「半分、青い。」
先週から目が離せなくなってます。
先週、鈴愛とさやが、律を巡っていざ対立か!と迫る気配に思わず予約録画をしてしまいました。
こういう時に限って、「5分でわかる」みたいなまとめ版を何度も目にして、女の対決シーンも何度も見る。
あぁぁ、さやさんの怒り顔の恐ろしいこと…
いや、美しかったですが…
あの迫力だけで、鈴愛敗北…と思ってしまった。
「律を返せ!」
「消えろ!私のもんだよ!」
さすが北川悦吏子さんです。
恋愛描写のリアルさに息を飲んでしまう。
「何事?じゃないよ…色男…」
律が女の対決後に帰宅して、驚く律に呆れる鈴愛の同僚・ユーコの台詞ですが、このとき時代は確かに80年代で、あと今日放送の鈴愛「うしろバイバイ」
「男女7人夏物語」っぽいと思ったのは私だけでしょうか。
私はずっと男女7人を引きずってる。
律は「鈴愛を信じる」と言った。
でも律は、さやを選んだ。
さやがすみれ色の爪で、写真の鈴愛の顔のとこにバツしても。
鈴愛を突き飛ばしても、鈴愛がどんなに真っ直ぐでも。
さやを選ぶんだな、男ってのは。
恋愛に「人として」なんて真っ直ぐさはいらないのかもしれない。
律は「女」を選んだんだ。
「消えろ!」なんて言葉を吐いたってね…。
私が好きになる人は、いつも他の人からも好かれてる人だった。
その中で私だけを見てくれとか、その中で一番になるとか、愛を得たならよそに持ってかれないよう必死になったりとか、一体何を競争してたんだろう。
それが恋愛なら、今もうどうしようもないのだった。
果てしのない戦い。
みんなが律に愛されたいのなら。
恋なんて、、
恋愛感度の高い時期に、恋愛感度の高い者同士が熱くなったりとっかえひっかえして、しょせんそういうこと。
と、決めてかかってしまえば、私は大筋を見誤ることになるのだけど。
わからない。
律みたいな人を好きになってしまったら鈴愛みたいにさ、
「生まれたときから律は私といたんだ!」
ってラインを探して探して、結局律に「アウト」宣告される私もそういうタイプ。
自分も「人として」を貫いてきたつもりでいて、本能で女だったことは、ある。
友達より、あからさまに男の約束を優先した。
天然を、やらかしているようで効果を見極め、困った顔しながら終電を見送った。
私ですら誰からも教わってないのだから、鈴愛もやがて真っ直ぐさと歪みとを自動で使い分けていくのだろう。
どんなにお願いをしても品行方正であったって、恋だけはすんなりと手に入らないのだから、わざと歪んでいくしかない。
それでも真っ直ぐさを、貫くというのだろうか鈴愛は。
このあと鈴愛は痛い失恋経験を、表現へと昇華させるべく奮闘する。
これぞ朝ドラヒロインです。
朝ドラヒロインは、あんまし「女」ではなく、とにかく仕事に打ち込む打ち込む。
家長のように。
ずーっとそういう女性を描いてきたのにね、もしかしたら今やっと、時代が追いついてきてるのかも。
そこへきて北川悦吏子さんはヒロインに苦労を積み重ねるから。
鈴愛の失恋はこちらも胸が痛むけど、恋愛ドラマがうんと減った今だもの。
朝からぎゅーーっと心を絞ってほしい。いよいよ楽しくなってきました。