今年は横浜DeNAが日本一になったそうですね。
1998年以来。
ん?98年・・
私、見に行った!
あのころも38年ぶりのリーグ優勝が見えてきた時期。
当時の職場の室長が大のベイスターズファン。
新入社員の私含め、若手の男女4人を連れて終業後に横浜スタジアムへ行った。
大宮から関内へ。
「17時には出るから残業しないでよ!」
室長が若手を急かす。
「なぜ横浜・・」
私は当時巨人ファンだったけど、ほかの若手は野球がそんな好きでもない。
みんな埼玉在住だしほとんど無理やり連れていかれる形。
今ならこんな強引な手法、誘う側も誘われる側も「無理無理」ってなりそうなものですが、あのころ上司のこんな強引さにワクワクできたんですよね。
ベイスターズ優勝という室長の夢がいつしかみんなに感染した。
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私は大学生のとき、急に巨人ファンになった。
94年ごろの巨人って監督が長嶋茂雄ということもあり、本当にミラクルベースボール。楽しかったんですよね。
4番は松井秀喜か落合博満か。
そこへ清原和博が入ってくる。
私は西武時代からキヨが好きだった。
巨人ファンになったのはそれがきっかけとも言える。
母と兄がすでに巨人好きで、ルールは2人から教わる。
TV中継が終わるとラジオに切り替え、22時半とかまでずっと聴いてたことが懐かしいです。
リリーフがコールされると、「えー?大丈夫?」なんてハラハラした。
当時の巨人のリリーフはプレッシャーに弱めな人が多かった記憶。
岡島とか石毛とか。
打席に横浜の佐伯が立つと、「あー」と半ば諦めがちになる。
それでも長嶋巨人のときは、絶体絶命の9回で大久保、清水、後藤あたりが奇跡を起こしてましたね。
私は巨人の優勝を望んではいたけど、思い返すとどの球団にも強い関心を持っていた。
98年のベイスターズメンバーをネットでたどってみました。
ピッチャー:三浦大輔、斎藤隆、阿波野秀幸、佐々木主浩
キャッチャー:谷繁元信
野手:石井琢朗、駒田徳広、鈴木尚典、ローズ、波留敏夫、佐伯貴弘
監督:権藤博
フルネームを連ねることが楽しい!
知らない人にとってはただの文字列だろうけど。
あのころの野球選手って、こうして名前を思い返すだけで楽しさが蘇るんですよね。
巨人なら仁志、川相、清水、広沢、松井秀喜、高橋由伸。
苗字だけでも楽しい人と、フルネームでこそ感慨深くなる人がいる。
斎藤雅樹、入来祐作、桑田、槙原、上原、村田真一。
広島なら江藤、前田、野村謙二郎、金本、笘篠(とまぴょん)
ヤクルトも相当楽しいです。
古田、土橋、池山、飯田、真中、稲葉、高津臣吾。
阪神は藪、今岡、桧山、そして新庄剛志。
あと「ロッテの初芝」という響きにはいまだになぜかゾクゾクします。
なんたって監督がみんな個性的で、ノムさんのぼやきとか星野監督のコワさ。
アウトな逸話が楽しさに輪をかけた。
あのころパリーグではオリックス・ブルーウェーブでイチローが大活躍してて、監督は仰木彬。
そういえば大学生のとき、ヤクルトvsオリックスの日本シリーズを見に行きました。
まさか2022年に同じカードで日本シリーズを戦うとは。
しかもオリックスの監督が中嶋聡。
95年シリーズ優勝時の捕手だったですね。
中嶋vs高津ですよ。
職場でひと回り下の同僚がオリックスファンで、つい私は95年シリーズのことを語ってしまうが、彼女はそのころのことは知らない。
仰木監督を知らないという。
そうか・・時は流れる。
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なぜ野球を見なくなったか。
ひとつには、2005年に転職した先が深夜までの夜シフトで、野球を見る時間がなくなったというのはある。
そのころ一人暮らしもしたので、親と野球中継を楽しむこともなくなる。
キヨがオリックスでどんな活躍をしているのかもわからなくなって。
キヨはバラエティーで芸人に肌を触られて「土佐犬の肌や」と恐れられてたのを見たことがある。
土佐犬…あの爽やかなキヨも、変わってしまったんだ。
だけど、ダルビッシュの登場には心が躍った。
日ハムの野球も結構好きでした。
東京ドームが本拠地だった頃に見に行けばよかったと後悔。
そして大谷翔平が入団。
栗山監督の「二刀流」というぶっ飛び提案を受け入れて。
そうだ、TVでの野球中継がぐっと減ったんだ。
19時から2時間というあの枠に地上波で野球が放送されてるって、今思えばなんか強引というかすごい事態だったかもですね。
そこへの嫌悪の声が、届きやすくなったということなのかな。
おやじ・男性の趣味でゴールデンタイムが独占されるというのは許せない!という声が高まっても不思議ではない。
今じゃ野球好きに性差もないだろうけど。
でもなんか。
98年に室長が無理やり若手を球場に連れてったときのように、「おじさんの強引さ、嫌いじゃない」ということはたくさんあって。
室長はカラオケで「珍島物語」しか歌わなかったけど、それで天童よしみの世界に少し触れられたこともいい体験だった。
私はJリーグもなぜこんなにお茶の間に浸透しないんだろうと、そこまでサッカー好きじゃないのにイラつくこともある。
放映権などの事情は知らないけど、もっと見やすい地上波で放送してくれれば、野球と同じくらい親しまれるスポーツになったんじゃないかなって。
日本代表で選手に興味を持っても、その後の活躍が追跡しにくいんですよね。
バスケとかバレーに追い越されてる感もあるじゃないですか。
これまた取り上げるのはイケメンばかり。
大谷翔平はすごいと思うけど、大谷の打席を知りたいというより全体の中の大谷を知りたい。チーム全体の流れ。
でも今じゃ、その意欲もない。
騒々しさでもう疲れてしまった。
日本のスポーツ中継と報道の仕方は、何か大事なものを損失してるんじゃないか。
娯楽が増えたからというのもありますね。
人の娯楽が分散した。
お茶の間でスポーツ見る時代じゃなくなったというね。
1998年、横浜ベイスターズは日本シリーズで西武を下し日本一に。
室長は大喜びで、部下全員にホッシーグッズを配った。
今、ホッシーいないんですってね!
(とっくに?)
DB.スターマンって誰・・・
横浜DeNA:新マスコットは「DB.スターマン」、ホッシーら活躍に幕 | ベイスターズ | カナロコ by 神奈川新聞約20年にわたり、横浜ベイスターズのマスコットとして活躍してきたホッシーたちの「卒業セレモニー」が18日、横浜スタジアムでwww.kanaloco.jp