「不適切にもほどがある」見てます。
昭和生まれのツボをまんまと刺激してくるドラマ。
特に魅力的なのが磯村勇斗・河合優実ですが、磯村さんって見れば見るほど「あのころ」に本当にいそうなお顔立ちですね。
ムッチ先輩が違和感ないってすごい。
(Yahoo!ニュースより)
そして河合さん。
NHKドラマ「17才の帝国」ではいかにもZ世代代表みたいなクールな頭脳派だった。
その後、NHKで結構重宝されている河合さんですが、陰のある役が多かったですよね。
ところが大人計画の舞台(ドライブイン カリフォルニア)では、かなりはじけてましたよ。
うっすら下品でクールセクシーな役をそつなくこなしてて、「器用な子だな〜」と思ったし、魅力的でした。
クドカンの目に留まったのはよくわかります。
あの子から「井森美幸」や「川島なお美」というワードが出てくることが妙に嬉しい。
クドカンドラマといえばいつだって庶民的なダサさが魅力的。
ダサって素敵じゃん!というツボを押されてる人が多そうです。
「昭和っていい時代だったな〜」とかいう単純なことじゃない。
令和という安全圏にいるからこそ呑気に楽しめるんじゃないか。
リアルタイムの昭和って、嫌な緊張感漂う時代だった記憶結構ありますからね。
家の向かいの空き地に毎夜、暴走族がバイクで集まって騒音ひどかったし。
学校の暴言教師にはいつか罰が下ってほしいと心底思ってた。
教室ではしゃいじゃったら、男子の「ブス!」という一言で教室が静まり返るとか。
どの飲食店に入っても服にタバコのにおいがつくことに甘んじなきゃいけなかった。
戻りたいとは思わないけどさ。
ただ、ドラマ見てるとあちこち嬉しくなるんですよね。
電話・はがき・掲示板・カセットにビデオ・日付が印字された写真
マッチ・明菜・聖子ちゃん・チェッカーズ・川島なお美・おニャン子
河合優実さんがインタビューで、あのころを羨ましいなと思うのは、「共通の歌」「共通のテレビ」があることと言ってました。
みんなで「見た見た!」と盛り上がれるのはやっぱ楽しいです。
クドカンは震災を避けずに描くことが評価されてますね。
カルチャーのみならず、あのころの災害・事件も「あったあった…」と大衆をつなぐ。世代を超えて。
大変だったけど今こうしているよね…というとこが描かれるから心があったまるんだよなぁ。
男性のファッションのダサさにうんざりしてたのも懐かしい。
スリム丈のジーンズの中にシャツがイン。
左脇にはセカンドバッグ。
右手で髪をかき上げてやってくる。
女性の先輩はバブル期謳歌世代なので、「夜」を感じさせるファッションの人が多かった。
ボディコンのウエストに金色のチェーンが巻かれていたり。
地味な社内制服から夜の衣装に着替えて、「おつかれー」とロッカー閉めて帰っていく。
前髪は始業時となんら変わりない高さをキープしていた。
さながら森高千里のように。
ばっちりメイクの麻生祐未系のお姉さんは、がっちり体格の男性社員と結婚が決まり、プロポーズは軽井沢のペンションの屋根裏部屋で満天の星を頭上にいただきながらミモザで乾杯後…とのことだった。
そういうディテールが漏れちゃうのも時代っぽいんだよな。
男たちはプロポーズ後のコトをダイレクトにつっこんでいた。
7つくらい年下の子にLINEの「‼️」を笑われたとき、結構ショックを受けたんですよね。
「これ、なんですか?笑」って言われても・・
どうやらこの2個づかいと赤がダサいらしい。
そしたら今、マルハラとかおばさん構文とか言われてるとか!
若者とのLINEを振り返ってみたら、確かに私は語尾に「。」を打っていて、若者は打っていなかった。
威圧感を与えてたらどうしよう(いまさら)
しかし同い年の同僚とは今も顔文字・‼️も使いまくりで心が和みますね。
ダサを自分の中にたっぷりたたえたまま生きていこうと思う。
思えば友近とかもあのダサさが魅力的なんですよね。
絶妙にダサを仕込んでくる鮮やかさ。
クドカンは主婦が好きだとよく言っている。
奥さんの八反田さんが5個上だからか、年上女性の描き方に愛情こもってる気がするんですよね。
今回のドラマでも純子とキヨシのやりとりがたまんないです。
渋谷とか、ダサがどんどん排除されちゃって、どうしてくれんだよと思う。
ダサの損失の責任を誰もとってくれやしない。
渋谷東急の喫茶店が居心地よかったのに、その東急も閉店したじゃないか…
新宿・成子坂のあたりを歩いていたとき。
ひっそりした路地裏に入ってワクワクしたのも一瞬だった。
どでかいオフィスビルが聳え立っていて、誰のためにこんな巨大ビルを仕立てたんだろう。
投資とかを考えるやつのためだろう?(違うの?)
そういえば昭和のダサってカネのにおいがした。
どうせ巨大なの建てるなら、ダサいのにしてくれたらおもしろいのに。