私は父親の月が魚座だからか、魚座持ちの男性には特別な感慨を抱きがち。
だからここからは思い切り私的感情で書くけども。
(IPの話からは結構逸れる)
私の父には膨大な借金があって、残された家族がそれを負ったわけで。
かつ死ぬまでヘラヘラしてたんだけど、何考えてたのかとんとわからなかった人。
定年後は真っ暗な自室でいつも寝てて、といって陰気でもない。
あと魚座持ちの知り合い男性も念頭に置いて書きますが、共通点としては「優しいんだけど薄い」
こぉんなに優しくしてもらったのに、なぜかめちゃ薄い。
穏やかだけど人に興味なさそう。
濃厚さがまったく伝わってこない謎の感じがありますよね。
一見わかりやすいけど最もわからない人ランキングがあるなら魚座は1位です。
2位は水瓶座だとして、でも水瓶はわざとわからなくしてるんですよ。
ありきたりに染まらないという撹乱。
3位が蠍座として、蠍も「あえて言わない」みたいな秘密主義。でも何事も自覚的な人。
魚座は自分のことも「わからない」と言う。
好きという感情がそもそもわからない。
家族を大事にすべきことはわかってるけど、(それなりに大事にしてるけど)愛とかじゃない。
残業すごくしてるけど会社のためとかじゃない。
「尽くす」こと自体が目的・使命になりがちで、「それってなんのために?」と突きつけられたら急にフリーズ、バグが起きたようにどっと生活を乱したりする。
優しいけど、人の期待にずっと応え続けることは割と苦痛なんじゃないかとも思う。
社会的な要請にどっぷり応じてきたのに、やがて人としての限界が訪れるのか、「なぜ!?」という大きな謎を残してどこか行ってしまう。
そんで、人が期待を手放した頃にまた戻ってきたりして。
わかりやすく社会的な期待をかけられるのが嫌な人なのかな、と思ったりする。
自覚してない領域もすごく広そう。
なんだかわからない衝動にいつでも突き動かされそうで、ずっとそれを抑えててもどこかで負けてしまう。
「負けてしまう」なんてのはいかにも現世的な価値観で、魚座の衝動からすれば宇宙的な何かに従っただけかもしれない。
ま、魚座部分だけで人生を生きるわけじゃなく、人にはいろんな要素があるはずですけどね。
ただ、魚座とか海王星って未知の領域すれすれのところにいるように感じるんですよね。
何か人生訓みたいなものがIPとOTから浮かんでくるように思うのは個人的な見方かもしれないけど。
魚座の愛は母性的な密着タイプの愛でもなく、父性的な責任感の愛でもない。
でも「ない」とか断定すると「んなこたない」と反論はしてくると思う。
不思議なんだけど、薄い愛なら要らないよ…ってこっちもならないんですよね。
むしろ魚座の争奪戦が繰り広げられたりする。
それは魚座が放つ好意には、たとえ薄くても純粋なきらめきがあるからかもしれない。
やっぱ猫みたいな感じかな。
嫌いな人や無関心な人には近寄りもしない猫。
自分に向かってくるその歩みからは「好き」がひたすら漂う気がして嬉しくなる。
ただ、打算かもしれない(食欲とか満たしてくれる)
でも猫の本気度は誰にも分からない。
猫もあんまわかってない。
ただお互いに「通じてる」と感じる非言語の感覚こそ、確かな輝きなのかもしれません。
魚座持ちの人とはそういう「誰にもわからない自分達だけの感覚」でつながってる気がする。
借金を残した父を母は「許せない」と言う。
ほとんど許してるんだけど、時々思い出したように怒ったりして。
そりゃそうだよね。負わされちゃってさ。
そのくせ時々「優しいお父さんだった」とも言う。
私も自分が信じた「通じ合いの感覚」を大事に思う。
それを愛だなんて言語化したら社会から痛烈にジャッジされかねない。
あんなにひどい人なのに?とか、責任取らない人なのに?みたいな。
人を惹きつけるのはわかりやすい「正しさ」の裏にある、陰の部分や悲しさとか、必死で抑え込んでる領域なのかもしれないです。
というわけで個人的な感慨でIPの魚座に注目してみたまでです。
いろんな動揺や思いを外に出したかったんですよね。