ホロスコープから浮かぶ恋愛

なんと!!
みのり姉ちゃんが竜太先生と付き合うことになりましたね!!

朝ドラ再放送「ひらり」の話。

驚いた…
片思いをこじらせまくった挙句、トンデモ行動で竜太先生に迫ったみのりの成就は私も諦めてたから…

ひらりに「私も竜太先生が好き!」と堂々打ち明けたみのりには泣けてくるほどでしたが、その後お互いけん制し合いつつ、勝負に出たのはみのりのほう。
家族には「1週間の研修合宿」と偽って竜太先生の診療所に押しかけ、「私と一緒に暮らしてください!それまで帰りません!」と抱きつき、告白・プロポーズ・抱いて宣言という体当たり行動。

竜太先生もびっくりして「バカな女が俺は嫌いだ!バカなことをするな!」と強い口調で激怒。
「勝手にしろ!」と診療所を後にしてもみのりは本当に診療所に泊まり込み、程なく力士の急患でひらりに見つかってしまう。それどころか町じゅうの噂に。
父親にも「なんて恥さらしで非礼なことをしたんだ!」と激怒され、みのりも「この町にもう居られない…町を出るわ…」と一人暮らしの決意。

しかし、みのりの一連の行動は恥どころか「てぇしたもんだ」と下町人情を突き動かし、みのりと竜太先生を何とかくっつけてやろう!という応援団までできるわ、竜太先生もみのりの決意に揺り動かされ、「俺と付き合わないか?」とまさかの交際申し込みとっ!
その夜のみのり、めちゃきれいでしたよねぇ、ドラマとはいえ、幸せオーラがすごかった。

と、興奮のままにあらすじを書き立ててしまいました。

河合隼雄先生の本を読んだり夢分析を続けているうちに、出会う人は自分の内側の投影なのかなと思うようになった。
自分で自分と向き合うより相手に投影した方がずっと簡単で、すごく好きになったり嫌いになったりする感情も、本当は全部自分に放たれてるものじゃないかと。

とはいっても恋愛はやはり特別で、「占星術において男女関係は宇宙が生み出した効率的なエネルギー交換システム」ということを松村潔先生もおっしゃってます。
「男性性、女性性という根源的な宇宙原理が働く恋愛は、太陽系のエネルギー運行システムにおいてなくてはならないもの」と!

ということで、「ひらり」を例に、投影を意識して星を読んでみます。
ドラマの話だけど、不思議に役者の「らしさ」や運勢とのリンクを感じるんですよね。
もちろんドラマなのでかなり「寄せて」読むことになります。

まず、みのりこと鍵本景子さん(1992年当時23歳・金星期)


恋愛を見るときの星を抜き出してみます。

金星(自分の女性性・恋愛中の自分):魚座
アスペクト:火星とトライン、海王星とスクエア

火星(自分の中の男性性・出会う男性):蠍座
アスペクト:金星とトライン、水星とスクエア

金星を見て「みのりっぽい」と思ったのはやっぱ海王星とのスクエアですよね。
魚座だけで夢見がち傾向なのに、海王星とスクエアとは!
妄想がすごい。
太陽ー土星スクエアもあるので、良い妄想もネガティブな妄想も、ジェットコースターのように激しい。
でもなんたって魚座金星の子です。美しさが備わってる。
外見だけじゃなく、醸し出す女性としての説得力があるはずで、ちょっとめかし込めば「女優さんみたい」と言われるみのり。

火星とトラインというのは、「恋愛がうまくいきやすい」というざっくりした読みをされがちですが、「身の丈に合った男性と恋愛関係になる」とかじゃないかなと思ったりします。あと恋愛関係がそんな刺激的じゃない。自分にさほど刺激をもたらさない相手。

次、火星。みのりの中の男性性や出会う男性像は蠍的な人。
渡辺いっけいさんがまさに太陽蠍座なんですよね。
みのりも竜太先生を諦めないしつこさとか粘り強さ、押しかけ女房作戦とか、いざとなると戦闘態勢な恋愛スタイルは蠍っぽいと言えるのかもです。
好きになる男性タイプもまた、「身の丈感」がある人と思いますよ。

またこの火星は水瓶水星とスクエアで、なかなか口撃性がある。
本当はみのりの中にこういうキツさがあるはずだけど、外に投影するほどに本当にグサリ言われたりする。
「バカな女は嫌いだ!」と言われたみのりですが、そういうキツい言葉を言わせたのはみのりなんですよ。
そういう言葉を引き出す行動をしてしまいがちということ。

次にみのりの結婚観を見てみます。

太陽(夫像・父親像):山羊座
アスペクト:牡羊土星とスクエア

月(結婚した後の自分・母親像):獅子乙女
アスペクト:土星とトライン、海王星とスクエア

みのりの特徴的なエピソードとして、高校生のときから10年ずーっと父親と朝、家を出ると。
お父さんっ子ともいえます。
伊武雅刀さん演じるお父さんがまた山羊っぽいし土星スクエアっぽい。
堅物な銀行マンだし、いかにもな昭和の父親でよく怒鳴ってます。
でもみのりも、結婚とはそういう真面目な人と真面目な生活をするものと思ってる。
そんでまた、いっけいさんも太陽ー土星スクエアなんですよ。だから父親と重ねてる面もあるでしょうね。

みのりは月も海王星とスクエアでしたか!
土星とトラインなので「あたし、尽くす妻に向いてると思うのよ」という自信は確かだと思う。
家事とか料理とか得意らしい。
でもやっぱ夢見がちなんかなぁ。夢見のスケールがちょっとでかそう。
あのこじらせを思うと月は乙女っぽいけど、獅子だったら「自分」にすごく焦点を当てるため、お姫様願望という理想と現実にがっかりすることはありそうです。
みのりは、「相手にどう思われるか?」ということばかり考えるとこが、相手となかなか足並み揃えられないちぐはぐ感と思うんですよね…だから獅子っぽい気もします。

でもなんたって土星トラインなので、夢を見てても「なんだかんだこんなもんよね」という日常に戻る。
これはまんま、みのりの母親像です。
みのりの母も「退屈な日々」から脱したくて、実はワンルームマンションでこっそり一人暮らし中。
あの部屋で過ごす少女のような伊東ゆかりさんも可愛らしい。

この放送時、鍵本さんのプログレス月が蟹座を運行中でした。
これはやっぱ結婚したくなりますよね・・
自分には穏やかなアスペクトしかないと思ってても、トランジットに火をつけられれば「以前の自分じゃない」ような感情が湧いたり突飛な行動をしたりするのです。

 

次にひらり・石田ひかりさんを読んでみます。
1992年当時20歳・金星期

金星(自分の女性性・恋愛中の自分):蟹座
アスペクト:月とトライン、火星とコンジャンクション、木星とオポジション、冥王星とオーブ広めスクエア

火星(自分の中の男性性・出会う男性):蟹座
アスペクト:月とトライン、金星とコンジャンクション、木星とオポジション、冥王星とオーブ広めスクエア

ひらりは金星と火星がくっついてますが、一応女性性としてまず金星を読むと、納得!と思ったのがやっぱ木星とのオポジション。
なんたってポジティブ!負ける気がしない。ひらりはそういうキャラです。
ここが自己肯定感の低いみのりとの大きな違い。

ただ金星期でもある石田さん。
25歳までは、そんな明るさに横槍を入れようとする強烈冥王星的キャラと対峙することも避けられないのでは?と。
金星を「仕事」として見るならすみれさんの存在にも思えます。
あと、おかみも母親も銀ちゃんまで、みんなみのりの恋を応援しているややこしい事態も金星ー冥王星スクエアっぽい。自分じゃどうにもできない運命性。

ただそういうクラッシュ体験を経てこそ、火星的な男性性が芽生えるのかもしれません。
ドラマでもしょっちゅう「竜太先生に助けてもらおーっと!」とちゃっかり言ってますね。
「俺は助けない。自分でやれ」とか言われてひらりの木星オポな目論見はあっさりつぶされますが、でもギリギリのギリギリですくい上げてくれるような「真に信じられる」人が理想のタイプでもあり、ひらり自身がそういう人でもあるし、出会った男性によって大きく変容する体験はありそうです。
もうできなーい!とかサジ投げる言動は多いけど、なんだかんだ夢を叶えそうな底力は感じられますよね。

次、結婚観。

太陽(夫像・父親像):双子座
アスペクト:土星とコンジャンクション、海王星とオポジション、冥王星とトライン

月(結婚した後の自分・母親像):天秤
アスペクト:金星火星とトライン、木星とセクスタイル

ひらりも太陽と土星にアスペクトがあるので、なんだかんだ地に足ついた父親みたいな人を夫にしたいんでしょうね。竜太先生も10歳上だし。
でも海王星や冥王星という外惑星と強いアスペクトがあるので、力士みたいに戦いながら上り詰めていく人もよさそう。
ひらりは自分がこうでありたい像を力士に投影しながら、毎朝稽古を見に行くのかもしれません。女は力士になれないしね・・
ってか結婚したら夫は成功者になるのかも。
ちなみに石田さんの夫は「あまちゃん」プロデューサーの方です。

ひらりはまた結婚してもポジティブで楽しそう。たくさんの人と明るく関わっていくんでしょうね。
まさに相撲部屋のおかみみたい。
池内淳子さん演じるおかみは「もう1人の母親」と言われてますが、伊東四朗さんとの夫婦像もひらりの理想でもありそう。

 

この2人から愛される渡辺いっけいさんのホロもライトに読んでみます。
1992年当時30歳・太陽期

金星(自分の女性性・恋愛中の自分):蠍座
アスペクト:木星とスクエア

火星(自分の中の男性性・出会う男性):獅子座
アスペクト:太陽海王星とスクエア、土星とオポジション、ヘッドとコンジャンクション

リアルタイムで「ひらり」を見ていた高校時代、いっけいさんはすごくおじさんに見えたんですよね。30歳だったのに。
なぜこの人を姉妹で取り合うのかとんと理解できなかったあのころですが、今見ると魅力的ですね!
適度に挫折感のあるお医者さん。

そんな竜太先生は「いい女と付き合いたい」と言う。ずいぶんざっくりしてます。
そこは金星ー木星スクエアっぽくもあり、しかも女を語るときなぜか上から目線なとこも「っぽい」んですよね。
そしたら火星も獅子と。
アスペクトも豊富だし、竜太先生の謎の自信満々さにも納得です。
土星とオポなので基本努力家とは思うし、海王星とのスクエアやヘッドの影響ででもともとすごい存在感もありそう。フェアなオレ様という感じがします。

結婚観です。

太陽(結婚した後の自分・父親像):蠍座
アスペクト:火星とスクエア、木星とトライン、土星とスクエア、天王星とセクスタイル、海王星とオーブ広めコンジャンクション

月(妻像・母親像):天秤
アスペクト:水星とコンジャンクション

自信満々なオレのはずなのに、土星にへし折られる。
竜太先生のストーリーはそういうとこから始まってます。
大学病院に残りたかったのに、下町の診療所を託された挫折感と怒り。
しかしその土星的ストーリーがまんまと土星姉妹に火をつけたわけで。
最初やる気なかったけど、徐々に真剣になり町の信頼を得る。
時には朝稽古に力士の無茶を監視しに来る。この入り込み方も蠍座っぽいです。

そんな竜太先生は恋愛観はざっくりしてても、嫁にしたいタイプは細かいのです。
「オレに尽くす女がいい」「でも、ただ尽くすだけじゃダメ」「おもしろい話題ができる女がい」「結果的にオレを転がしてほしい」
うるせーなって話ですが、みのりは必死にそれらをメモる。
ただ、月のアスペクトはあっさりなんですよね。
天秤座だし、恋人も嫁もざっくり「いい女」ってことで。
竜太先生はおかみのことを「いい女」とよく言ってますが、水星とくっついてるので教え子みたいに若い子と確かに縁がありそう。それってひらりじゃん!と。
しかもよくしゃべる女性を妻にすると思いますよ。
実際、いっけいさんの奥様は声優のお仕事をされていたそうです。

 

竜太先生とみのりが成就して、私がちょっと残念に思ったのは一人暮らしを撤回したこと。
しかも40万の前金を支払い済みだったのに。
お父さんは激怒。そりゃそうだ!
お母さんは「これで竜太先生と順調に行くなら安いもんよ」と。
住む予定だった物件は大田区なので、両国からだと遠いけどさ。
やっぱ時代だよな〜と思った。バブル直後ならではの。
40万を「投資」と思えちゃうなんてさ。
そういえば、ほぼ専業主婦のお母さんもワンルーム借りれるほどのお金があるんだから、贅沢な時代だったんだ。

でも仕事まで辞めると言っていたみのり。
すべてを刷新して新しく始める!と意気込んでたなら、引っ越しか転職どっちかは果たしてほしかった。
なんか、そんなんでいいのかよ!って思っちゃって。男に選ばれてめでたしめでたし…ってさぁ。
たぶん、月ー海王星スクエアのみのりは潜在的に「自分には何か大きな可能性がある」ことを感じてるんだと思う。
でもあの時代の社会性じゃ自分への焦点の当て方がわからない。
「医者と結婚」、しかも「妹から奪う!」という激しい可能性に身を投じたい!と焦る気持ちを思うと泣けてきます。何かしたいけど何ができそうかわからないんだよ。
このあとみのりが自分で大きな可能性を選択できれば何よりです。

少し前のひらりとみのりの立場はまるで逆転し、ひらりはお姉ちゃんを応援せざるを得なくなって苦しみが募る。
その上これからは、少し遅く帰ってくるお姉ちゃん、幸せそうなお姉ちゃんをすぐ近くで見るんでしょうよ。
早速1回目のデート前に下着を新調してたからな、みのり!
「さすがに1回目はないと思うよ・・」というひらりの苦言に、「で、でも!3回までにキスもなかったらその男とは別れた方がいいんだって!」って、また何のマニュアル・・早速不穏なものが漂います。

相性を簡単に見るには女性の金星と男性の火星。
みのりの金星は魚で夢みがち、竜太先生の火星はエネルギッシュで忙しそう。
あなたの夢を応援したいわって歩み寄るみのりとしても、獅子の火星はあんま足並み揃えない。キミは?というより自分を熱く語る。
みのりも聞き上手だろうけど、海王星とのスクエアで期待が膨らみすぎ、あたしなんて…と思ってしまうかも。魚座と獅子座、それぞれの視線がちぐはぐで、それをほかの星でカバーできるとこがあればいいですけどね。

みのりの火星は水星スクエアはあるけど金星トラインを思うと、基本、わかりやすい人が合うんだとは思う。
ひらりの男性観には「んもぅ!」というがっかり感が内包されつつ、男には大きな夢を追ってほしい人でもありそうなので、男の勝手さに耐性があるホロには見えるんですよね。

恋愛は金星・火星、太陽・月だけじゃなく、もっと全体を見てわかるものもたくさんあります。
翌日の放送では、みのりの同僚が「付き合うのやめたら?」と進言してた。
なぜ!!わかるけど…
あの時代、こういう余計なノイズに本当に悩まされました。
みのりの土星的ネガティブな予感が同僚に投影されたということでもあるでしょうか。
母親にも同僚にも「取り立てておもしろくない女」と言われてたし。どんだけ…
このへんを克服しないとみのりは真に幸せになれないのかな。
私も太陽土星だから、わかるわかる…と思うとこがたくさんある。

「ひらり」は放送時間変わりましたね。どのくらいの人が見てるんでしょう・・
今、フジでは「眠れる森」も再放送されてます。
昔のドラマの方がワクワクした気持ちになれるんですよね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です