「眠れる森」の再放送やってますね!
4/11で終わっちゃうけど・・
いやもう、なんて美しいドラマでしょう。
ミポリンが美しい。
25歳のキムタクも美しい。
何より台詞が美しいのです。
脚本は野沢尚さん。
野沢さんの繊細さがじんじん伝わってくる。
主題歌も素敵ですね。
竹内まりや「カムフラージュ」
ウィキペディアによると平均視聴率が25%で、最終回は30%までいったそう。
本当名作と思う。
このドラマは1998年。
ミポリンはトレンディドラマにたくさん出てたけど、それらでミポリンがどんな表情で演技をしてたのかほとんど記憶がない。
でも「眠れる森」の実那子はふいに恋しくなるのです。
私は1995年岩井俊二監督の映画「Love Letter」が中山美穂さんの転機じゃないかと思ってる。
ミポリンの詩的で静かな美しさが放たれたきっかけのような。
また婚約者役が仲村トオルさんですよ!
ビーバップハイスクール!!
・・でも、それを微塵も感じさせないスタイリッシュな2人。
あのころ、演技がカタすぎる新人をいきなり連ドラに抜擢する風潮がありましたね。
本上まなみさんのあの役、懐かしぃ〜!めちゃ棒読み。
ユースケ・サンタマリアも可愛いんだよなぁ。
この間、ホロスコープから浮かぶ恋愛を「ひらり」で試してみましたが、「眠れる森」でもやってみます。
*ストーリーをほぼ忘れた状態かつ半分ほど録画視聴状態で書いてます(結末や真実などほぼ不明状態)
中山美穂さん(当時28歳・太陽期)
金星(自分の女性性・恋愛中の自分):魚座
アスペクト:ノーアスペクト気味(太陽とオーブ8度コンジャンクション)
火星(自分の中の男性性・出会う男性):牡羊座
アスペクト:水星とセクスタイル、冥王星と150度
物語は、ミポリン演じる実那子が、仲村トオルさん演じる輝一郎と結婚間近というとこから始まってます。
穏やかな日常が、1通の手紙をきっかけに大きな変化を遂げていく。
手紙の主は木村さん演じる伊藤直季で、彼が実那子の過去に深く関わっているらしいけど、何せ出現の仕方が限りなくストーカーに近いので「消えてほしい」と実那子も強めに言ってしまうほど。
それが直季の父と出会ったことで、直季の言動の意味と人間性に理解を示すようになる実那子。
そして一番そばにいる輝一郎は…というドラマですが、私は当時どの時点でいろいろ気づいてたか忘れてしまった。今見ると、かなり早い段階から輝一郎の表情が何をか言わんやです。
中山美穂さんという人は、アイドルの中で異色だった。
ミポリンの心というか意思みたいのが全然感じられなかったから。
目立ちたがりっぽくもないし、いつもおとなしそう。なのに衣装や曲は派手。
歌も演技も、悪いけど「本気でやってんのかな?」と思うことは多かった。
それは今思えば魚座金星ノーアスペクトっぽさなのかもしれません。
太陽がヘッドとくっついてるのでアイドルの適性はあるんだろうけど、「与えられるものをこなす」という柔軟性・受動性で乗り切ってたのかなと。
このドラマでも、初めの方は婚約者の輝一郎にいつもなんとなく流されてる。
輝一郎はエリート社員だし、実那子にも誠実なので「信じるに値する人だもの…」といううっすらした愛は感じられる。
そんな実那子は「15年後の今日、眠れる森で会いましょう」という怪しげな手紙にまんまと乗るというね。
このふわつきもノンアス魚座っぽい。
危なっかしいんだけど、直感は確かなのかもしれません。
そんな実那子の火星はアスペクトがそんな多くないものの、水星という若さが直季っぽいし、また冥王星150度ということはヨッドが形成されますね。
出会う男性に「運命性」という要素は欠かせない気がします。
前夫の方が初対面で「やっと会えたね」と声かけた話に当時は悶えましたが、ある種の”手口感”も漂いつつ、やっぱミポリンにはそんな運命性がお似合いなのかもしれません。
それに実那子はいざとなると強気で体当たり傾向あり。
そこは火星座火星っぽいし、直季と出会うことによって男性性が引き出されてるように見えるんですよね。
なんたって実那子の中に少年直季の記憶が根付いてるというのがこのヨッドっぽいじゃないですか。
火星牡羊の魅力がミポリンからちょいちょい感じられることにゾクゾクしてますよ。
エリートの隣でずっとおとなしくしてるだけなんて、運命はそんなもんじゃない。
自分に真に意味あるものが運ばれてくるのです。
次にミポリン結婚傾向。
太陽(夫像・父親像):魚座
アスペクト:月とスクエア、ドラゴンヘッドとコンジャンクション(金星とオーブ広めコンジャンクション)、木星とトライン、天王星と150度
月(結婚したあとの自分・母親像):射手座
アスペクト:太陽とスクエア、出生時間によっては海王星とコンジャンクション・天王星とスクエア
太陽のアスペクトからすると、夫の人脈の広さや成功感が感じられますが、月(妻)からするとそんなことはどうでもいい…という感じがイメージされます。
どうでもいいと感じつつ、夫の世界から自分なりにフィットするものを見つけてくるんだろうなとは思う。
ドラマでも、実那子はエリートの妻になることにさほど重きを置いてない感じで、ただ、どこか不安定だった過去の自分も、結婚によって安定した未来を築いていけるのだろう…という期待は感じられますね。
直季と出会って、自分の封印された過去に手を伸ばそうと動き出した途端に運命の歯車が回る。
そうなってからの実那子は、どんなに危険の予感がしても輝一郎に頼ることなく、自ら直季の部屋を訪ねたりする。
実那子は決して男性に依存してないんですよ。エリートの妻に安住する気もない。
このドラマの美しさはここにあるとも思う。
お次は直季役・木村拓哉さん(当時25/26歳・金星/太陽期)
金星(自分の女性性・出会う女性):天秤座
アスペクト:天王星とコンジャンクション、土星・月とグランドトライン気味
火星(自分の男性性):天秤座
アスペクト:ノーアスペクト
キムタクといえば数々の女性との恋愛成就ドラマであって、それはまさに金星に表れてると思う。
天秤座=美しい女性、グラトラ=ほとんど成就というエンディング、天王星=こんなやつ好きになるわけないと思ってた2人の恋愛ストーリー。
また木村さんの相手役は女性にも愛される人ばかりだし、役としてもかなりまともな人間性ですよね。
役で恋愛関係になる女性は、美人なのになぜか地味で、地に足ついた信頼できる人ばかり(土星的)
木村さんは太陽蠍なので、最初は怪しいんですよ。いつも最初、何考えてるかわからない。
でも本当の心根というか、安定したフェアネスが多くの人の心を動かすんだと思う。
キムタクがそう歩み寄る役もあるけど、しっかりした女性から歩み寄ってきて、キムタクに変化をもたらすドラマも多い。
「眠れる森」でもまさにミポリン実那子とまともに影響を及ぼし合うのです。
そんな木村さんの男性性火星がノーアスペクトと。
天秤火星といえば「イケメンなのにトホホ感」
キムタクに限ってトホホなどあるわけないと思いきや、「いつも最初怪しいor感じ悪い」という第一印象は太陽蠍だけじゃなく、このノンアス天秤火星がゆえんにも思えます。
イケメンすぎて、かえって怪しい!と思われる。きっと遊ばれる!きっとだまされる!
そんな恐怖感を女性に与えやすいなんて罪ですね…
お次、結婚傾向。
太陽(結婚してからの自分・父親像):蠍座
アスペクト:ノーアスペクト
月(妻像・母親像):水瓶座
アスペクト:水星とセクスタイル、金星・土星とでグラトラ気味
なんと太陽もノンアス!!
やっぱり「最初どうしたって怪しい」という第一印象はつきまといそうですね。
「教場」でも怖そうだけど、あれ絶対いい人なんでしょ?(知らんけど)
ノンアスということは、「そのサインの要素をとことんやる」という感じになりがちと思うので、蠍座だと特に役柄として、裏がある感じになりますよね。
また、木村さんって「すでに結婚してる(しかも穏やかな夫婦)」というドラマありましたっけ?
金星的な恋愛ドラマだとハッピーなものが多いけど、結婚生活ドラマだとイメージされにくいとこがあるんでしょうね。
工藤静香さんとの関係性もなかなかに謎ですし、夫としての自分を、意図してるふうでもなく蠍的に内にこもらせがちなのかもしれません。ただやっぱ蠍なので、どうやら一途なんだなってことも浮き上がる。
ただ、月は金星と同じグラトラの一角なので、最後プロポーズで終わる恋愛ドラマはやっぱ向いてるとは思う。どういう女性を妻にするかといったら、金星と同じくまともないい女ですよね、役柄としても。
スタッフや事務所が必死でキムタク相手役を考え抜いてるんだろうけど、木村さんと対面したら誰だっていい女になるんだと思いますよ。
愛菜ちゃんだってあのCMでは、他と違う素敵さがあるもんな。
輝一郎役・仲村トオルさん(当時35歳・ぎりぎり太陽期)
金星(自分の女性性・出会う女性):天秤座
アスペクト:水星とセクスタイル
火星(自分の男性性):蠍座
アスペクト:海王星とオーブ広めコンジャンクション、太陽とセクスタイル、土星とトライン
金星が天秤座だと、男性でも美しさが放たれるのです。
その昔、観に行ったNODA・MAPに胸元はだけた姿で出られてましたが、肉体美に惚れ惚れでした。
もちろん縁のある女性も綺麗な方ばかりと思います。
水星とアスペクトしてるところが、7つ年下の実那子という感じもするし、実は12歳から実那子を知っていたというストーリーっぽくもある。
金星がシンプルな人は、恋愛関係があんまドラマチックにならない設定が多い気がします。
すでに恋人がいたり、すんなり乗り換えたり、すんなり結婚したり。
そんな仲村さんの男性性がすごいです。
私が見た肉体美は、蠍座火星の要素もあると思う。ムキムキでしたよ。
仲村さんは1965年生まれ。
この世代の特徴である強烈な乙女ー魚ラインに太陽を乗っけてて、火星がそれらとアスペクトをとる。
それだけじゃなく海王星も近いので、天から授かった容姿をとことん生かす運命性なんでしょうね。
エリート役も多いし、男社会ヒエラルキーのかなり上の方にいますよね、役が。
でも外惑星とこれだけつながってるので、存在は規格外なんですよ。
笑えるほど変わってる役も多いし、今回の輝一郎も蠍ー海王星っぽく怪しさ満載。
でも土星ともアスペクトがあるので、本性がバレるまではいつだってまとも。
もしくは、一見変人なんだけど目的には真っ当さがある。
結婚傾向です。
太陽(結婚してからの自分・父親像):乙女座
アスペクト:天王星冥王星とコンジャンクション、土星とオポジション、火星とセクスタイル、月とトラインかも?
月(妻像・母親像):山羊座
アスペクト:火星・土星とセクスタイル(小三角)、太陽天王星冥王星とトラインかも?
火星時代は「君を心から大切にするよ」「君が第一だよ」とか甘く誠実な言葉で夢を見させてくれそうですが、結婚すると仕事に邁進して家族を省みなくなりそう。そういう役も多い気がします。
ま、でも仲村さんは妻の存在を気にかけるほうとは思う。そんでカリカリして凡ミスして、気を取りなおすために待ち受けの子ども写真を眺めてそうですよね。
基本的に良き夫・良き父であろうとする献身さが漂います。
でもアスペクトからして、あまりに負うものが重すぎる。輝一郎も仕事で不正に手を染めてるんですよね。
強烈な上司に忠実でなきゃならない息苦しさ。
月は出生時間によってはトラインですが、トラインじゃないかもしれない。
でも激務を心配しつつ尽くしてくれる美しい妻がいつもそばにいる気がするので、トライン…と思いたいけど、実那子はするっと腕から逃げていきそう。心にいつの間にか直季の存在がいるからねぃ…
それでも火星・土星とで小三角だし月は山羊なので、相手が実那子じゃなくても生活の支えになってくれる女性をパートナーにする人と思います。
実那子の魚座太陽と金星は、輝一郎の強烈乙女ー魚ラインのそばにあります。
孤独な実那子は輝一郎と恋人になることで、社会とつながれた安心感が得られたんじゃないかと思う。
でも輝一郎の妻になると、一層彼の運命性に乗っかることになる。
直季と出会うまではそれでいいと思ってただろうけど、今となっちゃ輝一郎との安寧をぶち壊しそうな月アスペクトに見えてきます。
少なくとも「わたしの全部」を取り戻すまではおとなしい妻になれないのでは。物語に寄せるなら。
中山美穂さんのノンアス魚座金星は、確かに男性を油断させそうな感じはします。
この先もずっと・なんでも「いいよ」って受け入れてくれるだろうと。
でも太陽と月からすると、かなり意思や運命性が強い。
付属品みたいにしてこようとする男との縁はぶち壊すでしょうね。
ミポリンのドラマでもう1つ好きなのがNHK「プラトニック」ですが、相手役が堂本剛さん。
「あなたがどれだけ大事か」と下から仰ぎ見てくれる男性との相性のほうが、エリートよりずっと良さそうです。
あのドラマでミポリンの娘役だったのが永野芽郁さんですが、死がすぐそばにあるような健気な病弱さに感動したんですよね。母と娘の奇妙な結びつきにもうっとりで。
妻・母役のドラマチックさを堪能できた一作でした。