水谷千重子50周年記念公演

昨日、明治座の水谷千重子公演に行ってきました。
お芝居とライブの2本立てです。

3年前には40周年公演、「キーポンシャイニン歌謡祭」へ行きました。
計算がおかしいけど。

けれども今回のお芝居「とんち尼将軍一休ねえさん」は、その主役が水谷千重子というのだから、なんともややこしい。
友近だけど友近じゃない、千重子としてお芝居を見る。

女の一休さんが夜は遊女となって、悪党と病気で廃れつつある人形町を救おうと、とんち使って千重子が奔走する物語。
「千重子でありながら友近」という仕掛けがベースにあるので、一体何段重ねのもの楽しんでるんだというややこしさ、その嘘くささがいいのです。
田山涼成さんや高橋ひとみさん、原田龍二さん、はたまた明治座付きの役者さんの一流のお芝居がとっても素晴らしかったです。
中でも原田龍二さん。

正直、大麦若葉のCMから目をそむけっぱなしの私ですが、侍役の原田さんがほんっっとにかっこよかった!!
原田さんは、人の「暑い」という言葉を聞くと脱ぎたくなるという、どこかイカれつつ正義感の強いお侍さん。
最初はお決まりの裸にニヤニヤしてた私でしたが、あまりにも脱ぐ回数が多かったからか、本当にイケメンだからか、脱ぎそうな仕草するだけで「どきゅん!」と胸打つようになってしまった。
殺陣もまた素晴らしかったのです。

千重子も「原田の龍ちゃんの殺陣見たァ〜?」って、2部のライブで客席と感動分かち合うほど。
高橋ひとみさんは19歳の娘という役でしたが、また本当に可愛い(笑)
その高橋さんをお姫様抱っこする上半身裸の原田さん。
不思議にエロ〜・・ってドキドキしちゃいましたよ。
高橋ひとみさんの”しなり”も相当な色気です。

一番笑ったのが、ゆりやんレトリィバァ演じる人気No.1花魁が踊るシーン。
歌うのは千重子。
「よっ!」「ほっ!」と千重子の掛け声に合わせてゆりやんが小刻みに「キッ!」と見得を切る、あれは何なんでしょう(笑)

YOUさんは年老いた薬師の役でしたが、きれい!
映画やドラマにもよく出られるYOUさんです。
ゆったり優しい役が合うんだなぁと思いました。
ずんの飯尾さんとやすさんの”間”からは人柄も感じられたし。
バッファロー吾郎Aさんは一休のいるお寺の住職。
ライブで千重子が「吾郎Aちゃんは声がでかくてよかった」と評価してましたが(笑)
本当によく通る声で、お芝居というのは滑舌や聞きやすさが命だなとつくづく思いました。

そのライブで千重子は役者さんについて、ずらずらーっと共演した印象をどんどん語っていくのです。よどみなく。
これは千重子を演じてるからこそ語りやすいのか、それともやはり友近のまとめ力・的確さ。
笑わせることにも手を抜かないのだから、とにかくすごい!と感嘆。
それで笑わせたらすぐ歌に入る。人を退屈させない。
退屈させたら終わりという大事なツボを押さえてるかのようで、MCもお見事だったのでした。

 

この日のゲストは宮迫さん、というか春澪ちゃん。
この2人は歌でもほんとプロですね。
友近の喉の強さも驚きでしたが、宮迫さんの声量もまた。
「ロンリー・チャップリン」デュエット直後に千重子も、「春澪ちゃんったら声量がすごい。星稜高校出身?バカ言ってる」って(笑)

そこから松井秀喜→石川県→福田和子という、にわかに信じられない接点が千重子から明かされたりして、「明治座で福田和子の話したって書き込んじゃダメよ!」「小島慶子ちゃんに怒られるから」って(笑)千重子は小島慶子さんをやたら恐れてました。

そういえば友近の出身地って愛媛・松山。福田和子も松山市出身。
福田和子が逮捕されたのは福井。千重子は福井出身・・・・って、友近は福田和子も自身に忍ばせて千重子やってんじゃないかと想像したら可笑しくなりました。
ほかにも福田和子ネタいっぱい持ってそうだった。
おおっぴらには言えないだろうけど、きっと心を寄せてる気がします。

「千重子は吉原炎上という映画がとっても好きなのね」
「そのドロドロしたオープニングみたいな曲書いてちょうだいって、二葉先生にお願いして作ってもらいましたので聴いてください。”五月雨道中”」

「誰だよ」「何なんだよ」って心のツッコミもいちいち顔に出さないけれど、楽しみ方はちゃんとわかってて。
あぁ〜「ダサ」ってなんでこんなに平和なんでしょうね。
この記事にも(笑)を多用してみましたが、進んでダサに浸かりたくなるのです(笑)

ラストの曲は高橋真梨子さんの「for you…」
手拍子もできないほどシビれました・・友近の歌唱の素晴らしさ!!
感動したこと全部書くとキリないのですが、私たちの「楽しむ!」という意気込みよりずっとずっと、出演者たちの「楽しませる!」が上回ってた気がして、圧倒されたステージでした。

友達と改札の前で、別れがたい中でも締めくくりの話題、「田山涼成さんのキレと引き締めがすごかった」ということ。
ベテラン役者さんの存在を消したり出したりするメリハリにも確かに感動してたのです。

自分へのお土産として千重子のアイテム、焼き豆腐がプリントされた手ぬぐいを買いました!

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