魚座っぽさ(舞いあがれの貴司)

今日の「舞いあがれ!」、貴司のセリフ。

「よかったら、これから一緒にデラシネ行きませんか?」

 

赤楚さん演じる貴司が、舞ちゃんの祖母・高畑淳子さんを自身の本屋に誘う。
ここ、すんごい魚座っぽいと思ったんですよね。

赤楚衛二さんは魚座。
この貴司という役がまた「魚っぺぇ!」と、ガラ悪く言いたくなるほど魚っぽさ満載で。

 

そりゃ、優しい貴司だもの。
同居することになったおばあちゃんを退屈させないよう心を尽くす、前からそんな男です。
それに朝ドラヒロインの夫というのは概してこういう気遣いに満ちていた。
それにしても貴司はあまりにも魚座なんだよな〜。

 

あの誘い方のどこに魚っぽさを感じたかというと、「行きませんか?」というフラットな感じ。
なんか柔軟剤みたいで。

それがもし牡羊の人だったら、「おばあちゃんアゲるためにめちゃ気を遣ってます」というこわばりが目と肩に表れると思う。例えば佐藤健とか。
もし蟹の人だったら、「本当にもしよかったらだけど…」という不安感も漏れ出ると思う。例えば濱田岳とか。
地星座だったら誘わないと思う。
というのは冗談だけど。

魚座の誘い方ってなんともさらっとしてるんですよね。
それは風星座のさらっと感とは違う。
風星座の人たちって確かにさらっとしてるけど、距離はキープしときたい独特の警戒感もある。
その警戒感はマナーにも感じられるから、こっちも安心して「行く行く〜」って言える。
「誘いに乗ったところで距離は変わらないよ」「知ってる」という暗黙の契約が成立するみたいな。

魚座のさらっと感は、「だって人間だから」みたいな感じ。
「人間はひとまずみんな誘うことにしてる」という前提からしてスケールが違うというか。
とかいって魚座は、「ああ、あの人は誘わない、悪魔だから」みたいな、本気かジョークだか謎のラインもちゃんとあったりする。

私も魚座の人に誘われたことがあります。
それは同僚の女性。
「同僚はみんな誘うことにしてる」みたいなスタンスは、嬉しくもありヒヤヒヤしたのを覚えてる。
というのも、彼女の「同僚」という範囲は果てしなく広そうと感じたから。
「え…他に誰が来るんだろ…」というあたりを共有できないんじゃないかという、スケールめちゃ狭の蟹座は不安になってしまう。
「だ、誰が来るの?」という質問も笑い飛ばされそうで聞けなかった。
実は動かせる都合があったけど、動かさずに断った…ということがありました。

あとで参加した人にメンバーを聞いたら、悪魔的な人は入ってなかった。
なんかホッとしましたよね。

魚座って心から平和・博愛を大事にする人で、職場・家族という「型」や「線」を進んで曖昧にしようとするとこがある。
「みんな助ける(当たり前でしょ)」みたいな言葉が怖い感じの理想に聞こえたりとかもして。

五島のおばあちゃんの体に麻痺が残り、1人で暮らせないとわかったときの家族会議でも貴司は「ここで同居するのが一番ええと思います」と率先して言っていた。
私はそこ、ざわざわしたんですよね。

貴司の父役・ぐっさんの「そんな簡単に背中押されへん(介護はつらくなる一方だ)」という逆意見に救われた感じして。ぐっさんも魚座だけど。
あのシーン、貴司とぐっさんでちょっと言い合いっぽくなってましたね。
貴司はまだ若くて青い魚座、ぐっさんは成熟した視点を持つ魚座ということか…(こじつけ)

赤楚さんは太陽魚座で、金星、土星も魚だけど、水星、火星は水瓶なんですよね。
この水瓶要素がまた貴司の果てしなく広い「ええよ」という肯定感のゆえんにも思えます。
水瓶の人って「そうなんだね」と、事実を事実として耳を傾けるポーズがめちゃフラットというか。
どんな過去もどんなネガティブも「そうなんだね」
どんな家庭環境も「そうなんだね」
太陽だけじゃなく、月や金星、火星水瓶の人もそういう感じ。
「そうなんだね」の中に同情心やいたわりがあるのかもわからない。ただ言葉としてのフラットな「そうなんだね」の響きに救われることが幾度もありました。
聞いてもらえればそれだけで救われる、その理想形を持ってる人なのかも、水瓶座。

 

あと貴司と舞ちゃんが付き合う前。
舞ちゃんがデラシネに来て、「あ、舞ちゃん」って言うときの貴司も魚座っぽかったです。
なんだろうな、「あ」じゃねーよって突っかかりたくなるようなふわっと感かなぁ。
とかいって、あの「あ」は、ぼーっとした貴司が現実にピントを合わせる大切な「あ」って感じがする。

 

太陽魚座の知り合いって少ないんですけどね、月魚座、魚座持ちの知り合いは数人浮かぶ。
父は月魚座でした。
数少ない私の魚データから感じる「魚っぽさ」
それは、カルピスを激薄で飲む人、ですかね。
うっす!ってとこで人を驚かせるというか。

そうかと思えば牛乳でカルピスを割る。
いや、普通に割ってと言うと、水8:カルピス1で割る。
違う、違う、だから…というコントが延々続くような人というか。

激薄で飲んでもいいんですけどね。
水4:カルピス1を飲ませたところで「ふーん」と反応も薄い。
そんなに薄くてここまでどうやって生きてきたの?という疑問というか好奇心がめちゃかき立てられる人ですよ。
カルピスじゃなくてお茶でもいい。
出がらしで20回お茶飲んでるみたいな。
とにかく不思議エピソードが満載で、例えば生まれてこの方ごはんが炊けたときの「かきまぜ」をしたことがない人とか。
「これが最高なんだよね!」「そうそう!」というノリとどこか距離がある人じゃないでしょうか。

「テレビを見てない」という人も多いです。
「何が面白いのかわからない」と言われて私も目を丸くしたはずなのに、その言葉を聞いてから私も何が面白いのかさっぱりわからなくなった…ということも幾度かある。
というか私は今まで何を面白がってたんだろう…俗っぽい自分め!みたいな。
魚座は、人の世界観をさらっと広げる人でもありますね。
貴司もデラシネで、おばあちゃんの世界観をさりげなく広げるんだと思う。
読書楽しそうだもんな、おばあちゃん。

押し付けない薄さ。
感情の薄さ。
存在の薄さ。

例えば月魚の父だと、「孫がかわいい」というあたりの感情もかなり薄そうでした。
可愛いけど10分だな、とか言っちゃうような。
そんですぐ自室にこもって存在を消す。
貴司も時に舞ちゃんの後ろにぼんやり映ってる。
「存在が消えてる」ということすらサマになる魚座!と感動すらするのです。

 

月魚座といえば岡村ちゃんですがライブでは一切しゃべらず、MCタイムでは暗闇の中で腰掛けてるんですよね。他のメンバーがMCをする。
そりゃ暗闇でも「いる!」という存在感は放ってるんだけど(獅子座だし)、「消してます」という主張が笑えるというか愛らしいというか(笑)

女性の魚座持ちでも、あんなにこぶしを多彩にあやつって女子っぽさ繰り出してたのに、テンション下がると急に存在を消しますよね。主に合コンの場で。
「いねぇな」ということなんでしょうか。恋愛対象がいない。
急に地味にウーロン茶すすってたりする。
それでも近づくハイエナがいるもんで、2人ぴったり密接するから「うまくいくんかな?」と思ってあとで聞くと「全然」と答える。密接と盛り上がりにはなんの関連性もないらしい。
駅で可愛く「バイバイ」って手振ってたよね!?
それでも何の感情もないらしい。

思えば貴司と秋月さんの関係にもやきもきしてました。
秋月さんの献身に感謝いっぱいの表情を見せる貴司よ…
あのときの貴司に「少しは秋月さんに惹かれた?」って聞いてみたいけど、貴司なら「全然」って涼やかに言うと思うよ。

 

そういえば諸事情でユーザー名を変えました。
ブログを始めた当初の名前に戻したともいえる。
どうぞよろしくです。

 

 

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