ワクワクに立ち返る(ドラマ・カルチャー)

ゆうべはNHKの放送100年記念生放送番組を見ました。

MCがなんで加藤浩次なんだろう(うるさいな)と思って見てたけど、ベテランアナウンサー・山根基世さんのお話に引き込まれて(40半ば固有の不調と闘いながらのアナウンス→それをも克服できたと思えたNHKスペシャルナレ)、いつの間にか膝を抱えて見ていた。

朝起きてスマホニュースを見たら、「なぜMCが加藤浩次だったのか」という記事がタイムリーにアップされてて(結果的に適任だったと)、なるほどーと納得してしまった。
「大泉洋ではなく加藤浩次だったわけ」
確かにNHKの特番といえば大泉洋というイメージがあった。最近だと有吉とか。
ただ大泉さんも有吉さんも70年代生まれなんですよね。
加藤浩次は60年代(1969年)。
この違いは大きいと思った。
糸井重里に「加藤さんも見てたとは!」と驚かれていたいくつかの番組。
山川静夫アナや鈴木健二アナの名調子をはっきり記憶してる(と思わせる)加藤さんの熱い語り。
わりと強い口調で好き放題言う人に見せかけて、逸脱しない進行ぶり、そしてテレビ好きな要素を持つ人、かつMCもできる人は、谷原章介か加藤浩次か、くらいなのかなぁ、やっぱ。
ただ谷原さんも72年生まれ。
爆笑問題の太田さんは逸脱しまくるだろうから、いろんな候補者トーナメントを加藤さんが勝ち上がったのはわかりますよね・・

ってことをゆうべから考えてしまうほど自分はTVが好きなんだよなと思う。
先日、いしだあゆみさんが亡くなられて、Xには「北の国から」での名シーンがいくつもアップされていた。
なんたって、空知川沿いを走ってお母さん(いしだあゆみ)の去る電車を追いかける螢ちゃんですよ。
その姿を見つけたいしださんが「ほたるーーっ!」って、電車から身を乗り出して叫ぶ。
泣ける・・・
いしださんが「最後」と覚悟したような富良野のラベンダー畑来訪シーンの表情とか、何度見てもうなってしまう。
ラベンダーのにおいを嗅いでみたり、無邪気ふうのいしださんだけど、「無邪気さを装ってる」という憂いがビシバシ感じるから。
離婚したお父さんとお母さん。
もう子どもたちに会えないかもしれないという悲しさを極力あらわさないように。
そんな複雑な表情にうっとりしちゃう。
あと「阿修羅のごとく」
男性に免疫のないおカタい不器用女性がなんて魅力的だったか。
化粧してみても厚塗りになってブサイクに!
あーなんべんでも語れる。

自分が好きなジャンルというのは実はとても狭く、そして好きなものは何度でも繰り返し摂取したりする。
TVも音楽も本も。
それでいいんだと思えたのは、再放送されていた楳図かずお×稲川淳二のEテレ「スイッチ」
楳図かずおさん、もちろん知っていたけど「読んでみようか」と思ったのは亡くなってからのこと。
ということはごく最近で。
それでも手を伸ばせずにいたところ、スイッチ再放送。
楳図さんって人はなんて魅力的なのか・・!

でも稲川さんもまた聞き上手!
ってか、このお二人双方が聞き上手だった。
楳図さんも稲川さんの話への合いの手がすごく純粋というか、自然だったですよね。
私は楳図さんってあんまり話の通じないような変わり者だと思ってたから、人の話をすーっと受け止める楳図さんの純粋さにあっという間に惹かれてしまった。
楳図さんのまことちゃんハウスの内部にも潜入して、稲川さんが「この家の素晴らしいところ」をマニアックに指摘していくたび、楳図さんが「そうなんですよぉ〜!」と嬉しそうに語り出す。
こんなにこだわって家を作って、かつ「隅々までお気に入り」と思って住んでらっしゃる楳図さんはめちゃ幸せそうと感じた。
洋間のステンドグラスは中学時代に描いた絵と!
とはいえ!
「陰」の部分も漂う。
番組で紹介される楳図さんの漫画の人物にその憂いがたっぷり込められていて、「漂流教室」第1巻買っちゃいました。文庫で。
今、丁寧に読み進めてます。
この年でこんな傑作と出会うってことがなんとも嬉しい。

このスイッチを見てから、より「自分」をはっきり感じられた気がする。
楳図さんは私の母親と同じ生年で、スイッチは11年前の放送だったけど(当時77歳)楳図さんめちゃ若かった。子どもの純粋さをたっぷりたたえていたというか、稲川さんの早口にも「そう!」って反応が早い。
老人独特の緩慢さが感じられなかったんですよね。
太陽星座は乙女か天秤か不明だそうですが、あのイラストの緻密さとトークのキレ、若々しさは乙女由来と思いたい。もし乙女座なら海王星と合、月は魚でした。金星は天秤、火星は獅子。
スイッチでは「もう自分なんて…」とか「いやぁ、若い頃は…」とか老いのネガティブさも口にしなかった。
楳図さんを目指したい!
とはいいつつ・・・

今の私は更年期真っ盛りで、数値的にも症状的にも投薬的にも、ついに老いに差し掛かったといえる。
最初に書いた山根さんのお話じゃないけど、40代の女の不調って、話には聞いてたけどこんなにつらいものですかと。
去年までうっすら感じていた下腹部痛、メンタルダウン、倦怠感は序章だったと思うほど。
いよいよ本章のつらさに突入中。
頭のモヤモヤとめまいが私はありますね。
なんたって好奇心の低下。
ホルモン補充療法(HRT)を始めて、何もかも下降線をたどろうとしていた意欲も体調も、少しフラットになってきた感じ。
本の整理整頓や衣替えを、思ったらすぐ行動に移せるくらいには元気になりました。
服薬前は、「あれしなきゃ…」と考えるだけでめまいが起こるし、ちょっとドラマに退屈するとまためまいが起こるし、「なんにもしたくない」「これは鬱じゃないか」という日々だった。
女性ホルモンの低下って恐ろしいです。
ただ、よかったことといえば、生殖本能があるうちの「ゲットしたい欲望」みたいのもすっかり削がれたこと。
自分は何かに選ばれるために頑張って生きていたんだなと感じた。
「何か」というのは配偶者としてともいえるし、仕事における重要人物でもある。
とにかく「意味のある存在」になりたい焦燥はなんだったんだろうとずっと思っていたけど、そんな願望を持つ意味がなくなったことをはっきり感じた。
まぁ、今は更年期で調子が落ちてるがゆえの感慨かもしれない。
60代とかになったらパワーがみなぎってくるのかもだけど。
「優しくなろう」って心から思ったりする。
「仲間意識をもっと持とう」とか。
今望むものは「平和」
自分が何かに選ばれることではない。
楳図先生のように好きなことにただ胸を躍らせたい。







コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です