大豆田とわ子第8回の涙・涙

泣いた…
いや〜8話は号泣ですね。3回見た。
あれこれに自分を重ねました。

 

オダジョーって年齢不詳なんですよね。
自分と同じくらいかなと思いつつ、1個上なのか3つくらい下か微妙な感じ。
だけど同学年でした。
ということはオダジョーも木星期に入りつつあるということで、木星ー土星スクエア持ち。
今はそこにT冥王星が絡んでTスクエアとなっている。
年齢域切り替え時には誰しも自分にとって大きな問題が立ちはだかります。
オダジョーの前に何が立ちはだかってるのは知らないけど、この小鳥遊(たかなし)という役はすごい転換点になりそう、なんて勝手に思ったりして。

誰がオダジョーを抜擢したのかはわからない。坂元裕二さんじゃないかもだけど、松田龍平さん、岡田将生さんと、役を当てるのが難しい役者を見事に輝かせた大豆田とわ子というドラマに、さらにオダギリジョーさんまで適役を当てはめてくるとは!
今までオダギリジョーさんの役にさほど魅力が感じられなかったのは、当たり前にかっこいいのに、役までかっこよすぎるから。何ができてもできなくても汚くても「余裕の上から感」がいけ好かなかった。岡田さんや松田さんにも同じ感慨。
「時効警察」の霧山修一朗がハマったのは、霧山が奇妙でヘンなやつだったからと思う。
だけどこの小鳥遊もまた、デキる男だけど欠落感がものすごかった。
こんなキャラクターどうやって生み出せる?しかもヤングケアラーだった小鳥遊。人生の半分は生きてないのも同然の欠落。とわ子との会話を重ねるごとに、人としての危なっかしさを浮き彫りにさせつつ、「心」を取り戻していく。それが思い出しても泣ける…うぅ…。

また、とわ子に好きな人ができたらしいことを妙に気にする元夫・シンシンと鹿太郎のしつこさにも泣けるんですよね。可笑しいんだけど2人の顔が切なくて。
とわ子の変化に静かに気づく田中八作にも泣ける…みんなうまいですね…高橋メアリージュンさんの真剣なキツさにもシビれました。

また松さんが…
小鳥遊に好意を抱いてからの日々の楽しさ。その楽しさが生活のあらゆるところに浸透していく。目に映るものがやけにカラフル。でも結婚が迫ってる小鳥遊の状況の確定感に急速にテンションが落ちたりとか、その表情の変化がすごかったですね。
小鳥遊を見る目つきもくるくる変わってさぁ…。不信感→共感→期待→失望→割り切り→可笑しみ→恋の自覚→期待とかもうどうでもいい→溢れ出しそうな感情→予感と緊張感…

オダジョーが恋愛経験ほとんどない男というのはやっぱ無理あると思うけど、「それはなぜ?」というところの空洞感はオダジョーにぴったりだった。
自分を拾ってごはん食べさせてくれた社長を絶対と思う心理。
自分の感情なんて重要じゃない、と思い込む思考停止感。
「そんなのおかしい」って感じたとわ子は、「どうしてですか?」と2回重ねて聞いた。
ここが泣けたんですよね。
なんとなく、大坂なおみ選手のことにも重ねた。
「なんで?」「どうしたのかな?」
そこまで聞いてくれる思いやりを求めるなら、オプションみたいに金払うしかないらしい。
私自身、家族のことでまた重いことがあり、「どうしてなの?」「どうした?」という温かな踏み込みを期待すること自体子どもじみてるんだと自分を責めるしかなかった。
頑なさの裏には誰かにノックしてほしい小さな扉があって、誰かがたたいて耳を傾けてくれるのを待っている。
「扉から出てこないなら勝手にしろ」「ペナルティーを与えてやる」
これがマジョリティーの意見だってことはもう昔からそうでしたっけ。
「ハグしたい」というセリーナ・ウィリアムズのコメントは私まで癒やされたような心地でした。

小鳥遊は仕事がどんなにできても、自己肯定感が恐ろしく低い。
悩みを打ち明けても「贅沢な悩み」とか言われて、やっぱり自分が間違ってたんだなー…という日々を重ねて、それはどうやって報われるでしょうね。
私にとって木星ー土星スクエアは4室が絡んでくるので、「家族」のことも木星期の大きなテーマとなりそうです。すでにその兆候が表れてる。自分の自己肯定感と大きく関わる問題です。
自分の欠落を補うために仕事をものすごい頑張る人って多いです。本当によく頑張ったと思える成果を得て、たまに「すごい」と言われたりしても、「こんな自分なんて」に一瞬で舞い戻ったりする。
それはたぶん恋愛にも付きまとう問題で、こんな自分なんて好きにならなきゃよかったじゃないかと相手を責めそうな時限爆弾はいつも抱えてます。
自分がスイッチを押さなくても流れてる音楽、暖かさや明るさ。それが心地よい自分って1人で生きるのがめんどくさいタイプなんだな…って、この表現にも感動しましたよ。
誰かと一緒にいるほうがめんどくさいと長年思ってたけど、「誰かと」ってとこの幸福感を流れてくる音楽で感じるとは!!
私は私の自己肯定感がもう少し立ち上がってくれないと、恋を受け止めるなんてそのまた先の先。
だけどいつかとわ子のように「あなたは素敵ですよ」ということは伝えると思う。
「あなたのおかげなんですよ」ということは、まだ短い期間だけどいくつもありました。折れかけた心の立て直し、癒やし、日々のカラフル感。もちろん相手の役割上のケアだとしても、「あんた昇進すると思うよ」と、受け取った感動を伝えるでしょうね。(ババくささ&上から目線には気をつける)

 

 

 

 

 

 

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