北の国から’98時代

北の国から’98時代、前編後編見ました。

’98時代の印象を一言で言うと、蛍ちゃんこと中嶋朋子さんがとても美しかったということ。
宮沢りえさんよりも、というくらい。

中嶋朋子さんが最優秀助演女優賞だとすると、最優秀助演男優賞は岩城滉一さんです。

「ちょっと頭悪い」
草太兄ちゃんの最大の特徴であり愛されポイントを、今回も揺るぎなく演じてくれてた!

けど’98時代では最先端の機械を投入する大きな牧場主になってて、大滝秀治さん演じたお父さん亡きあとでも規模が小さくなるどころか、順調に儲けてるみたいで。
ドラマ時代のダサい草太兄ちゃんの面影は一見どこにもなく、日サロレベルに黒い岩城滉一さんがそこにはいました。

「ゆきちゃん!ゆきちゃんだべ!」
けど竹下景子さん演じる雪子が富良野に来たのを見かけると、「あのころ」と同じだらしなさで駆け寄っていく岩城さん、’98時代でも健在でした。

’98時代後半では、草太兄ちゃんまさかの死…なんですよね。
つらいなぁ。

’98時代の印象が薄いのは、スペシャルもあのへんになってくると「北の国から」自体が全国民の期待背負っちゃってて、「ここを見せたい!」という制作側の思惑がギラついてるように感じられる気がするからです。

・蛍ちゃんと正吉の結婚・妊娠報告を聞いた五郎さんの感動の嗚咽。
(五郎さんは時代前半ではお腹の子の本当の父親知らないけど)

・草太兄ちゃんの不気味なほどの優しさ
(後半の悲劇の伏線と捉えるのはひねくれてるでしょうか)

・これでもかというほど不幸な蛍ちゃん
(また行方不明になってあちこちにお金の無心だなんて!)

個人的に好きなところは、正吉のまめまめしさです。
純と正吉はまだ一緒に暮らしてるんだけど、正吉がいっつも奥さんみたいに正座して洗濯物たたんでるところ。
自衛隊で厳しい指導受けてきたんだなぁという想像が楽しいです。
いつでも本当に気が利くし。
正吉は’98時代前編で主役級に光ってました!

…ってここまでは’98時代前編を見た直後に書いておいたのでした。

時代後編の最大の焦点は「草太兄ちゃん問題」。

純:最近の草太兄ちゃん、人が変わったよ…。
成功したらなんでもいいのかよ…。
俺、兄ちゃん嫌いになりそうだよ…。

草太:・・・。

純の勇気ある苦言。
お金つぎ込んで事業をどんどん拡大している草太兄ちゃん。
その事業拡大のためには手段を選ばなくなってきて、確かに富良野の仲間からの評判がすこぶる悪い、悪くなってきてる。

時代前編のエンディングは、無農薬栽培を成功させつつある五郎さんと完次VS、隣の無農薬畑で病気が発生したと聞くなり一面に農薬散布する草太というまさかの対立図式!

そんな対立は見たくなかったけど、人はどんどん変わっていく、それが世の常ということなのでしょうか。
お金と成功が絡むと人はどうしたって変わってゆく。

そして純が草太兄ちゃんに苦言を呈した翌日、草太は暴風雪で倒れたトラックの下敷きになって即死…。
なに?天罰…?

そのトラックは、借金を背負った完次を草太が追い詰めて富良野から半ば追い出し、完次の新婚家庭の家財道具をゴミとして運搬する作業のためのもの。
それを純に手伝ってくれとお願いしたんだけど、完次に対してのあまりの非情さとか諸々に純は「嫌だよ」と断り、そのあとたまらずに、「だって…」とあの苦言が始まったわけだけども。
まさかこうなってしまうとは。
北の国からの死のシーンはいつでも残酷です。
そして純にいろんな罪悪感をを負わせすぎです!

’98時代のシュウちゃんにぞわぞわするのは、過剰なエロさゆえかなぁ。
シュウちゃんのキャラクターにどうも慣れません。

富良野から車で2時間ほどの実家に帰ってるシュウちゃんと純はどんどん距離ができ、しばらく会えてなかったんだけど、五郎さんの仲介で5ヶ月ぶりに会うことに!
そのときシュウちゃんが渡したクリスマスプレゼント。
会えない間に自分の気持ちを綴ってたノート。
純に会いたい。
純に会いたい。
時にはイラスト付き。

えーーっ!?
って思っちゃうけど、’98のあのころは誰にとっても嬉しいプレゼントだったのかな。
あのころの若者だったら誰でも胸震わせる、そういう時代だったんだっけ。
今の私に、どうもよみがえってこない「あのころ」。

草太兄ちゃん亡き後、その牧場を継いでくれないかとまさかの打診が純と正吉に!
嫌悪していた草太兄ちゃんのここのところのやり方。
しかも相当借金も背負っていたらしい。

でも、でも…。
迷う2人の目の前の雪原には、キツネがつけたであろう足跡が二股に分かれてる!
正吉はそこでコインを投げて裏・表で何かを占う。
草太の死後、そこで初めてニヤリとする2人。
北の国からのこういうところが好きだったのでした。
大きな何かに委ねるしかないね、というような。

リアルタイムで’98時代を見てたときは、
「なんで草太が死なないとならんの!」
と怒ってたんだけど、今見ると、ほうぼうで「草太の遺志だから…」ってことでなんでも物事がおおごとになっていくコミカルさがある。

思えば「蛍の子の父親になれ!」「蛍と結婚しろ!」と正吉の背中を押したのは草太兄ちゃんで、あのころは荒唐無稽だべって正吉も私も思ってたけど、時代後編で正吉は、「草太兄ちゃんが、神様が(僕らを結んでくれた)」と言っていた。

草太は神様に…
死後の方が強い影響力放っていて(笑)、草太の死の意味は大きいなぁ!なんて思ってしまいました。

来週はいよいよ最終回、2002遺言。

これは見てないのです。
予告編では内田有紀さんに「私をお嫁さんにしてくれませんか?」みたいなこと言われてた純くん。
ってことはシュウちゃんとの別れが訪れるわけだけども。
内田有紀さんきれいだったなぁ。
純くんは美人にすぐ惚れちゃうからなぁ。
五郎さんの涙もろさは、’98時代では滝レベルです。
来週も楽しみにします。

 

 

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