ふかわりょうさん

ふかわさんの本を買いました。

世の中と足並みがそろわない

ふかわさんといえばMXテレビ「5時に夢中!」MC。
もう7、8年見てきて何度そのワードチョイスに爆笑したことか。
そのたびにふかわさんをツイッターでフォローしますが、1日でフォローを外す。
それも何度繰り返したことか…。

文章の世界のふかわさんはなんか怖いのです。
「え、なに…?」みたいな。これ素顔?(だとしたら怖…)みたいな。
ま、5時夢のふかわさんをまっすぐな男としては捉えてない。
横浜感、自由が丘感、繊細アーティスト感。
ひっくるめて面倒くささですかね。
けど、ふかわさんの言ってることに共感することが多く、最近では5時夢ゲストが何を言うかより、ふかわさんがどう受けるかの方が気になる。そんでまた爆笑するというね。

ってか5時夢以外のふかわさんが違和感なのかも。
MX以外のふかわさんを見てると、確かに世間と足並みそろってないなと感じる…

このエッセイ本は11月15日に発売されたというのにもう重版が決まったそうです。
どんだけこじらせててもやっぱ人気者なんですよね。
私がこの本を買おうと思ったのは、武田砂鉄さんのラジオ番組「アシタノカレッジ」を聴いてから。
「ゲスト:ふかわりょう」とradikoで見つけたらすごいおもしろい気がした。
そんでおもしろかったんですよ。
地名やアーティスト名をいち早く略して呼ぶ人を侮蔑してる話が本の第1章として。
ラジオでは、大学の食堂「カフェテリア」のことを「カフェテリいこーぜ!」って4月ですでに「ア」を略してる人とは絶対に友達になれないと2人が盛り上がってました。
そういう人はだいたい人間関係でも距離感がおかしいと。
本でもいちいち面倒くさいことが書かれてますが、ふかわさん独特の視点に不思議と真理が感じられ、なんかモヤモヤ晴らされるんですよね。モヤモヤの言語化に救われる一冊ですよ。
まだ全部を読んでませんが、ここまでで最も爆笑したとこ。

私立おかっぱ学園ではありません

 

女性にとって元カレは、なぜか「クソ男」に変貌していることが少なくありません。

いや、本当そうですよ…

やはり女という生き物はアホなんじゃないかと感じましたが…

女を侮蔑してるなんてとんでもない!と大仰にマイルドさ装いつつ、装いきれない勢いのとこがいくつもあって、そこもおもしろいのです。

今日またふかわさんゲストのラジオを聴きました。
バービーの「週末ノオト」、田中みな実さんの「あったかタイム」
ぎりぎりマンスプレイニング気味な「あなたはさ…」という呼びかけ、女性をいたわる風でいて自分の思いやりアピールにも聞こえる不気味な優しさ。
そうそう、5時夢以外のふかわさんにぞわぞわするのはこういうとこだった…。

ふかわさんって不思議なんですよね。
時に気持ち悪いくらい低姿勢なのは、平和を愛するがゆえ争いを避けてるようにも見えるけど、相手のSっ気を引き出してるようにも見える。
エッセイにもちょいちょい詩的な表現が出てきますが、「うるせーな」って攻撃的な感情がまんまと引き出されたりして。
一体どこからどこまで計算なんだろうと思うのですよ。

ふかわさん(46)のホロスコープ

ふかわさんは太陽獅子座。
でも陽というより陰の人ですよね。
また、なんともいえぬマイルドさ・しなっと感・そしてピースフルなところは、月火星と木星の乙女ー魚オポジション由来と思われます。
今、魚座木星の上にT海王星が乗ってるので、近年特に優しげと思ったのは気のせいじゃなさそう。
46歳といえば木星期の始まりですしね。

そしてふかわさんのホロで特徴的だったのが、タイトなセクスタイルが4つもあることです。
1:太陽水星ー天王星
2:月火星ー土星
3:金星ー冥王星
4:海王星ー冥王星
これは大雑把にいえば「器用」ということ。いろんなことをこなせるタイプ。
1は芸人としての顔っぽいです。
2は的確なツッコミが頼もしい安定MC・安定レギュラー陣としての顔でしょうかね。
3は個性の強い女性との相性の良さ。
4はミュージシャンとしての顔っぽい。音楽活動は乙女ー魚オポラインも相当利いてるでしょうね。
やっぱり音楽はふかわさんにとって背骨的に重要なものと感じられます。
めんどくささのあたりは乙女由来でしょうかね。

ふかわさんは慶應だし身長も高いし、社会的成功者のはずなんですよ。
だから「どのカード使う?」ってなったときセクスタイルどれも使える豊かな人ですが、太陽ー天王星のはっちゃけ衝動で勝負したくなるのかな。
獅子座だし、やっぱり人は太陽で活躍し、食べていくものかもしれません。
だけど「本当の自分」をこの世界に割り込ませたい衝動が誰しもにあるとして。
ふかわさんの場合、それは乙女座月の世界観とも言えるし、やっぱ乙女ー魚ラインのアーティスティック感性なのでしょうねと。
そうすると、数々のポエミーも計算じゃないように思えます。出ちゃうし、なんなら割り込ませたいと。
本の中でふかわさんの欧州旅エッセイがありました。
「どこでボケ繰り出すかな?」って芸人のふかわさんを期待するもののボケ一切なし。
1章読み終わった後の「え…?」っていう涼やかさはホラーと紙一重。その余韻にじわじわ笑えてきます。
うっすら気色悪さを笑いでカバーする独特のセンスは、獅子×乙女×魚という公式で生み出されるのかも(岡村ちゃんもその公式持ち)

そんで3ですよ。
5時夢、今でこそ女性メンバーは多少マイルドかもしれませんが、中村うさぎさんや岡本夏生さんがいたころが5時夢のピークだったと思う。あのころ本当におもしろかったし刺激的だった。知性からかけ離れてたはずなのにどこか知的だったのです。
あのころマツコさんもふかわさんに当たりが強かったし、アシスタントの内藤聡子さんの存在がまた良い意味でMXっぽかったんですよねぇ。
ふかわさんのあのころの緊張感は今どこにもなくて、ひと山・ひと波乱乗り越えたおじいちゃんみたいな今は安定感。それでも爆笑を繰り出すんですけどね。
若林さんを「お前黙ってろ」と雑に扱うときが特に好きです。あとガウちゃんへの優しそうで氷のようなクールコメントとか、志麻子さんのボケに笑いが起こるまでのちょっとした間とかたまんないですね(笑)

バービーや田中みな実さんとの相性もなかなかいいんですよね。
女性2人はタイプが全然違ってて、世間一般ではバービーの方が強烈と思うだろうけど、ラジオを聴くとバービーこそ平和を愛するタイプだし、ちゃんと最後までふかわさんの話を聴こうとするし(事務所の先輩だからだろうけど)、田中みな実さんはなかなかのキャラですよ、やっぱ。
けど、ふかわさんがみな実さんのそういうキャラをうまく引き出してるともいえるかな。みな実さんは「もぉめんどくさい」連発。
美人だから許されるし、美人ってやっぱりこんなな!っていうイメージに乗っかるみな実さん。
しかしイメージからはみ出る性格も感じられて、ちょっとした不協和音も「これが今日の僕たちのハーモニー」とか言うから、ふかわさんが。
バービーのとこでも「僕は共演者を楽器と思ってる」「あ、今日はこの人、短調かな、長調かな…とか」(シーン…)
これ言うとイラつかれるってやっぱわかって言ってるんですよね…
本が全編そんな感じなので、全部わかってやってるんならやっぱり芸人としてすごいと思う。(わかってなかったら恐怖でしかない)

なんだかんだ、結婚したら一番ショックを受ける芸能人はふかわさんかもしれない。
来年は太陽が水瓶木星に照らされるしさ。

また1冊読み終えたら何か書き足したくなるかもしれません。

 

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