回顧録;岡村靖幸氏ライブ

昨年10月に岡村靖幸SPORTSツアー追加公演に行きました。
それはそれは圧倒され、胸がかーーっと熱くなり、価値観ががらっと変わるほどのライブでした。

先日の坂本龍一さんのラジオ番組「RADIO SAKAMOTO」で岡村靖幸氏が言っていたこと。
「もう信じられないようなものすごいいいライブをした夜は、どんなにいいライブだったか一晩中語ってくれと、僕の目の前でと・・・と、はしゃぐと次の日に影響がありますね・・」

その信じられないほどの素敵なライブの日こそ、私が行ったあの日ではないかと思えたのです。

もちろん、岡村ちゃんDATEに訪れた方はみんな今夜こそが最高のライブだったと思ったでしょうし、ほかの方のブログを読んでも、2012年の岡村ちゃんパフォーマンスは過去最高だったのではないかと思えるほど熱い、感動するブログばかりでした。

それより何より、
「こんなに素敵なパフォーマンスをしたのに、なんで出会いがないんだろうと、なぜ女性は微笑みかけてくれないんだろうと・・・」
度肝を抜かれた発言でした。
一生懸命頑張ってるのに、誰も評価してくれないと嘆くOLみたいで。
ってか、私もしょっちゅう思ってる…。
いちOLと一緒にしてしまい申し訳ありません。

 

私はライブ直後にブログを書いたものの、熱い気持ちのまま勢いで書いたため、読み返すとあまりにもとっちらかってたのでお蔵入りにしてました。
けど、やっぱりどこかの誰かがあの日の夜のパフォーマンスにものすごく胸焦がれてたってことを一晩中語る、その一人になってみようかなと思い、書き直してみました。

 

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2012年10月15日、岡村靖幸SPORTSツアー追加公演in渋谷AXに行ってきました。

岡村ちゃんって岡村ちゃんって・・・・

なんって陽気なんでしょう!
なんってサービス精神旺盛なんでしょう!!
岡村ちゃんって本来とってもひょうきんで、女子を笑わせたいタイプの男性なんじゃないかと思いました。

会場はうすーい白ーいカーテンがエロティックで、まず現れたのはセクシーダンサー女子2人。
とってもまぶしくてはじけてて、この2人の間から岡村ちゃんが現れるのかと思うと、胸の高まりは最高潮。
そして現れた瞬間!
正直、記憶がぶっとんでしまったようです。
この「5!! モンキー」も、このときは知らない曲だった。
だから音楽よりも出現に興奮したまま、1曲目は過ぎていってしまった。

けど、「♪~おっさんを魅了しちゃぁはぁ~う」とか「♪~世界中に はぁ~い」のあたりは1曲目ながら強烈な印象を残し、今では大好きな岡村ちゃん曲3位以内に入ります。

噂の「47歳キレッキレのデンス」も想像以上で、国宝級のものを拝ませてもらったようなありがたさがこみ上げてきて、それはそれでなんだか切なかったのです。。神ですか…みたいな。

ここ数年、自分より若い人のはじけたさわやかさに惹かれてた私は、180度自分の中の何かがライブ中にがらりと変わりました。
酸いも甘いも苦も楽も、絶望も頂点も非モテもモテも経験した男こそが魅力的なのだと。
気づいたのでした。。。

「どぉなっちゃってんだよ」で、私はやっとノリを取り戻し、岡村ワールド突入のきっかけとなった曲をリアル岡村さんの声でノレる幸せは、ただ「幸せ」としか表現できません。
「カルアミルク」では、ほとんどアレンジを施さずに丁寧に歌い上げる岡村ちゃん。
顔の汗をてのひらで思い切りぬぐい、その手をじっと見つめる姿も、演出のひとつかと思うようなコミカルさ。

「(E)na」も大好きな曲!もうちょっと歌詞を完璧に覚えてきたらよかった・・・と思ったほど、一体となってノリたかった感。

そして「アルファイン」。
この曲も知らない曲だったけど、ライブが終わってからもずっと「♪~ねぇ・・・わかるでしょ・・・いつものさ・・・」とか、「♪~自爆しそぉほぉ~ぉ・・・」のあたりのセクシーさが脳にこびりついて、セットリストで確認して即iTunesで購入しました。
けどどうしても歌詞が確認したくて、「ETIQUETTE」も買ったのでした。
復習もする熱心なファンであります。

「ア・チ・チ・チ」も、You Tubeで映像を見て曲は少しだけ知ってたものの、歌いだしの「♪~新しい朝です」を聴いたとたん、やはり曲をちゃんと購入して自分のものにしたい!と強力に感じ、ライブ後「Me-imi」を中古で買って復習。

そして「Vegetable」での「♪~3分のキぃぃっス・・・」で、CDでは味わったことのない震えを体験。。

「愛の才能」もうれしかった。
「♪~成長しないってやくそっくっじゃん!!」がいまだに何かの拍子で突然スイッチが入り、脳内ループが始まるほどです。

「聖書」では「♪~背が179!」のときにバックのモニターにも「179!」と出てたのが最高に盛り上がりました。

 

そして「家庭教師」。
岡村ちゃんによるギター演奏の姿は、このライブ内のベストパフォーマンス5位以内に入ります。
この曲は詞のエキセントリックさとか寸劇のHさに気持ちが奪われがちだけど、イントロはじめギター部分が最高にかっこいいことを改めて知らされました。

ただ、やっぱりライブですよ!
待ってました!
「靖幸ちゃんの高層ビルディング」のときの股間のあたりをあれこれするしぐさ!
手つきだけで何事かを連想させるエロい指先の動き、そして何事かっぽいその指をなめる・・・
最高!!!

「イケナイコトカイ」
丁寧に歌ってくれてありがとう、岡村さん・・・(うっとり)。

「いじわる」
「♪~愛さーれていたーいならばぁぁー 靖幸にぃBedでのlove song・・・」

ためらわずに「やすゆき」と歌えた満足感。
ずっと意識してたクラスメートをあだ名でなかなか呼べず、でも、みんなが呼ぶそのノリに乗っかって言ってみちゃった・・・感。

「あのロン」では終始満面の笑顔で、目がキラキラしてた岡村ちゃん。
「私はここでーす!!」なんて手を伸ばして振ってみたけど、岡村ちゃんの視線と私の手首の軌道がクロスしないせつなさ・・・。

♪~青春って1,2,3ジャーーンプ!!

友人と肩ぶつけ合いながら乙女のようにはしゃぎましたよ~。
「だいすき」はもう第1幕クライマックス!
なんて名曲をこの世に落としてくれたんでしょうと思います。

「♪~赤はぁ~いワインより・・・」

ここの部分、私も思い切り鼻から空気を抜いてせつなく歌ってみましたが、本家岡村ちゃんの色気には到底及びませんでした。

 

そしてそして、第2幕始まりの「Peach Time」!!
このダンスは、この夜のベストパフォーマンス第1位かなぁ・・・・。
もうキューーツッ!
47歳!!あなた47歳!そこの47歳!!
可愛いやないかい・・・・
・・・新喜劇での池乃めだかさんばりに突っ込んでボケて、願わくば岡村ちゃんにもセクシー女子ダンサーにも、どてーって倒れてほしいくらいです。。

「Co’mon」も知らなかった曲。これはアルバム「靖幸」時代の曲だとずっと後で知りました。
80年代にすでにこんなかっこいい曲を作ってるなんて。
さらにアレンジで大人っぽく洗練されて。
そして2回目の「聖書」でもまた179ジャンプ。

「マシュマロハネムーン~セックス」の「マシュマロハネムーン」のとこは、実はよく覚えてません・・・。
でも「セックス」では「Xジャンプ」ならぬ「セックスジャンプ」をしてみました。
解放できたなぁ。

「Lion Heart」も酔いしれました。
バラードを本当に丁寧に高音響かせてくれる岡村ちゃん。
とても一途な方なのだろうと思った。

「19(nineteen)」
この曲は完全に予習不足でした。でも、詞がとても素敵なのです。
自分の好きなポイントを見つけて、今度こそは絶対一緒に熱唱しようと誓いました。

「Super Girl」もベストパフォーマンスノミネートだなぁ。
「いい?あのね、一人一人のダンス・チャンス・ロマンスをものにするのは自分次第なんだよっ」という「~なんだよっ」を連発していて、男性にこんな口調で何かを言われたのは、小学校時代、男子に何かを注意されたとき以来かもしれません。
「だぜ!」とか「だぞ!」でもなく、「~なんだよっ!」(笑)
何度でも真理を説いてください。。

 

そしてそして最後のアンコールでのピアノ弾き語りでは涙しました。
東京ベイベにラブソングを歌ってくれたのです。

アイツは車も持ってるし、電通に勤めてるし(笑)
安定した生活も持ってるし
(などなど・・)
けど僕なら君にラブソングを歌ってあげるよ
朝でも昼間でも真夜中でも!!(ここで涙)
あたし女の子でよかった…と僕なら思わせてあげられるよ…

こんな感じ。
岡村ちゃんのベイベへのラブソングは定番のショーだったのですね。
それを知らなかったから余計に思いがけないプレゼントをもらったような喜びがありました。

そしてビリー・ジョエルの「Just The Way You Are (素顔のままで)」を少し歌ってくれましたが、歌いだしからもう、思いの込められたラブソングでした。
イントロまで原曲のあの独特の音質にしてくれるサービス精神!!
帰ってからこのときの岡村ちゃんがじわじわと思い起こされ、この曲をかけながら歌詞の和訳も調べてみました。

僕を喜ばせようとして変わらなくてもいいんだよ
君は僕をがっかりさせたことなんてないのさ
なれなれしすぎるかな なんて
思ったりしなくてもいいんだよ
君をそんなふうに思ったりはしないから・・・

僕はそのままの
素顔のままの君がいいんだ・・・

 

岡村ちゃんは、私たちにメロディラインだけでなく、このメッセージそのものを伝えてくれたのかもしれない・・と思うと、涙がにじみました。
岡村ちゃんの父性なのか母性なのか、そんな表情が垣間見えたように思えました。
ピアノは独学だというのに、こんなに私たちの心震わせちゃっていいのでしょうか。

そしてピアノイントロからの「友人のふり」。
たくさんこちらにマイクを向けてくれてた岡村ちゃん。
大合唱に「いいね~!」を連発されると、全能感すら湧いてきます。

そして何よりうれしかった「真夜中のサイクリング」。
この曲は、なぜだか「特別」なのです。
どうしても、岡村さん自身もこの曲に何らかの特別な思い入れがあるように思えてならないのです。
そんなことはないかもしれないのだけど、ナイーブだっていいんだよ・・って、励まされてるというか、傷をなめ合おうよと言われてる気がするというか。

メドレーも、もう記憶がほとんどありません。
ただ、スーツの二の腕に汗にじませながら、少しよろっとしながらも、最高のパフォーマンスを見せてくれるその全力感は忘れられません。

そしてエンディングは「Out of Blue」。
この曲は、実はそんなに私の中で思い出される頻度が高くはなかったのですが、岡村ちゃんのギターのみの演奏で「♪~明け方のニュー(ス)しょおぉーー・・・」
とのバラード調でのスローな歌いだしに、最後までどれだけ私たちに与えてくれるのだろう・・と、その献身さに切なくなりました。

曲のあとにはいつでも「ありがとうございました…」と深い深い礼・・・をするけなげな岡村ちゃん。
一番最後の「ありがとう」の礼も、騎士・ナイトのような仕草。
前世は王様か王子だったのではないかと思いました。
これはラジオを聞いてても思ったこと。
純愛とデンスの国の王様は、現世では、なぜわしが表を歩いても微笑みがないのか…と、いささか戸惑う日常。
あのオーラは、何事かをどこかの過去世でも成し遂げた人しか出せないのではないだろか…。

そして一人一人への投げキッスからは「ぶちゅっ」と聞こえました。
「愛してるよー…」って岡村ちゃんがシャウトしてくれるたびに乙女に近づけた気がしたのは、本当に愛情を受け取った心地がしたから。

 

ライブ行ってからの1カ月はぼんやりすることが多くなり、職場でも新人並みの大目玉を食らいました。
地に足つかず、歌詞を聴いては自分の現状を言い当てられたようにぎくっとしたりドキッとしたり。
好きな先輩から中途半端な思わせぶりを受けて舞い上がる女子高生そのものでした。

だから、人の日常にこんなにも入り込むようなパフォーマンスをしてるのですよ、岡村さんは。
ここにきて未婚の適齢期女子の好みのタイプとかもがらりと変えてしまってるのですよ、岡村さんは。
結婚と恋愛なんて別でしょ・・・なんてあきらめ婚活邁進寸前だったのに、やっぱ恋心に妥協したくないじゃん!なんて意識を変えたのは、岡村さんなのですよ。。
くどくど くどくど・・・・。

・・・一晩中相当分、たっぷり語らせてもらいました。

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