天秤が濃密なとき

昨日の「笑っていいとも!」テレフォンショッキングゲストは現代美術家の会田誠さん。

会田さんは最近、岡村靖幸さんの6年ぶりの新曲
「ビバナミダ」のジャケットを手掛けられました。
私が行った岡村ちゃんのLIVEにもお越しになられてて、ステージから紹介を受けたときの恐縮しきりな会田さんはかわいらしかったです。

岡村ちゃん好きの方は誰しも、昨日のいいともを「見なくちゃ!」
と息巻いてたのではないでしょうか。
「花見たい、花!」とか
「ビバナミダのジャケ話するかな」とか。

私が初めて会田さんを知ったのは「オトナの!」でですが、濃密な雰囲気漂うこの方を私は直視できませんでした。
黒目がちな奥二重も面長な輪郭も高い鼻も、好む要素がたくさんあることはわかっていたのだけど。
タバコを渋く吸う姿と嫌悪感をかろうじてつなげて、芸術家ってこういう風情だよね…
とツッパった印象を無理やり根づかせた。

同じくゲストの島田雅彦さんのライトさのほうが、
「こういうライトなおじさんが好きだわ」
と、そのツッパった心を傾けるのにはちょうどよかったのでした。

しかし「いいとも!」での会田さん。
おぐしがとっても素敵でしたよ~。
48歳ぐらいの人特有のあのおぐしが私はとても好きです。
32歳ぐらいであの髪形の人はなかなか見かけない。
なのに、48歳ぐらいの人にはものすごく多い。
しかも似合う。
岡村ちゃんもそんな感じですね。
面長輪郭とあのおぐしは、
それだけで「大人の男」という憧れを抱かせるものです。

さて、「いいとも!」見ていて
「おっ!?」
と思った瞬間がありました。
それは会田さんの100人アンケート。

「ノーブラの人」
なんでも会田さんはペチャパイが好きだそうで。
「好き」とは言ってなかったかな?
でも、ペチャパイのフォルムにこそ造形美を感じる、みたいな芸術家らしいお言葉で小胸を讃えてました。
いや、これで私の心が持ってかれたわけではないですが。
いや、でも、勇気が持てたというか…
とにかく、このあたりからテレフォンショッキングの空気がガラッと変わった気がしたのです。
ぐぐーーーっと、波が会田さんに押し寄せたように感じた。
それはブレイクスルーを遂げる前兆のような、その人の本当に発出すべき何かが輝きをもってあふれ出したような…。

テレフォンショッキング見てると、そういう感覚味わうことがすごく多いです。
でも生放送のトーク番組ならなんでもそうなるわけではない。
「スタジオパークからこんにちは」ではそんなふうに思ったことはない。
むしろ「スタパ」では、その人が話せば話すほど波みたいなのがさーーっと引いていくような何かを感じ取ることのほうがよくある気がする。
「あーあ」みたいな。
なんでだろう…。
あの番組は語らせすぎちゃうのかな。
「オレ、私、自分大好き」みたいのを。
タモさんはそういう流れに持ってかないからなぁ。

ちなみにアンケートでは前後賞ということでストラップ頂いてましたね。
そのあと
「じゃノーパンの人、スイッチオン!」
と、はしゃいでたタモさん。
この日一番生き生きしてたのではないでしょうか。

その空気が変わった瞬間に私が感じ取ったのは、会田さんの変態性なのかもしれません。
タモさんが変態大歓迎だから(きっと)
私まで「ようこそ!」みたいな気分になったというか。
タモさんがコーナー前半で、「あぜ道」という会田さんの作品について語ったこと。

「このあぜ道がね、いろんな分け目につながっていくという…」

このときに感じた「ざわざわ」が、そのあとに感じた濃密さとつながって。
そして「タモリ倶楽部」的アンダーグラウンドなものと結びついたようなちょとした興奮を覚えたのです。

そこで会田さんのホロスコープを見てみると、太陽が天秤座の方でした。
ふむ・・・。
天秤座は12星座の中で最も中庸な星。
「過剰」ということがない。
いや、過剰に何かをやっててもくどくない、エレガント。
バランス感覚に長けている。
そういう意味では、ノーマルという安心感を抱かせる人が多いです。
でも会田さんの濃密さに、とある確信を抱いて、そして太陽:天秤座という違和感からホロスコープを見てみたならば、ありました、蠍座。
会田さんは蠍座に金星をお持ちでした。
もし夕方までに出生されていたら火星も蠍座。
これだ!!

蠍座は濃密です。過剰です。
蠍座なのに中庸な人がいたら、きっと射手座とか天秤座に星が散ってるんだろうと思います。
天秤座なのに濃密な人がいたら、やっぱり蠍座に何らかのパーソナルな天体(月・金星・火星あたり)が入ってるはず。

いかにも天秤座な方たちを挙げてみます。
皆さん太陽星座:天秤座。

滝川クリステルさん
堀北真希さん
大島優子さん
松嶋菜々子さん(水星は蠍)
関根麻里さん(水星は蠍)
蛯原友里さん
山口智子さん
浅田真央さん
ウエンツ瑛士さん
東山紀之さん
イチローさん(水星は蠍)

「ウザい」と言われることと無縁な人たちのように思えます。
そつなくこなせるし、なんかキラキラしてます、いるだけで。

皆さん、冥王星や海王星などの世代天体は蠍座にお持ちですが、性格として表に出やすいパーソナルな星は蠍に入っていませんでした。
水星の蠍は発言のどっしり感とか寡黙な感じとして出やすいかもしれません。

太陽:天秤座なのに濃密な人たちは、やはり蠍座にパーソナルな星をお持ちの方なのです。

真田広之さん(金星蠍)
永作博美さん(金星蠍)
神楽坂恵さん(金星蠍)
浜崎あゆみさん(金星火星蠍)
郷ひろみさん(月金星蠍)
榎本加奈子さん(火星蠍)
生瀬勝久さん(金星蠍)
八嶋智人さん(金星蠍)
蛭子能収さん(金星蠍)
北島三郎さん(金星蠍)

いやぁ、この作業は面白いです。
太陽:天秤の方で「濃そう」と思った方は大抵金星に蠍がある!
命中率が高くてちょっと楽しいです。

この濃密さは何なのかというと、それは「エロさ」とか「変態性」につながりそうな感じです。
サブちゃんについてはどちらもよくわかりませんが…。
ただ演歌界の重鎮ということで、トップ・オブ・濃密ィストみたいな空気は、むんむん漂います。

この方たちは、その漏れ出す濃密さでもってお仕事をされてるのですね。
だけど腐っても天秤座なので、どんなに情念込めてもしつこさ極めても、鮮やかな空気さばきというんでしょうか、さらっとした消化のよい「美」を残り香として漂わせて去っていかれる方たちのようにも思えます。

蠍座は、太陽:蟹座の私にとっては同じ「水」グループなので親和性が高いというのは頭ではわかってるのですが、その「濃さ」はあまり共感できるものがなく、そしてそんな濃さを表す覚悟も自分にはなく。
似てるの分かってるけど自分からは歩み寄らないような、そんな距離感を感じる星でした。

けど、それを持ってる方から発出されるものは、確実に誰の肉体にも宿る「性」であったり、時に自分の本性見抜かれて、まるで目の前でその本性を演じられてるように感じたりして、息苦しくて目をそらしたくなるんだけど、
「本当のこと」
を知ってしまった快感と、
誰にも同じような水というか川というか、時に濁った汁みたいなものが流れてることをいつでも教えてもらえるような。
人間みんなどろどろの中で生きてもがいてるんだよってことを、蠍座通して知ることが多いのです。
蠍座は「本当のこと」をよく知っている。
分かってる。
繕って逃げたりしない。
そんな極端さは人によっては受け止めたくない濃さだけど、でも人としての深さは圧倒的な信頼感にもつながっています。

天秤座はいつでもにこにこ中庸だから、天秤座通して蠍座を知るというのは、受け取る側にとってもとても受け止めやすい気がします。
現代の日本人のよう。
さらっとみんなそれなりに美しいけど、中身まで、んなこたないよって。

「笑っていいとも!」から、今日も色々感じてしまった。
あ~やっぱり終わるのが惜しいです。

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