍遙散。
「それ更年期だよ」と強めに言ってくる人をことごとく避けた。うるせーよ。
しかし血液数値的には更年期レベルじゃないらしい。
老眼特有の仕草も出てきたけど、老眼じゃないらしい。
でもついに、鼻上のシワは刻まれてしまった。
今読んでる本も河合隼雄。
タイトルはずばり「中年危機」
更年期と老眼に抵抗はしても、中年は受け入れようと思う。
若人がなぜ頑張るかというと、中年期以降の安定・安泰のためと思う。
中年までに結婚したり出産したり家を買ったり犬を飼ったりして、テラスで平和にバーベキューすることを夢見るのかな。
「中年危機」では一見何もかも順調だったのに鬱っぽくなったり、死を考えだしたりする中年の話が出てくる。
河合先生は「適応がよすぎたことが問題」と書く。
何事もうまく事を運ぶために頑張る。
努力の先に凪があると信じて時に過剰に適応して。
でも中年期にこそ波乱が巻き起こる。
若いときと違うのは、時間の流れが遅いこと。
すべてが鈍すぎるから問題とじっくり向き合うことになる。
ファースト鈍くさ期がまた絶望で、ここで死がちらつく人も多いと思う。これまでのように対処できない自分を責める日々はあまりにもつらい。
でも頑張れないのは中年の良いところでもあり、放置してもなんとかなるもんだという新発見を得たのも2022年。
あと誰かを頼ることの大事さ。
昨年は母のことでケアマネさんとヘルパーさんにとてもお世話になりました。
母を病院に連れていけば、看護師さんや薬剤師さんが「あなた1人で頑張りすぎてない?」と声をかけてくれる。
どうやら今それがスタンダードみたいですね。家族が背負い込む時代ではないと。
順調さにブレーキがかかる。その元年が中年ということだけど、体が重くなったことにも意味があったみたい。
鈍くて重くてできなくて。悪あがきが本やオンラインに救いを求めた。
頑張りが全部成果につながってたら、私は人にも努力を求め続けてただろう。
特に私はこの10年本当自由人で責任とも無縁だったしね。そのツケが一気に来たとも言えるし、パワーが今までの半分以下でもどうにかなるんだと、冬にやっと思えた。
2021年は恋の嵐が吹き荒れたけど、2022年は猫が死んだり親がプレ介護状態になったりと、あんま恋愛どころではなかった。同時進行ができないのも中年の特徴と思う。
しかし中年の鈍さにも良い面がある。
2022年のテーマは「男」だったです。
家族含め、男性との関係性がとても良くなった。
2023年はいよいよ「女」と向き合うことになりそう。特に年上の女性。
私はもう正義感や比較からも降りつつある。
腰回りがもっと丸くなってもいいんだ。
今年もよろしくお願いします。