清水ミチコのひとりジャンボリー

国民の叔母、清水ミチコさんのライブへ行ってきました。

 

 

笑い疲れました〜。

だってそりゃそうです。ブザーが鳴って一番最初のショーが、スクリーンに映し出された「携帯電源オフのお願い」by天龍源一郎

清水ミチコさんが天龍さんのメイクとお衣装で、何言ってるかわからないお願いを観客に訴えている!
いやしかし、ちゃんと字幕がついていたので助かりました(笑)
「とにかくおもしろい」、これはもう大前提で、清水ミチコさんのステージにおいて感心至極だったところを書いてみたいと思います。

 

時事ネタに詳しい

ステージ上に出てこられて、一番最初のピアノ演奏がこれです。
喜納昌吉さんの「花」

佐川ながれぇぇて どこどこ行くの〜

なんとこないだの証人喚問をネタに!!

吐きなさぁぁいぃ〜 話しぃぃなさぁぁいぃぃ〜

そしてまた、最もホットな「相撲界」ネタに、”この間失言したばかりの”という紹介付きで麻生大臣のモノマネまでするから驚きです。

私が好きなのはパク・クネ元大統領のモノマネ。
パク氏がもし日本語で謝罪をしたら…という小ネタ。
なぜか似てるから不思議。
しかし報道をちゃんと見てないと、こんなホットな時事問題を即ネタに取り入れられないと思うんですよね。
清水ミチコさんが人気なのは、この知性・関心分野の幅広さなんじゃないかなとも思うのです。マニアックってことでもありますが。
時事問題から浮かび上がる「なんだかな」を、モノマネで際立たせる。男の人が特に大声で笑ってたのが印象的でした。

 

なんだかんだオタク

時事ネタもそうなのですが、マイナーなネタこそがおもしろいんですよね。
もちろん、ユーミンや大竹しのぶさん、桃井かおりさん、瀬戸内寂聴さんといった、誰もが知ってるメジャーな方達のネタもあります。
何がオタクかというと、モノマネのその誇張部分。

例えば黒木瞳さん(名前をあまり言えないようで”ブラックアイズ”とおっしゃってましたが)の、ちょっと音程がオーバーしがちな歌い方とか。
あと私も近頃ずっと感じてた、松田聖子さんの「タメる」最近の歌唱法。
テンポのずれ度合いがもう・・私はここで一番笑ったかもしれません。
いや、一番笑ったのは「すごく聴きづらいアナと雪の女王」かな。
天龍×中森明菜×瀬川瑛子のメドレー(笑)

「ひとり紅白」というネタのトリは、ゲスの極み乙女。
「ロマンスがありあまる」
川谷絵音さんのモノマネまでできちゃう清水さんです。
そのコツとして、「田中眞紀子+プーさん」とオープンにしちゃう。
全体的にオープンなんですよねぇ。
あと忌野清志郎、ゴールデンボンバー、ポルノグラフィティ、YUKI、SHISHAMOのモノマネなども。どんだけ研究熱心なのでしょう。
それでまた似ているのだし、歌詞も覚えてるというのがまたすごいです。
さらっとやられるので努力っぽく浮かび上がりませんが、家に帰ってじわじわこのあたりに感動しています。

音楽性の高さ

こちらもある意味オタク的楽しさを見出せる「作曲法」というネタ、これがすごい。
ミュージシャンの「っぽさ」でもって清水ミチコさん作詞作曲で歌うというもの。
槇原敬之さんやゆず、ミスチルなどは、マキタスポーツさんのネタにも見出せそうですが、清水ミチコさんはそこに加えてスピッツ、サカナクション、椎名林檎とくる。
椎名林檎さんの「巻き舌風」がとにかく上手だったのです。
モノマネ巻き舌・椎名さん風メロディーで、わざと「カリオストロの城!」と歌ったりもして。拡声器まで持って。

いやもっと!!美輪明宏さんの「ヨイトマケの唄」には仰天でした。
そっっくりだったのです。
あと秋川雅史さんのモノマネとかも。
男性の声が似てるなんて、一体どんな喉なのでしょう…。

そして音楽性の高さといえば、ピアノのお上手さです。
一番最後は矢野顕子さんのモノマネで「ひとつだけ」。
前髮の短さといい、本当に矢野さんに見えるほどでした。
「NYから降りてこ〜い」と、降臨ポーズをされてた清水さんでしたが、本当にモノマネというよりも乗り移ったかのように。
うっとり演奏を聴けるところもたくさんありました。

相当の毒

結局、この毒をみんな待ち望んでるんだと思う。
一番の毒が瀬戸内寂聴さんだったでしょうかね。

「瀬戸内寂聴 講話会」

堂々スクリーンにこう掲げてるってことにも驚きですが、あとそっくり度。そのそっくりな状態で清水寂聴さん、なんとネズミ講まがいのことされる。
「前もって準備しておくとかね、日本人、あれ得意ね。好きなのね、転ばぬ先の杖なんていうでしょ」
と、日本人をアゲといて、本当に杖(17,200円)を売りつけます。
10段階高さ調節付き(本当かよ)

「信じる者は救われる、なんて言うでしょ」
と講和する清水寂聴さん後ろのスクリーンにはデカデカと「信者」の文字。
「信者は儲けとも読めますね」
のところでは、おぉー!のどよめきと失笑。
怒られないんかな。。

そしてなんたってユーミン。
清水さんが演じるユーミンがまぁ毒だらけ(笑)
「本当の松任谷さんはこんなこと言いません」ってすかさずフォロー入れるのですが、「いや、やっぱ言ってるでしょ」ってリアルさがある。
「春よ来い」では、その最大の盛り上がり「はぁぁぁ…(るぅ〜)!」ってとこの大音量の大げさ加減とか、これまたオタク的なとこに爆笑です。

「作曲法」においても、「この人の曲ってこうですよね」っていう素朴な疑問や気づきを、あくまで無邪気風に際立たせる。
ゆずとか、まぁわかりますが、サカナクションにずっと感じてた、なのに言葉にできない日頃のモヤモヤを、清水さんにすっきりさせてもらった形。

圧倒的な明るさ・親しみやすさ

みんなに愛されてた清水さん。
そんな我らのことをミチコ・チルドレン、略して「ミッチル」とおっしゃられてました。
なんだかんだ毒だらけだったようなライブでしたが、陰湿な感じが一切ないのは、清水さんがどなたにも嫌悪感ないからじゃないかな。
政治家にしたって、テレビ見てつい怒っちゃうようなところなども、清水さんにかかれば「笑えるほどの世界にしてしまえ!」という、強引さまで感じるのだから。
とりわけ小池百合子さんネタがお好きなようでした(笑)

あと何が嬉しかったって、観客を巻き込んでくれるとこ。
そんなところがいっぱいありました。
・遅刻してきた人をわざと懐中電灯で照らす
・リクエストを聞く・応える
・遠くからいらしてる方と「どこからですか?」の会話
・今回のツアーでのアンケートを読み上げる(半ばネタにする)
・ツアーグッズが当たるジャンケン大会
・誰も立ってないのに「ちょっ、座って!落ち着いて!」のポーズ
・一つ演じるごとにガッツポーズ(そのたびに拍手)
・ピアノモノマネ中もずっと観客を見渡しながら

とにかくサービス精神。とにかく盛りだくさん。
笑えるほどチープなところもたくさんありましたが、それだからこそ好きだという感じは、タモリ倶楽部と通じるところがあるかな。
清水さんがステージはけてるときは、スクリーンで楽しませてくれる。
謎のモンゴル旅行シーンもありました。
ホーミーを習いに行って大草原の動物に聞かせるという、あの企画。
あとモンゴルの街中に溶け込んで「どこにいるでしょう?」というクイズがまたよかったです。遊び心すべてネタにされるんだから…。

そうかと思えば、松尾スズキさん作・主役のショートムービーまで。
(清水さんはラットフェイという謎の外国人役)
実の弟さんとのデュエットまでありました。
弟さんは細野晴臣さんのモノマネで、清水さんは矢野顕子さん。
「相合傘」という細野さん作詞作曲の歌がとても素敵だったなぁ。

清水ミチコさんに会えば必ず笑える!これは間違いなしです。
笑わされっぱなし。次のネタまで1分も待てないような清水さん。
「表現」を、まずは自分だけが楽しむんでもいいからどんどんしなくっちゃとも思えた。
箸転がっても笑える時代に戻れたような感動。
みんな笑顔で、人差し指で涙ぬぐいながらの退場シーンってどんだけ平和でしょうね。
「最高の年度末ですね」
本当にそう思った。明日から4月。桜ももう散ってた。
けど、よき春の兆しです。

すごい難しい曲をデュエットしてくれたんだ!

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