今日の「あまちゃん」見てて、アキちゃんはなぜヒロシを好きになれなかったのかなぁと思った。
だっていい相性に見えたんですよ。
東京に来たアキちゃんが東京に来られなかったユイちゃんを心配して、その兄のヒロシに電話してるとこ。
アキ:オラたちは一蓮拓郎だから!
ヒロシ:一蓮托生ね。
アキ:オラたちは二束三文でやるべ!
ヒロシ:二人三脚かな?
いいコンビだと思ったんですよ。
アキちゃんを小バカにもせず誠実にフォローするヒロシ。
フォローされてることに気づかず熱く語るアキ。
ヒロシがまた一人のマネージャーとして、一人の男としてアキちゃんを大事にするんだこれが。
そんな感慨を抱いた直後、東京でアキと種市先輩が再会!!
しかも安部ちゃんのまめぶ汁屋台で。
郷土愛のある男・種市先輩もやっぱ魅力的なわけで…
種市:東京に来たんなら連絡ぐらいしろよ、水くせーな。
アキ:だって…まだ先輩のこと好きだと思われたらしゃくだからな!
なんだか青春ドラマみたいなセリフを言えてる2人もまたまぶしかったわけで…
しかもですよ。
種市:メシでも食いに行くか。一応ずぶん社会人だしな。何がいい?
アキ:お寿司!!
なんだかなんだか、イモだった2人はどこへ?というくらい爽やかじゃないですか。
北三陸にいたころよりずっとお似合いに見えた。
何度か書いてることですが、好きな人とか自分にとって特別な感情を抱く相手もつまり「自分」なのかなと思ったりします。
自分の一部を相手に投影して、そこを好きになったり嫌いになったりどうにかしようとする。
最近はドラマ見ててもそういうのを感じるようになりました。
映画の「怪物」を見に行きましたが、あの男の子2人は自分が表現できないものを目の前の子が自由に表現してるようにお互い感じてるんじゃないか。
クドカンのネトフリドラマ「離婚しようよ」も見てるけど、目の前の相手に怒りが募るのは、自分が抑えてるものを相手が抑えてない(ように見える)からじゃないか。
いずれ感想書くかもですが、そうするとアキちゃんと種市先輩はよく似てるように思う。
似てるから投影したり惹かれるというわけでもなく、自分にないものを年上の人に見出して憧れる恋愛パターンもあるとは思うけど、前置き長いけどちょっと星の恋愛相性にも興味持ちました。
ドラマに寄せてまたあれこれ語ってみます。
アキ(のん):太陽蟹座
金星(自分の中の女性性・出会う女性):双子座
アスペクト:火星とスクエア、木星とトライン、ドラゴンテイルと合
火星(自分の中の男性性・出会う男性):乙女座
アスペクト:金星とスクエア(天王星・海王星とオーブ広めトライン128度)
ドラマでアキちゃんは高校生=金星期となりますが、年齢域の初期ってアスペクトの特徴が噴出しがちで、本人にとって強くて暗いショックとなりやすかったりします。
アキちゃんでいえばテイルと合・火星とスクエアという部分が「地味で暗くて向上心も協調性も存在感も個性も華もないパッとしない子」として表れちゃったんでしょうね。
しかも若い時の双子ってすんごいマニアックで得体の知れない個性を放ちますから。
でも双子って環境が変わるだけで潜在性が一気におもしろさとして開花しやすいサインとも思う。
しかも金星ー木星トラインなので、計り知れない潜在性も秘めている。
まさに「北三陸出身の地下アイドル」として人気者になるゆえんとなるわけで。
北三陸に来る前は「ヘンな子」が欠点のように、周りからも親からも思われてた。
けど北三陸に来てからは「おもしれぇ童(わらす)」としてみんなから愛され、ウニを取る動画が評判になったりするなど潜在性はあっという間に開花。
そんなアキちゃんが北三陸で最初に出会う年頃の男といえばヒロシ。
火星の乙女は、他の惑星の乙女に比べるとこじらせが影を潜め「賢さ」が特徴となります。
確かにヒロシも町おこしに大いに貢献するほどのIT技術と先見性を持っている。
しかしヒロシを好きになれなかったのは、何かが少し足りなかっただけじゃないのかなって。
それは外惑星とのオーブ広めトラインから私は勝手に感じてるんだけど、アキちゃんの火星って「誰とも違う器用さが好き(多少ぶっ飛んでても)」という奥底の叫びに思えるんですよね。
種市先輩は「土木潜水」という100mの海にも潜れる特殊技術を持ち、やがて寿司職人を目指す。
あのぶっ飛んだ潜水服姿にアキちゃんの胸は撃ち抜かれた。
それらの潜在性も自分の中に本当はあるもの。
「ある」って自分の奥底でわかってるから、未来の自分みたいに感じられる可能性に惹かれるんじゃないかと、そう見えるんですよね。
ヒロシじゃちょっと地味すぎるわけで…アキちゃんにとってね…
実際、のんちゃんの創作性やセンスもすごいですよね。
誰とも違うことを自分の手で作って自分で愛するという表現は、私も火星牡牛だからかまぶしく映ります。
ヒロシ(小池徹平)太陽山羊座
金星(自分の中の女性性・出会う女性):山羊座
アスペクト:太陽・海王星と合、火星・冥王星とセクスタイル
火星(自分の中の男性性・出会う男性):蠍座
アスペクト:冥王星と合、太陽・金星とセクスタイル
そんなヒロシが好きな女性は山羊座というわけで、いわば「真面目に働く子」「すごく一生懸命な子」「地元で頑張る子」
まだ何も開花してなかったアキちゃんのひたむきさに惹かれるわけがわかります。
私は再放送で改めてヒロシの魅力って地味な先見性だなと思ってて、それも金星太陽海王星の合で表されてるような気がします。
あの日海に落ちたアキちゃんにすごい可能性を感じて即惹かれたんじゃないでしょうかね。
しかも金星は「縁のある女性」ということで、思えば妹のユイも、元アナウンサーの母もスター性が備わってる。
だから一見、「事務員」が好きなヒロシではあるけれど、栗原ちゃんとの交際に踏み切れないのもわかる。
だからこそアキちゃんにはいつまでも北三陸にいてほしかったけど、アキちゃんの双子座金星は山羊座という枠には収まらないと思うんだな…
しかしヒロシ自身の潜在性もやっぱすごくて、このあともずーっと北三陸の振興・復興にダイレクトに関わるんですよ。自分がまさに「地元で頑張る男」として輝きを放つわけですね。
ヒロシとアキちゃんがどうもちぐはぐなのは、ヒロシの蠍火星がモロ恋愛臭を放つからとも思う。
金星双子、火星乙女のアキちゃんの恋愛観はもっと中性的な感じだろうから。
種市先輩(福士蒼汰)太陽双子座
金星(自分の中の女性性・出会う女性):牡羊座
アスペクト:水星とセクスタイル、天王星・海王星とスクエア、冥王星と150度
火星(自分の中の男性性・出会う男性):獅子座
アスペクト:ノンアスペクト
そんな種市先輩の恋愛観は「単純明快ドラマチック」という感じかなと。
女心がまったくわかんない。それがヒロシと大きく違うとこ。
ヒロシは女性に対して常に微細な気遣いがありますから。
ユイはそんなヒロシを兄に持つからか、鈍感な種市先輩に「はぁ〜!?」と怒りを隠さない。
種市先輩がユイと大接近したのは、まさにユイが自分に怒りをぶつけてきた日。
牡羊金星は怒る人を引き寄せるのです。
しかもわりとぶっ飛んだ金星なので、「怒り爆発女子…嫌いじゃない(ポッ)」みたいになるんでしょうね。
思えばアキとの関係が進展するようになったのも、吹っ切れたアキが種市先輩に愚痴ったりアドバイスに怒ったり感情が開いてから。
北三陸時代の「デートしてけろ」ってにやつく天野はどうもタイプじゃなかったというか。
あんなにカッコいい種市先輩がどうもおバカっぽく見えるのは、火星がノンアスペクトだからじゃないだろうか。しかも獅子。
クドカンはそういう男性性を見逃さないと思う。なぜなら宮藤さんも火星獅子だから。
宮藤さんはノンアスじゃないけど獅子座0度の火星。
男性性をコメディーとして描くクセみたいなのがあるんでしょうね。
なんの根拠もなく自信満々な男性がたくさん出てきて、おバカな言動もするけど、明るい方へ向かう馬力みたいのがかっこよく描かれることが多い。
だって種市先輩が寿司職人を目指すって荒唐無稽だろと思うけど、「職人」であればアキちゃんには輝いて映るのかも。
やっぱお似合いですね…
ユイ(橋本愛)太陽山羊座
金星(自分の中の女性性・出会う女性):水瓶座
アスペクト:ノンアスペクト
火星(自分の中の男性性・出会う男性):水瓶座
アスペクト:水星天王星と合、冥王星とセクスタイル、海王星とオーブ広め合(7度)
そんなおバカっぽい先輩を、本来好きになるわけもない山羊座ユイちゃん。
この人は自分にとってどうプラスになるか?という計算が働きそうな賢さと冷静さがある。
しかしそんなユイちゃんの金星はなんと水瓶ノンアスペクト!
金星期のユイちゃんも結構アレなんですよね…
ま、出てくる人全員アレですが、虎視眈々と「東京での成功」を目指すユイちゃんの金星期には定まりにくさがあるというか、むしろ水瓶という不動性に忠実になるしか道がない運命性というか。
誰にも連れ出してもらえない陸の孤島感は確かにあるなぁと感じました。
アキちゃんとは太陽がぴったりオポジションなのです。
だからか、アキと出会ってからユイの運命も激しく回り出した。
ミス北鉄になったり、食レポやったり、潮騒のメモリーズで有名人になっちゃって。
でも水瓶ノンアスというのは、「引き離す」という天王星的な要素も強く出ちゃうかもですね。
種市先輩との遠距離恋愛に胸を躍らせたのも、金星獅子の種市先輩がオポジション的に運命を回してくれそうと潜在的に感じたのかもしれない。
それはやっぱ恋愛感情とかじゃなかったんだろうな。
山羊的な計算がどうしても働くから、利用っぽくなっちゃったんじゃないかなと。
勤務地羽田、社員寮お台場。東京の最もキラキラしたところへ行ける口実!
それに火星まで天王星と合なんですよね。
「孤」とか「離」の状態を引き寄せやすい運命性はあると思う。
もちろん水瓶的「仲間活動」に没頭する金星期とも言えるんだけど。
地元から離れて最先端の都市に行きたい!
これがユイちゃんの奥底の叫びとしても、太陽山羊なのでなんだかんだ地元にいる。
また橋本さんの太陽が海王星と合、土星とセクスタイルなのでユイちゃんは地元のカリスマになりやすそうですよね〜。
あのドラマで水口だけがユイちゃんを受け止めてくれそうな冷静さがあった。
松田龍平さんの牡牛太陽は橋本さんの太陽金星とトラインだし、松田さんの金星は橋本さんの木星とオポジション。
東京行き画策が失敗した2人はまるで駆け落ちカップルのようでしたよ。
でも金星が双子/蟹の境目である水口は、わりと俗っぽい個性が好きなんじゃないかと思う。
ユイちゃんがもし東京に来ても、水口じゃうまくプロデュースできなかったんじゃないかなぁって。
星の上には自分の運命性があるにはある。
星通りに生きてないってことはなく、なんだかんだ・どうであっても、今も未来も星通り。
それがなんなのかわからなくてもがくとき、胸かき立てられる対象者に自分の何かが投影されてるんじゃないでしょうかね。
自分を無個性と思う自分が、キラキラした人を好きになったとして。
無個性なんかじゃないことを奥底の自分は知っているんだと思う。
自分を「いい人」の部屋に閉じ込めたままにしておけば、その室内で出してほしくて暴れる攻撃性が誰かに投影されるのかもしれない。
「離婚しようよ」は、政治家と俳優夫婦の物語だけど、お互いの立場なりに抑制しなきゃいけないことがすごく多いんですよね。
まだ2話しか見てないけど、その抑制から解き放たれたら元さやになったりするのかな。
また長くなってしまった・・