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正月・風星座ドラマ

新春ドラマ「スロウトレイン」見ました。

(写真はスロウトレインHPより)

3人きょうだいの物語。
両親を交通事故で亡くしている。
脚本は野木亜紀子さんです。

このきょうだい役の3人とも風星座なんですよね。

長女・松たか子 双子座
次女・多部未華子 水瓶座
弟・松坂桃李 天秤座

編集者である松たか子がかつて担当していた人気作家役が星野源・水瓶座。

すんごい風星座っぽい物語だなぁと思いました。
「言葉」がポンポン出てきて、「?」と感じる持論にも「一理ある」と思わせる説得力。
そしてファッショナブル。さらっとしてる。
鎌倉が舞台の渋谷家3きょうだいの物語。
リリー・フランキーが重鎮作家役だったり、松本穂香が星野源の新しい担当編集者だったり。
多部ちゃんの彼氏役が韓国人俳優で釜山ロケがあったりと、豪華なドラマでしたね。

「孤独」と「死への不安(明日どうなるかわからない)」というあたりがテーマかなと感じたのですが、割とコメディ調でみんなかっこよくて、あんまり感動とかそういう感じはなかったです(私はね)

とはいえ一番「おぉっ!」と思ったのは、星野源が恋人役の松坂桃李に別れ話を告げたところ。

星野源:毎日一緒にいられたらいいのにと言い出したのは君だよ。
軽い気持ちで言ったんだよね、君は。
その気もないのに。

うわ!天秤!と思ったんですよね。
天秤座(松坂桃李)がいかにも言いそうだなと。
「一緒にいられたらいいのに」って。
そのくせ、「一緒に暮らそう」と言われると渋る。

潮(松坂桃李)は突然の別れ話に抵抗こそ見せてたけど、「毎日一緒にいられたら…」と言ったのは本気というより、ムードの延長っぽい。
「真に受けた自分」を責める星野源。
そうなんだよ…天秤座の言葉って人を喜ばせといて、なぜか落ち込ませる。
「その気持ちに嘘はない」とか言うけども、幸福への濃厚な誘いをかわすとこがある。

星野源:僕は常々、”人といる孤独”が辛いと考えている、何よりも。
だったら1人でいるほうがましだよ。

このセリフもまた、いかにも水瓶っぽいと思った。
群れるぐらいならいつだって1人を選ぶ。
水瓶座って孤独を好んでいるように見えるけど、「平均とかがわからない」のあたりの孤独かなというのは薄々感じる。
「分かり合えること」が少ないから、人と距離を取る。
そんな人が愛を知ったとき、ものすごく強固な何かが内側に形成される。
そんな人なんじゃないかなと。
ま、星座と脚本にはなんの関係もないとは思いますが、それなりに役者に適したセリフを書いてるはずで、そういう「合ってる!」と感じるときって個人的にめちゃ楽しいんですよね…

天秤座も本当にウザがってるわけじゃなく、むしろウザがる人ではないように最近は思ってます。
本当に心から愛を与え合いたいと思ってるピースフルな人なんでしょうけどね。

多部ちゃんも韓国人の恋人からのプロポーズを断る。
松坂桃李も多部ちゃんも、「独身の姉」のことが気にかかっているから。
両親を交通事故で亡くしてからは、姉の松たか子が親代わりとなって家族を支えてくれた。
恋人もいたのに「それどころじゃない」と、当時のプロポーズを断ったことを弟も妹も知っている。

でも実は松さん、恋人(井浦新)とのいさかいが別れの原因らしく。
「家族(きょうだい)を支えるため」というのは、ちょっとそのほうがまともな理由っぽいからと。
そのあたりをきょうだい3人、本音ぶつけて話し合ったあと、多部未華子も松坂桃李も、それぞれの恋人との幸福へ歩を進める。
そんな物語でした。


松さんのセリフ量、めちゃ多かったです。
顔芸とか間の取り方も、双子座っぽいなぁと感じた。
でも松さんは恋愛シーンを演じてこそ、独特の色気をドバッと魅せてくれる方。
昨日はストーリー上、誰ともくっつかない展開でよかったと思うけど、コミカルで終わっちゃうのは少しもったいないと感じた。
でも最後の笑顔のシーン、さすがだなぁと思いました。


番宣で松さんは、「家族がいる人にもひとりの人にも」薦めたいドラマ、というようなことを言っていた。
それは松さんの言葉というより、番組のコンセプトだろうとは思うけど。
「誰もとりこぼさない」というメッセージって今、世の中にすごく蔓延してるように思うけど、そんなメッセージなんて信用できないところがある。
そうやって近づかれて、どれほどがっかりしたことかということをいくらか体験してきた。
というか、「ひとりで生きてる人も寂しくないように」という矢印をこっちに向けられるのが嫌というか、そうされた途端に寂しさに気づいちゃうような。


寂しいなら寂しいで、孤独でいいじゃないですかね。
うんと孤独を体験してこそ育まれるものがあって、それを知る者同士が出会う偶然がまたこの先もあるように思う。
ドラマも、心に沁み込んでくるような作品と時々出会う幸福ってのがありますね。
「光る君へ」のまひろは時空が違うのに不思議とシンクロを感じられた。
そういうドラマに、じーんとして来週も楽しみにする。
そういうとき孤独もまぎれるんですよね。
正月は単発ものが多いし、大抵は年末ですべてが途絶えてしまう。
そういう意味でも年末年始ってつらい。
でもドラマ見て、久々星座ゴコロが湧いたのは楽しかったです。





shikinemoli

2009年からホロスコープ・タロットを学んでいます。 ドラマ、ミュージシャンが好きなので、好きなものと星読みをつなぎ合わせてみた場所です。 鑑定の折にはよろしくお願いいたします。

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