北の国から第13話

久々に「北の国から」を見ることができました。

第10話~第12話も相当印象に残った回でした。
特にゆっこおばさんと純が猛吹雪の中、車で遭難してしまった回。

2人を見つけだし、助けたのは正吉のおじいさんの馬だったのだけど、馬のつぶらな瞳だけで涙が出るほど胸を熱くしたのは初めてです。
そういえば、馬で感動させられる映画あったなぁ・・・と思ったら、思い出しました「優駿」。
北の国から色が漂うなぁ・・・と思って調べてみたら、監督は杉田成道さんだったんですね!
北の国からの演出をされてた方ですね。

純は車の中で意識が遠のいて、また夢を見るのです。
その光景はなんとお花畑!
あっちの世界へ行きかけたのでしょうか。。
そのお花畑ではお父さんとお母さんが仲良くて、純くんと蛍ちゃんと家族4人でとっても幸せそう。
なんてったって、お父さんの田中邦衛さんが頭にぐるぐるお花を巻いちゃったり挿しちゃったりして大はしゃぎ。
大笑いしてしまいました。
純くんがあの世に連れて行かれそうになってるというのに・・・。

そしてついにつららちゃんは行方不明になるし、草太とゆっこおばさんの恋なんだかなんだかな恋もついに大滝秀治さんの目に余るほどになり行き詰まり感が色濃くなってくるし、蛍ちゃんのかわいがってたキタキツネは仕掛けられてた罠によって足に傷を負ってしまうし。。
いろいろ佳境に入ってきてます。

第13話ではすっかり春になり、オープニングは蛍ちゃんのはつらつとした春満喫感にすっかり和んでしまいましたが、実は純くんはお母さんが病気になったために東京に行ってるとのこと。。。
蛍ちゃんはきっといつものように「私は行かない。父さんといる。」ってちっちゃいのに毅然と言ったんだろうな・・という行間すら想像されます。

第13話は、なんといっても雪子おばさんに掴まれました。

雪子おばさん、たばこ吸うんですねーー。
北海道の暮らしになじんでるゆっこおばさんから、一気に東京のアダルトな雪子に変身です。
だけど友人から「北海道でいい人できたんじゃないのー?」なんて茶化されても「ふっ・・・」とクールに笑うだけ。
けど、くゆらせた煙の向こうには、北海道で土くさくて汗くさくて田舎くさい草太兄ちゃんの影。
この雪子さんのふと思い浮かべた草太兄ちゃんがなんてダサく見えることか!
けど、そのダサさが、どうしようもなく愛しいのです。。

雪子おばさんがすごいのは、純くんを子ども扱いしないところです。
まず、純くんがふと、複雑な気持ちのほんの一端を明かしたところ。
雪子おばさんは言葉を発さず、目だけで「どして?」って仕草なのですが、これがまたセクシー!

私だったら「どしてどして??なんでよ、なんなのよっ!」なんてやかましく詰問しかねません。
子どもだけじゃなくて、男性相手にも「目だけのどして?」を実践してみようと思いました。。

純くんが病気のお母さんのためにという優しさと、お父さんへの忠実さに揺れ動いてても、「あなたの好きなようになさい」
それだけ。目も合わせない。
この突き放し感に純もびっくり!
「あなたが決めることよ」
かっこいいなぁ。。
これまた私だったら、「とどまるなんてっ!お父さんになんて言い訳すんのよ~サァ帰るよっ!」って必要以上に干渉しまくるでしょう。。反省です。

そして結局、北海道に帰るという決断をした純くん。
雪子おばさんは空港まで見送りに来たのですが、手続きのあと純くんは一人搭乗口へ。
けど、ほんの少しの未練の気持ちでくるっとゆっこおばさんのほうを振り返る。
雪子おばさんは・・・・その顔を晴々しい表情で確認しただけで、これまたくるっと背を向ける。
CooooooL!慈英さんに一瞬なりたいくらいです。
私だったら・・バイバイ、バイバーイ!…うっとうしいおばさんでしょう。

雪子さんという人は、本来とっても熱い人なのでしょう。
クールさは漂えど、お姉さんのこともきちんと考えてて世話をするし、お姉さんの彼氏にも一言いう機会を作るし。
正義感がとっても強い。情が厚い。
一生懸命すぎるからこそ、突入してはいけない恋に突入もしちゃうんだろうな。。
でもそんな一生懸命さを村井国夫さんみたいな男性に見抜かれたら・・・抗えるものかなぁ。

第13話はいしだあゆみさんの相手役として伊丹十三さんも登場するんですよね!
最初はいけすかない大人でしたが、純くんと出かける姿は五郎さんに申し訳ないと思うほどとっても微笑ましい。
純くんと同じ感情の推移を味わいました。

「・・・真似だけな」(ボクシングの)
純くんがノックアウトされた吉野さんこと伊丹さんのセリフです。
「草太兄ちゃんが同じこと言ったら、かなりローカルなわけで・・・」
あー、ダサい草太兄ちゃんに早く会いたい!(14話にも出てきません)

それにしても、毎度純くんと蛍ちゃんの表情がせつなすぎます。
お母さんに少し複雑な感情を持つ、緊張した純くん。吉野さんに憧憬のまなざしを向ける純くん。ゆっこおばさんに突き放されてはっとする純くん。恵子ちゃんのことを想う純くん。エロ本より捨てられた自転車が気にかかる純くん。東京と北海道、お母さんとお父さん、自分に大切なものは何なのか気づき始めてる大人になりかけの純くん。。。

そして蛍ちゃんはこの回ほとんどセリフがないのですが、野原を駆け回る天真爛漫な蛍ちゃんは、大人の会話を聞いてしまったら一気に顔を曇らせ、いろんな寂しさがあふれ出ながらもお花で気を紛らわせようとする、これまた大人の階段上りつつある表情は、それだけでもう涙があふれます。

その前髪は誰に切ってもらったのかガタガタで、右だけ眉毛が出ちゃってて。
ゆっこおばさんがいないから自分で切った、もしくはお父さんに切ってもらったことすら視聴者に思いを巡らしてもらおうという狙いなのでしょうか!?
だとしたら完璧じゃないですか・・・。
こういうドラマは本当に情緒が育てられる気がします。
昨今のドラマは視聴者がつっこむ間もなく役者同士でつっこみ合いするのが多くて、そんなことをされてしまったら、視聴者の「力」が弱くなってしまいます。懸念。

「けど母さん、僕、吉野さん嫌いじゃない」

お母さんあての手紙の締めくくり。
こんなにも爽やかに、第13話は幕を閉じたのでした。。。

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