石子と羽男のにじむ魅力

中村倫也さんの記事を再掲します。

***************************

(2022.8.8)

 

次週もまた見たいと思うドラマって、役者の生身・素の部分が感じられるものかなと。
もれ出たものを確かめたくなるというか、病みつきになるというか。

最近そう感じたドラマが「石子と羽男ーそんなコトで訴えます?ー」

石子と羽男インスタより)

主役の有村架純さんと中村倫也さんから、にじむにじむ。
ストーリーもおもしろいけど、2人の深みというか人間性をもっと感じたくなる。
全部演技かもしれないけど、「素が出てる」と信じたくなる魅力にあふれてるんですよね。このドラマは特に。

逆に、素が感じられないドラマからは離れたくなる。
いつまで経っても役者が仮面のままと感じちゃうような。
「ちむどんどん」はストーリーがアレですが、役者から「にじむ!」と感動することがそもそも少ない。
原田美枝子さんとか大御所は素晴らしいですが、若手でにじむ美しさを感じられるのは仲間由紀恵さんくらいかな。智役の前田公輝さんはうまいと思う。
吉高由里子さんや松下洸平さん、上野樹里さんが何を演じてもヒットするのは、素が感じられる気がするからかも。出してくれてる、そこまで本気と伝わるような。

 

有村架純さんから「蠍感」がにじむとき、なんかグッとくるんですよね。
有村さんの月が蠍と知ってるから「っぽい」とか勝手に思うだけだけど。
でも有村さんの月は冥王星と合。やっぱ蠍感は漏れると思う。

太陽は水瓶。
水瓶座の役者って、特に女性は「動じない有能感」を最初醸し出すんですよね。
「私、やれます」という堂々感は「何こいつ?」と変人感を思わせるものの、なんだかんだやってくれそうな説得力があるというか。

やれます!と言ったはずなのに…?というトホホ感は月星座からあふれそう。
トホホとはいっても、物語だとそれは大きな魅力になる。
有村さんなら、いかにも水瓶クールにバサバサ周りを斬って突き進んでいくかと思いきや、蠍的「情・心」の部分で大きく揺さぶられて立ち止まってしまう不動宮的ストップ感。しかも一度決めたら超頑固。

かと思いきや、金星牡羊なので「善は急げです!」みたいないきなり行動力。
「羽男」の中村倫也さんは、「ちょ、なんなの?」といぶかしがりつつ、クールに見えた石子の「情・心」に心を掴まれていく。

 

中村さんは太陽山羊。
山羊座も特に男性だと「有能感」が特徴的ですね。
水瓶が天才型としたら、山羊は秀才型。
中村さん演じる羽男は天才型として描かれてるけど、磨くのを怠ってきたばかりに錆び付いてる天才という感じでしょうか。ドラマで石子とこつこつ難題に取り組むごとに本来の力が磨かれていく。

中村さんの月が不明なんですよ。乙女か天秤。
なんだかんだいつもこじらせてるし、なんだかんだ「僕は本当は地味・真面目」というあたりがトホホ感であり魅力と思うんですよね。
あと情報量がすごい。動物とか。
そういうちょっとオタ感を思うと乙女じゃないかなと思うけど、羽男のトホホ感って「まず外見からだろ?」というイタさ。しかも見事にキマってる。それ思うと月天秤かな?とも。

「凪のお暇」のゴンちゃんの何がトホホかといったら、「みんな好きだよ」とかいうトラブル感。
これも天秤っぽい。
けど火星魚感かも?とも思う。
魚座って独特の「マイルール」がある人ですよね。それを火星的にオスとして「みんな好きとかダメなの?よくない?」とかってなし崩し的に発揮しちゃう混乱を中村さんはもたらしがちともいえます。
そんで可愛いんですよ、魚は。保護したくなる小動物みたいな。
「半分、青い。」でもそんな感じだったっけ。

中村さんのダサと紙一重な衣装が楽しい。

石子と羽男HPより)

中村さんは金星蠍で冥王星と合気味。
ここが有村さんの蠍的「情・心」と通じるとこだろうし、その共鳴にこっちまでドキドキしてきます。
石子のような女性と出会うのを待っていた、とでもいうような羽男の静かなドラマチックさがまたいいんですよね。
「本当は自分はこう生きたかった」という潜在意識みたいのが石子によって浮かび上がる。
石子に投影してる自分。石子は自分。
でも蠍なのでそれは押し隠す。もう中村さんめちゃ素敵です。

 

有村さんは火星が蟹。
「情・心」は月からもだけど火星からもにじむんでしょうね。
「あなたを裏切るわけないでしょう」というツンデレな忠実さも魅力と思う。
蟹の愛情表現としては「そばにいる」
なぜこんなに自分のそばにいてくれる?というそのきっかけは金星牡羊的「怒り」
「あなたのために怒る」「怒ってる私のそばにいてくれたあなた」そういうドラマで有村さんは魅力が一層放たれる気がします。
「あまちゃん」でも、アイドルへの道のりがまっすぐ行かない怒りがタクシー運転手との恋に結果つながってましたね。

金星が「女としての自分」としたら、火星は「そんな自分と恋する人」なんだと思う。
そういうストーリーがすでに自分の中にできていて、誰にそれを投影するか。
有村さんなら牡羊的に主導権取りたい自分のそばにいてくれる優しい人が好き。
有村さんがドラマで恋する人は、なんだかんだエグゼクティブではなく、「おうち大好き」みたいな家庭的タイプ。
「花束みたいな恋」だと、オダジョーより菅田将暉ということになるんでしょうか。
「ひよっこ」だと御曹司との恋が早々に破れ、いつもそばにいたシェフと結婚。
ま、星を見て後付けで当てはめてるともいえます。

「ツン」の石子

「デレ」の石子

男性だと火星が「男としての自分」かな。金星が「そんな自分と恋する人」
中村さんだと「愛情が広くて薄くて優しくて決められない(モテる)ボク」「ちょっと宇宙人っぽい自分」が火星魚的自分として、求める相手は金星蠍的に「命がけで愛し抜いてくれる人」
ダイワハウスCMでの上野樹里さんとかそんな感じがします。
「岸辺露伴」では飯豊まりえさんが恋人でしたね。
事故にあって記憶が途切れたり体の弱い中村さんを、飯豊さんが愛情深く守っていたような。

 

石子のそばには赤楚衛二もいるし、おいでやす小田もいるんですよね。
羽男との違いは何??

有村さんはスクエアがちの人なんですよね。
太陽ー月、金星ー火星。
パートナーは自分の投影として、目の前の好きな人=自分。そのパートナーとのストーリーはスクエア的にややこしい。スムーズで穏やかな進展など潜在的に望んでいない人。(ドラマ的分析です)

私は有村さんの「恋愛に恵まれててリア充」という役がどうも好きじゃなくて、だから「花束」の役もなんか忌々しかったです。
恋に破れてこそ本来の美しさが溢れ出る人だし、「花束」では恋がうまくいかなくなってからが有村さんの真骨頂という気がしました。
「ひよっこ」ではお父さんが自分を忘れてて、しかも恋人がいたというあのずぶ濡れ涙のシーンは忘れられない。
そんで金星牡羊だからかスクエアだからか素直じゃない。
「なにが?」みたいな水瓶平坦感を装って周囲を振り回すんですよ。
「中学聖日記」とかも、どーしてあんな厄介な恋に進むんでしょうね。
だから赤楚さんやおいでやす小田や、好いてくれる人とかダメな石子と思いますよ…

 

最近思ったのは、太陽っぽさをいかに「自分の魅力」として頑張って打ち出そうとしても、「月的トホホ感こそ魅力」ということを自分が受け入れないとならない。
「こんな自分出せない!」と引っ込めるなんてもったいない。でも出せない(本当は出てる)。
このへんもまた何か書けたらと思います。

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です