こないだは山羊ー蟹で満月でしたね。
(1/12 20時半ごろ)
さて、ここのところ立て続けに漫画を買ってます。
そのきっかけは、年末に「この世界の片隅に」の漫画を買ったこととか、新年1/3に放送されてたEテレの「100分de名著 手塚治虫スペシャル」を見たこととか。
ともかく、年末年始に漫画スイッチが入ったみたいです。
この数週間で買った漫画。
「この世界の片隅に」こうの史代
「日本発狂」手塚治虫
「火の鳥黎明編」手塚治虫
「魔法の砂糖菓子」萩岩睦美
「全て緑になる日まで」大島弓子
「コミック昭和史」水木しげる
「劇画ヒットラー」水木しげる
どれも全部読みきれてません。
ちょっと読んでは新しい次の本に手を伸ばす…というおびただしい同時進行具合。
みんなに共通してると感じるところ
・動物とか自然の世界を大切にしている
・「わたし」は社会でマイナーな存在
・反戦
はっきり反戦の色を出してるわけじゃない方もいますが、うっすらにじみ出すそれぞれの「怒り」から、私はそれを感じるのです。
「魔法の砂糖菓子は」、ずっと前から持っていたのに、2年前くらいになくしてしまいました。
同じく萩岩睦美さんの「パールガーデン」と、他にもあとで読み直そうと本棚から抜いて積んでおいた一式が、ある日突然消えた…。
この漫画熱の勢いで古本屋から取り戻してきました。
大島弓子さんの本は、あわせてそこで見つけて買ったもの。
手塚治虫漫画は、まるで映画みたいなコマ割りだからか、読むスピードがすごく速くなってしまい、絵の細かいところなどスルーしがちになる。
思考のスピードも滑るように流れて止められないので、すんごく深いメッセージが込められてても、うわべだけの理解みたいになってしまう。
だからこそ、何度も何度も読みたくなるんだけど。
ブラックジャックはそれでもまだ、手術中の葛藤や熟考に心情沿うようにじっくり読める。
けど、火の鳥黎明編は戦シーンが多く、わーーっと読んでしまう。
そのスピード感に、実はうっすら物足りなさを感じて恋しくなったのが水木しげる漫画です。
本当に時間の流れがゆっくりで…。
歩く速度くらいな。
こうの史代さんは太陽天秤座。
いろんな登場人物を偏りなく描かれる。
意地悪そうな義姉さんも、遊郭のお姉さんも、一面だけじゃなくて他面ストーリーも丁寧に。
誰がどうとかのジャッジがないのです。
いろんな人、いろんな人生、えへへ…みたいな、ぐるりと回る肯定感は天秤っぽくあるけど、射手月っぽくもあるかな。
大島弓子さんは太陽乙女座。
まさに乙女チック。
だけど時に辛辣・批判的。
男子に、大人の鈍感さに。
はたまた繊細な男子の視点で、性急な女子に対しても。
非難の言葉はとても文学的で西洋的…って書いてるそばから弓子イズムがのりうつりそうな幸福感はなんなんだろうなァ!
萩岩睦美さんは太陽山羊座。
月が牡羊座の方で、「銀曜日のおとぎばなし」のポーはじめ、物語の主人公は確かに牡羊座っぽい。
無邪気でせっかち、荒っぽくて純粋で、目に映るものに「わー!わー!」って大はしゃぎの感動屋さん。
誰から見たって少女のくせに、自分は結構オトナなのよっていう背伸び長女感が山羊座っぽいのかな。
一見明るい物語の中には、とっても悲しい目をした人間が出てくる。
人間だけじゃなくて、時に猫だったり。
手塚治虫さんは太陽蠍座。
テーマはいつでも生と死。
逃れられない「この世」のいろんなこと。
「あの世」「来世」に行っても逃れられないカルマみたいなことまで。
「君は何に死に物狂いになるか?」という究極をいつでも突きつけてきます。
人を殺しました、はい、悪人で終わるのではなく、なぜ殺したか?どんな出来事が残酷さを呼んだのか?殺すに至るストーリーを浮き彫りにする。
ほんとに残酷なストーリーが多いのですよね…。
凶暴な殺人鬼、侵略による大量殺戮、不要なものは殺してもいいんだという権力者。
極端に排他的な登場人物は、蟹座での火星ー冥王星コンジャンクションが投影されているのでしょうか。
月も蟹座の手塚さんです。
そして蠍座持ちは本当に繕わない方です。
適当にお愛想で円満風に…そこの「嘘」を見抜く人が必ず現れる。
「人間なんてバカな生き物さ…」と吐き捨てるのはブラックジャックだけじゃなく、ドクターキリコだけじゃなく。
でも絶望だけじゃなく、「神の恵み」みたいな希望がラスト、厳かに描かれている作品が多いですよね。
「100分de名著」で紹介されていた「火の鳥 鳳凰編」も買ってしまいそう!
水木しげるさんは太陽魚座。
あの世とこの世がテーマであるけど、生か?死か?という二択を超えて、生きてても死んでても、どちらでもどなたでも…というボーダーレス感。
生きとし生けるもの・生きてないものへの愛の深さは地球規模です。
水木さんも月が蟹座でした。
冥王星とコンジャンクション。
蟹座冥王星世代の方の反戦への願いとか誓いは、「ついていこう」「そして守ろう」と決心させるほどの説得力があります。
私の両親も蟹座冥王星世代。
ただ旧都知事のように、外国人への排他性が強く表れるような方もいますね。
「コミック昭和史」は全8巻。
うーん、私は全部買ってしまうだろうか。
水木さんの戦争漫画を持っていますが、学校であんまり教えてくれなかった戦争のこと、残酷な歴史のことは水木さんから学ぼうと思いました。
というか私はもう、何かを読むにしても過去の人のものしか手に取らないかもしれません。
大きな本屋に行ったときの、膨大な書物に囲まれて、先人たちの本があれば何もいらないかもしれないのに、新しさのペースに埋もれてしまうじゃないかというものを、生きてる間にどれだけ引っ張り出せるだろうかな。
とかいって、こんな気分も新しいものに埋もれていくかもしれないけど。
水木さんの「のんのんばあとオレ」が本当に好きな1冊です。