坂口恭平氏の「自己否定をやめるための100日間ドリル」を読み終えました。
自己否定が始まったら、それをノートに書いていちいち反論する。
坂口氏が提唱していたワークに取り組んでみたところ、2、3日目くらいで自己否定はぴたりとやみました。
「なんか静かだな」という感じ。
脳内というか体内というか。
最近見つけたカウンセラーという人のサイトもワークのヒントにし始めたから、効果が早かったのかな?
1人で部屋にいるときの漠然とした焦燥感も消え、TVやラジオで「ぶふっ」と吹き出すことが増えた。
吹き出したあと、そんなにおもしろいわけじゃなかったと気づく。
でも体が反応する。
インナーチャイルドみたいなものが、むき出しになったんだろうか。
大人ってすぐジャッジの目線でものを見ますからね。
その大人部分は、それっぽく私を覆う孤独感だったのかも。
それが溶解したような感覚はあります。
ワークしててわかったのは、私は自分を否定すること以上に「誰かを傷つけてるんじゃないか?」と感じることに参ってたんだと気づきました。
「無意識の自分の加害性」にやけに怯えてた。
心の中の刑事に、「罪を犯しただろう!認めろ」と責められ、そんな記憶もないのに「犯した気がする…」というマインドに変わっていく。
そして猛反省。「自分は罪人…」
そんな冤罪物語が脳内で繰り広げられていた。
なんて恐ろしいことでしょう。
小5のころの、やってもない罪を担任に認めさせられたことがトラウマだったのかも。
男子の悪口を言ったメンバーに入れられ、最初は否定したのに信じてもらえず、「言ったかもしれません…」と結局謝った。
だんだんと、「実は言ったのかも」と感じるようになる。
あと家族の誰かが不機嫌だと「自分が原因かも?」と思い詰めたりして。
その証拠を自分の内側に探す。
本当は大人個人の問題なのに。
大人って怖いな〜。
純粋な心を簡単に不安に陥れる。
そういう悔しさを閉じ込めて、「でも私も悪かった」とか思ってしまうと、同じような出来事が繰り返されるらしい。
そのときの悔しさや悲しさをとことん感じ切らないと、似たようなパターンは続いてしまうと。
私も何かにつけ「私も悪いとこあったし」って思おうとしてきましたよね。
みんなそうなんじゃないですかね。
自分の悔しさをいったん軽んじないと前に進めない、社会ってそういうもんだと思ってた。
だけど「自分を軽んじる」ってことは自分に対しての大きな罪であり、軽んじられた怒りは「感じ切る」ことをしないと昇華してくれないようで。
だからか〜と思いあたることはいくつもある。
同じような悲しみや悔しさの繰り返し。
職場でもなんとなく話しかけられることが増えた気がする。
のんきさが外にも滲むようになったんだろうか。
一緒のチームになるとめまいがするほどムカついてた人にも、大した感情を抱かなくなった。
「ご自由にどうぞ」って感じ。
「その分、私も自由にやらせてもらいますわ」と心の中で宣言する。
だから話さない。
でも別に、前より険悪な空気じゃなくなった。
とはいえ、どうしても苦手!って人もいますよね。
その人は、私が「話さない」と決めるとそれが伝わってしまうのか、彼女の不安や痛みが押し寄せてくる感じ。これはワーク後も変わらない。
私が彼女に話しかけて彼女を安心させる、この一択しか許されない息苦しさは変わらずある。
私の何らかの投影かもだけど。
坂口氏の自己否定日記は読むのわりとつらかったですね。
揺り戻しがすごい。
晴れやかな気分が綴られても、そのあとにドーンと落ち込むパターンが続くのが怖かった。
それが急に変わる。
数々の独白もあったけど、人間の問題はすべて「寂しさ」に集約されるのかもと思った。
寂しさから鬱になったり。
寂しさから不倫したり。
寂しさから人をいじめたり殺す人もいるのだろう。
私の転職熱が急に高まったりするのも寂しさゆえなんだろな。
「わかってくれない」
このどうしようもなさは、職場を変えても同じ結果をもたらすのだろう。私の場合ね。
自分が自分をわかってあげなくちゃなんない。
「わかってくれない」とか言いながら、どこかで「自分も悪い」と思ってるから、「100%肯定してあげる」って前提で心の叫びに耳を傾けなきゃなんない。
できそうでできないのは、積み上げてきた社会性が叫びをうまく隠蔽するから。
だから「自由!!!」と宣言することにしました。
「あたしの自由だろ」ってブチ切れてやれば、隠蔽野郎はシュッと消えますね(今んとこ)
そんでまた嬉しいことに!!
明日からフジテレビ14:48〜「北の国から」ドラマ版が再放送されます。
いやぁ嬉しい。
地上波での再放送って30年ぶりとかじゃないの?
蟹座木星が私にもたらした福・第1弾と言える。
<北の国からドラマ版のみどころ>
・子役2人(吉岡秀隆・中嶋朋子)がいかに素晴らしいか
・岩城滉一のかっこよさ
・いしだあゆみの美しさ
・田中邦衛の俊敏でたくましい時代
・竹下景子と原田美枝子と熊谷美由紀(松田美由紀)の美しさ
・地井さんと大滝秀治の頼もしさ
・宮本信子と伊丹十三出演の贅沢感
あとはあとは…正吉くんやおじいさん、「拝啓恵子ちゃん」の恵子ちゃんとか。
キタキツネにルールルル…さだまさしの壮大なテーマソング。
「脚本 倉本聰」って映し出されたのを見ただけで泣くかもしんない(なぜ)

(写真はとれたてフジテレビより)