Categories: 相性・モテ・恋愛・人間関係TV・ドラマ

姉妹対決(ドラマひらり)

再放送中の「ひらり」は、未だひらりとみのりが恋のバトルを繰り広げてる。
こんなに恋愛中心の朝ドラでしたっけ。
でも面白いんですよねぇ…

 

ついに小林先生から婚約破棄を言い渡されてしまった今週のみのりでしたが、カウンセリング行った方がいいんじゃないかと思うくらい、みのりに重いものを感じてしまう。

竜太先生にかすかな想いを残したまま、小林先生との結婚話がどんどん進んでいく様はハラハラしたものの、小林先生のご実家へ両親と挨拶行ったり、梅若部屋の親方に仲人を頼んだりと、ここまで来れば引き返すこともないだろうと思ってたら、それ180度ひっくり返すんだからね!
・・まぁひっくり返したのは小林先生だけど、それはここまで来ても煮え切らないみのりに腹を立てたから。
ところで小林先生が橋本じゅんさんだったと今頃気づきました。若い!!

 

今でもひらりと竜太先生の親しげな雰囲気を目にしたら、昔と変わらないスピードで「好き!」にスイッチ入っちゃうみのり。
「私が結婚しても竜太先生とだけは付き合わないで」とかまで言っちゃうところが普通じゃないですよ。
本当に好きなんだろうね…と思うものの、ひらりが恋のライバルである以上みのりの暴走は止まらないと思う。半ば執着になってるし。
竜太先生への執着というより、「恋の勝者」になることへの執着に見える。
ひらりに勝つこと。

「ひらりには負けたくない!」とこれまでも何度か言ってるみのり。
カウンセリングで、「妹に負けたくない」というあたりのところを癒やす必要があるんじゃないだろうか。
芦屋のご実家にまで行って仲人まで立てて気持ちが固まらない、それで相手を怒らせる・失望させるというのはなかなか罪深い、なかなか深刻な事態と思いますよね。

小林先生にフラれた!と、母の膝にすがりついて大泣きしたみのりは、翌日「会社を休むわ…」と寝巻き姿で食卓に現れ、「あったかいミルクでも飲んで」と父母にいたわられ、「甘やかしすぎでは?」とひらりは思う。私も思った。
しかし!!それこそがみのりの望むこと、に見えた。
私自身が妹という立場ですが、姉を見ていると、自分ひとりに愛情が注がれてた時代に戻りたいんじゃないかと思うことが数年に一度ある。
妹が生まれてからずーっと、あのころの愛情が半減したような納得いかなさがあるんじゃないかと妹は邪推する。

妹は出し抜くのがうまい。
自分以外の妹を見てても感じること。
出し抜いてやろうという計算が働くわけじゃないけど(働く人もいるだろうけど)、姉がそういうやり方なら自分は違うやり方で…という学びが、なんか効果的に働いちゃうことはあるだろうから。
そういうとこずるいよな〜と言われがちなとこは自覚してるけど、姉さんらだって圧倒的な説得力が備わってるじゃないかと反論したくなる。
自分よりずっと優先・尊重されてるように妹の目には映る。
・・ええ、私自身、姉妹対決の芽が未だうずいてるわけで。

 

前はひらりの器用さや、愛され力が備わってるところがちょっと忌々しかったけど、ここんとこは同じ妹としての気持ちがとてもわかる。
お姉ちゃんはみんなから守られる人。
私は1人で生きてけそうにみんなから思われてる、と。
それを少し「損」みたいなニュアンスで竜太先生にグチるとこがさすが妹の巧さなんだけど、実際に母親も「自分の死後を思うとひらりのことは心配にならないけど、みのりは心配」と言っていた。

みのりのこじらせは、親の心配の種でいたいとなんだかんだ深いとこで思ってそうなとことつながるんじゃないのかな。
そりゃ誰だって親に心配かけたくないはずで、表面では自立を願う。
でもなんだかんだ、「最後は親を味方につけることができる」という最強のカードをずっと保持してる感じで、妹はその気配だけで「かなわない」と思ってしまう。
生まれながらに敗北してるのはこっちだよ!と言いたいのに、「あんたが奪った・あんたが…」と責められるような加害者感を押し付けられたりとか。
「泣きたいのはこっちだよ…」ってひらりがボヤく場面も何度かあって、「泣く」なんてもう妹の特権みたいに自覚してるからこそ自分に禁じてたことを案外姉はやってのけるから、そういうとこまでドラマで描かれるから面白い。

脚本の内館牧子さんも妹なのかな?と思ったら、弟さんがいるらしいです。
内館さんといえば「想い出にかわるまで」で、あれも史上最悪レベルの姉妹バトルドラマ。
妹役の松下由樹が、姉の今井美樹の恋人・石田純一を奪ってしまうという壮絶な泥仕合は今でも印象に残ってる。
今井美樹さんは繊細な財津和夫さんにいっとき惹かれるものの、本当にいっとき。
似てる!!
内館さんはご自身をやはり長女に投影してドラマを描かれたんじゃないだろうか…
妹がいる長男が妹に嫉妬の感情を抱くところはあまり見たことないけど、弟がいる長女が弟に「おいしいとこ持ってくやつ」という感情を抱くのはよく目にする。
それはおそらく長女を差し置いて男子が尊重されがちなジェンダーの問題も横たわってるはずで、人によっては妹に抱く思いより、弟への感情のほうが濃いということあるかもしれない。

とかいってね。

ところで、私の兄は長男といっても姉がいる弟・第2子であり、父は次男坊。
弟という人たちは尽くし甲斐がないもんだとつくづく思ったりします。
こっちが尽くしてることに気づいてないというか、お茶とか入れても「別に飲みたいタイミングじゃなかった」とか平気で言ったりする。尽くされるのあんま好きじゃないっぽい。
長男はこんなこと言わないはずですよ。
「うむ」、みたいな一見亭主関白風ではあるんだけど、尽くしてもらうとすぐ母親を思い出すのか、細く長い感謝の念を表現してくれるというか。
両手合わせたお坊さんみたいな感謝の仕方しますよね。
弟勢は指2本掲げた「サンキュー」とかで済ましますから。
時々、目を潤ませる弟もいるけど、秒でそのポーズ捨て去ったり。
でもなぜか弟勢に尽くしたくなるんですよね…

ドラマでは小林先生は兄がいる。
でもみのりへの感謝はかなりダイレクトですね。
「みのりはん、ほんま感謝やで」とか毎回言ってる。
その気持ちをどうも受け止めきれないみのり。
あの小林先生の情熱にも、なんかハラハラするんですよね。
あんな感激、長く続かないんじゃないかなと。
みのりはんもそれを感じてるとか?
だったら最初からツレない竜太先生を追いかけてた方が潜在的な気持ちは楽ですね。
最初から敗北気味の方が自分を慰められそうだし、慰めてもらえそうだし。
人はそうやって苦しみに飛び込むふりして、潜在的には楽な選択をしてるらしく。
どんな行動にも真の目的があって、うまいことその目的を隠しつつ夢を叶えようとしたりする。
みのりの目的は・ひらりの目的は…って考えながらドラマ見ちゃう最近。
自分の目的考えろよって話ですが。

それにしても長子という人たちの律儀さにはいつも感動を覚えます。
出会った長子のひとたちありがとう(いきなりしたたか)

 

shikinemoli

2009年からホロスコープ・タロットを学んでいます。 ドラマ、ミュージシャンが好きなので、好きなものと星読みをつなぎ合わせてみた場所です。 鑑定の折にはよろしくお願いいたします。

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