坂元裕二「スイッチ」

阿部サダヲさんと松たか子さん主演のドラマ「スイッチ」


スイッチHPより)

始まって5分ですでにおもしろいです。
さすが坂元裕二さん。
あれこれ珍しい!

坂元裕二さんって、いつからか主役のキャラクターを相当ヘンに描くようになりましたね。
かつては「同・級・生」や「東京ラブストーリー」の坂元さん。
(原作はいずれも柴門ふみさん)
そのうち主役は美人でモテ前提とかじゃなくなり、最近じゃ結構性格悪かったりする。
「カルテット」や「anone」では犯罪に手を出してますからね。
「スイッチ」も一応サスペンス(ここがテレ朝っぽい)

そもそも美しいとかいい人とか、それなに?っていう。そこにまっすぐ光を当てなくなった坂元さん。
じゃあどこに光を当ててるんだろう。
登場人物みんな魅力的なのはなぜだろうと思うんですよね。

 

今回は松さん演じる弁護士が一見正義感からかけ離れてる役・蔦谷円。
「正しさとかいい人とかより、勝つか負けるかよ。相手の落ち度を探るの」
本気か冗談かわからないけど、いつも人をなめたような態度。仕事は相当できるらしい。
でも大嫌いなハト退治に疲労困憊の日々…なんだこれ…。

蔦谷円:松たか子さん(43歳・火星期)
太陽双子、月牡羊、水星牡牛、金星牡牛、火星牡牛、P太陽蟹か獅子

駒月直:阿部サダヲさん(50歳・木星期)
太陽牡牛、月蠍、水星牡牛、金星牡牛、火星双子、木星蠍、P太陽双子

映画「夢売るふたり」で夫婦だった2人。
このドラマでは元恋人同士です。
阿部さんが検察官、松さんが弁護士。
2人の牡牛×双子部分の職人的コミカル芸の鮮やかさに唸っちゃいます。うまい!楽しい!と。
この2人じゃなければ、性格悪さばかり前面に出ちゃうと思う。
でもさすがのコンビです。「えーっ…?」とか「さぁ…」とか心のドン引きにもワクワクしっぱなしでした。

コミカルなのにすごい濃厚さ漂う2人。
映画でも、激しい喧嘩しても夜寝るときはがっしり絡み合う。
性的に絡むんじゃなくて、寝ぼけまなこでも片時も離れたくないようなひっつき。それが印象的でした。
牡牛座持ちが漂わす色気にはゾクゾクします。また阿部さんが蠍持ちでもあるから…。
そしてこのドラマにもあった抱擁とキス。
「行かないで!」
円の思いが通じたかのように直が戻ってくるあの瞬間がなんともドラマチックでした。
玄関から寝室へキスしながらの移動も…かぁ〜っっ!!


アマゾンプライム夢売るふたり

太陽同士が隣なので家族役もしっくりくるお二人ですが、年齢域惑星だとオポジション。
良き相棒にもなれるのです。2人の相棒感が見事なドラマでした。
それにしても松さん円、7回も殺人未遂ってすごくない…?
それ全部事前に止めたのが阿部さん。笑える!!
坂元さんが光を当てたところがわかった。
罪に問われもしない強者なんて許さない!・・・という円の熱さ、だったのかな。
円と直の出会いは16歳、バス事故での唯一の生き残りの2人。珍しすぎる!!

でもちょっと円の凶暴さはわかる気がした。
私も自分のコミュニティーのマウンティング野郎の胸ぐらつかむイメージを何度頭に描いたことか。
こいつどんだけ人に屈辱味わわせてるんだと、目に見えないあちこちでうまくやる人はいるもんです。
でも凶暴さを表に出したら、社会的に抹殺されるのは自分。
だから行動になんて出さないけどさ…と庶民が普通遠慮がちに言うところ、円という女は「私ならやりますね」とあっさり表明するから、見てて気持ちよかったのかも。
坂元さんの魅力は「普通」の真逆に光を当てるとこなのかも。真逆なのに真実に近いようなところ。

 

松さんの恋人が眞島秀和さん(蠍座)、阿部さんの恋人が中村アンさん(乙女座)
この2人がまた凡庸キャラに描かれる。
インスタに日常を詩的アップする2人。
観覧車からの美しい風景(&婚約指輪)とか、小顔矯正終えたばかりのフェイスラインとか。
でも眞島さんの「いい人でいれば褒められたけど、いい人には誰も興味を持たない」「いい人になるためにはいい人をまず演じなくちゃ(と頑張った)」というセリフが悲しかったです。
眞島さんの大味な感動屋さんっぷりがまたうまかったです。あんないい人なのになぜペラペラなのか…。
本当は凡庸って人もいないはず。
でもそう見えるのは、普通にいい人でありたいから進んで当てはめにいった。ただその型が凡庸だっただけ。
メガネも言葉もパンツすら「いかにも」っていう型。
型の中にいない人を探すほうが難しいかもですね。

松さんの弁護士事務所で働く高畑淳子さん(天秤)と岸井ゆきのさん(水瓶)のバランスがまたぴったりでした。
この3人で風のグランドトラインなのですね。
しかも生まれ日時が近いので、本当にきれいなグラトラのはず。
岸井さんのちょっと変人具合とかも楽しかったなぁ。
高畑さんの圧も、麗しすぎてギャグになるほどで。

阿部さんの部下役が井之脇海さん(射手座)
おっ、いだてん!と思いました。
上司が尾美としのりさん(射手座)でした。
真犯人役の石橋静河さん(蟹座)が美しかった。弁当屋の素朴女子。
でも母親が残酷な殺され方をして、復讐殺人に走る。
「東京ラブストーリー」ゲスト出演?と思ったけど、令和版の脚本は坂元さんじゃありませんでした。
この間うっかりアマゾンプライムに入ってしまったので、近いうち見てみようと思います。


スイッチHPより)

 

坂元裕二さんが太陽牡牛で月双子の方。
ここが阿部さんや松さんへの投影のしやすさなのかな。
「カルテット」では松田龍平さんが牡牛、「anone」では広瀬すずさん双子、田中裕子さん牡牛でした。小林聡美さん双子。
坂元さんは金星が蟹だからか、舞台はいつも「家・ホーム」。
おうち時間でのやり取りがとても重要。
少し前にNHKでやってた「Living」も阿部さん主演でした。
仲里依紗さんと中尾さん夫妻のバージョンがおもしろかったです。

坂元さんは太陽ー海王星オポジション。
ここが創造性の豊かさとも思うし、「本当に悲しんでるのは誰?」というところに光が当たるゆえんなのかな。
法律のラインもドラマでは(ドラマだからこそ)わりと無視傾向。
もしかして、本当に捕まるべきやつが捕まってない現状の揶揄とか込められてるのかな。
人にルールばかり求めて肝心の中身見てる?って窮屈なムードへの警鐘とか?わからないけれど。

坂元さんの年齢域惑星・木星が蟹座後半度数で、これからT冥王星とオポジションになります。
令和もきっと問題作を見せてくれるだろうと期待。
それにしても「東京ラブストーリー」脚本を24歳で書いたというのがすごい。
いつもキャラクターが際立ってるから、一人一人に引き込まれるんですよね。
あのころから本当にひどいも悪いもなく、輝きの裏の暗い過去も、罪犯してもごはん食べる日常も、登場人物はいつだって多面的でした。


(阿部さん松さんインタビュー→スイッチHP

 

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