令和東京ラブストーリー・後半感想

「東京ラブストーリー」令和版をやっと見終えました。

実はなかなか苦行に近く、でもなんで見たかというと令和のエンディングを見届けたかったから。

 

 

そして、なんたって最終話のあらすじに「妊娠」の文字を発見してしまったから。

これは本当にフジのやり口というか、「誰の子ども?」とまんまと思いますよね。
漫画では和賀部長の子どもだったけど、令和版では後半、部長の出番がぐっと少なくなったし謎が深まる。
途中、「アルヴィン」という台湾人イケメンアーティストの仕事をリカが手伝うことになって、「まさかアルヴィンの子?」と、まんまとワクワクしてしまった。


アルヴィン役フィガロ・ツェンさんインスタより

いやいや、カンチの子という可能性も十分あるんですよね。
「あの夜の子?」という。

しかしネタバレですが、まさかのDNA鑑定でした。

この令和の世の中でもどうしてこうなるのか。
「コンドームつける?つけない?」というカップルの会話まで掘り下げたドラマや映画ができることを切に望みます。
なぜつけないのか・つけたがらないのか・つけさせないのか。
そもそもやり取りの有無はどうなのか・命の可能性よりムード重視なのか…
そこまで描いてくれないと、あら〜…というやりきれなさで頭がパンパンになり、ストーリーが入ってこなくなります(私だけ?)

このドラマで時代に追いついてるのはリカだけだと思ってたのに。
あとはみんな平成月9レベルで束縛し合いおとなしい女子(がふと見せる気の強さ)&強引な男子に相変わらずキュン。

もはや東京ラブストーリーなんかじゃなく、「愛媛ラブストーリー〜こうなることを夢見てた〜」というカンチ&さとみ、三上&長崎尚子の恋物語がメインの様相。
三上はお嬢様尚子を強引に連れて愛媛で開業医を目指すそうで。

最終回にまさかのこの4ショットです。(リカがいない)
しかもさとみと三上、さとみと尚子はかなりの泥仕合だったはず。
互いの結婚が決まれば、まぁまぁ和解するもんですかね。うーん。

令和ラブストーリーの前半は、リカから見た「ここがヘンだよ日本人」みたいでありながらも爽やかなワクワクが広がってました。
でも後半は、リカを排除するムードがやけに強まったと感じたんですよね。
それでも私の勝手な想像だけど、脚本の方はリカに愛着あるように思ったのです。
というのはリカの言葉だけがすごく輝いてたから。
もちろん石橋静河さんがとっても自然にキラキラ演じてくれたからとも思う。
「個の尊重・自由自立」をずっと訴えてきたリカに、結局は「自己責任」を押し付けるようなラスト。
社会のムードってあらゆるところににじみ出るんだなぁと、つくづく思ったものです。

カンチなんて独自性のあるセリフをひとつでも吐いただろうか?と思う。
個性など下手にないほうが最終的に幸せになるんだよ…という暗喩が込められてんじゃないかと思うほど。
大体みんな、いつもニコニコ耐えてるさとみに甘えすぎです。
しかし、ここ!
ここに私はなんとも憂慮すべきものを感じまくってしまった…
これは私独自の解釈・感想です。
知り合いからはおもしろくて2回も見ちゃったという声が聞かれました。

しかしさとみの描かれ方にはやはり悪意を感じざるを得ません。
もしくは、男性上層部が自分好みの像に仕立て上げたか(妄想がひどい)
なんたってさとみはカーディガンの袖で手の甲全部覆う女。
特に私が怒り心頭だったのが、カンチが高熱でぐったりしてたとき。
このころにはNYへ転職してしまったリカとの遠距離ゆえカンチの愛は薄れ気味、だるいのを着信に出ない言い訳にしてた。
なのに!
さとみからの電話に出ちゃうという。
そして次のシーンではさとみがカンチのキッチンで卵雑炊作ってる!
家あげるなよ〜
しかもさとみがまたすごい、「ねぇ、永尾くんちってレンゲある?レンゲどこ?」と寝てるカンチを起こすという!!

その前にさとみは保育士であるわけで。
「子どもにうつる可能性」とかすごい考えちゃうのは、コロナ禍だからかなぁ。
あろうことかキスしてましたけどね…。
こういうツッコミどころが盛りだくさんすぎて、あとカンチが点字ブロックの上を歩いてるとか。
ラストにリカが自分の子どもに「あれが太陽だよ」って目!目!

カンチはリカをすごい責めた。
「ずっと我慢してたんだ」
自由なリカ・相談しないリカ。
NYに行かないでっていう思いをカンチは我慢してたけど爆発。
こうなることは見てるこっちもわかってた。
なのに「一生愛する」と言ってしまうカンチ。
「じゃあ24時間私を想って!」というリカの名台詞に「それは無理…」と引いた途端にリカからビンタ。
「物理的に無理でも心意気を表現しろ、てめぇ!」…とは言ってないけどそういう怒り。

ほんと、カンチのそういうところですよ。
結局「一生」の重みに自分が耐えられなくなりさとみの前で流す涙。
「永尾くんは悪くないよ」「関口だってなんも悪くない…」
・・うそうそ・・
この2人がよく似てるのは、相手あってこその自分ということ。
もしかしたら恋愛や結婚、人がそれを求めるのはここじゃないかとすら思った。
誰かといれば罪深さも薄れる。「悪くないよ」って言ってくれる人を永遠に求める2人に見えた。

人が・特に女が1人で自立するというのは、この国じゃとってもマイノリティー。
それをこのドラマに見せつけられたような気がしました。
上司の意見でも「違うんじゃないか?」ということを指摘するリカ、「恋人だからって所有はよくない」と表明するリカ、今の職場よりワクワクするところに転職するリカは輝かしきマイノリティーだった。
なのに、マイノリティーに対して平気でぶしつけになる人はとても多い。
その光景を何度も見てきた、このドラマでそのことが駄目押しされたように感じた。

 

令和版の三上は、おとなしく一生愛してくれそうなさとみを支配する悪党にしか見えなかったです。
平成版三上の、「いやだよぉぉ!!」と川沿いで叫ぶカッコ悪さは皆無。
清原さんのクールな目になんの熱さも見えず、こえぇと思いましたよ。
ってか清原さんめちゃ痩せてたな。体調大丈夫だったのかな。

そして眞島秀和さんですよ!!!

一番不幸なのは和賀部長かもしんない。
妊娠したリカを家に置いてる、俺は抱いたんだとカンチを呼び出して伝える
→カンチ激怒。

「リカがあんたなんかに抱かれるわけねぇ!!」

え、中年だから?ひでぇ。
曲がりなりにもずっとカンチを見守ってきた部長なのに。
「リカを愛しているか?」と聞かれて肯定できなかったカンチに怒る権利あるんかね。

そんでリカも部長の家を逃げ出し、カンチに「愛してない人と結婚したくない」とこぼす(ホントひど)
部長は逃げたリカを半狂乱で探し回り、カンチの家にまで押しかけ…
「愛されてないことは俺が一番わかってる…」
眞島さーん…!!
悲しみに打ちひしがれてるのか全然心こもってないのか、どっちだろって顔。

リカがみんなの前での退職挨拶のとき「えーっと」って言葉に詰まったら、和賀部長すかさず
「泣いてもいいんだぞ…」「どっ…!」
・・・なんかあそこ眞島さんのアドリブみたいに見えたんだよなぁ。
全部長の8割ぐらいが言いそうなことをよくわかってらっしゃる…

 

あれこれ突っ込んできたけれど、私がいま恋愛したら、頭でわかってることと逆の感情に支配されるだろうな。支配・執着・所有欲・うざうざ。
それが恋愛なんだろうけど。
その楽しさをリアルに抱きながら見てた人がほとんどだろうに、私はまともにカッカしちゃってね。
でもこのストーリーが支持されるというのは、やっぱり時代遅れに思うんだ。
カンチや三上みたいな男性についていきたいと、さとみみたいに思う女性がまだ相当多いんだったら。
選ばれてこそ幸せ…みたいな風潮にみんなが向かうんだとしたら。
カズレーザーやユースケさんの彼女を写真で見たときに、ぐぁっっかりするようなあの気持ちは永遠に続くのだろうか。
平匡みたいな男がみくりみたいな超キュート女子にぐいぐいされて初めて心開くとか、なんで女子そんな頑張るん?寄せていくん?
幸せのバリエーションはもっとたくさんあるはずなのに、リカ一人でそれを表現するのはまだ難しいんだなとつくづく思いました。

 

令和東京ラブストーリー・後半感想」への5件のフィードバック

  1. こんにちは。
    東京ラブストーリーにも逃げ恥にも惹かれるものがなく、見ていません。
    いや、当時 平成版は少し遅れて見ました。そんなに騒いでるドラマってどんな?と思って。
    けど、理解できなかったなぁ…みんなが夢中になる意味がわからなかった。
    令和版と聞いて、正直そんなのつくるなよ〜としか。
    世界は広いし、可能性はたくさんあるのに、狭いところでグダグタやってるようにしか見えなくて。途中から愛情じゃなくて、執着になってない?とも。

    1. かんさん

      コメントありがとうございます。
      私は平成版の再放送も逃げ恥の再放送も楽しんで見てたんですけどね。
      石橋静河さんが好きなので、あれこれツッコミしたものの見てよかったとは思いました。イライラすることは無数にあったけど(笑)
      石橋さんを見届けるために見ました!
      昔のムードが踏襲された恋愛ドラマはもう時代遅れだなというのはつくづく感じましたね〜。
      男性と女性の輝きの差が開いちゃってるように感じましたよ。

  2. 返信、ありがとうございます。
    石橋さんは、行くぜ東北のCMがツボです。可愛い。

    いま朝ドラ再放送中のはね駒を見ていまして。で、先日の回で主人公の妹みつが結婚し、妊娠するもぎりぎりまで働かされ、男子を産んだと思ったら抱かせてももらえずに里に帰され離縁させられ。
    その後、産後の肥立ち悪く18歳で死亡。
    女性が子ども 男子 を産む機械だった時代って、凄く恐ろしいと思って涙が出ましてね。
    子どもを産まないと、一人前じゃないなんて…。しかも、若いうちによくわからないまま結婚させられて…。

    そんなことがあったもので、東京ラブストーリーの感想が強くなりました。

    ちなみに私は手の甲を隠すの苦手です。
    手の甲を隠すタイプもですが。

    1. かんさん

      コメントありがとうございます。
      石橋さんの「行くぜ東北」CM、さっき久々見てみたら謎ダンスでしたね。
      あれがハマる人そうそういないですよね〜。
      「はね駒」わたしも実家で録画してて、まだ斉藤由貴さんが結婚前のとこまでしか見てませんが、妹、そんな苦しいことになるのですね。
      斉藤由貴さんが「おら、結婚したくねぇ、勉強してぇんだ!」って必死で訴えるところも泣けました…でも絶対許さない父親とか、あの時代恐ろしい…。
      今の自由を謳歌しないと…と思いますね。
      手の甲を覆うタイプは、周りに女しかいなくても覆うので、何かを隠したい心理があるのかもしれません。(腕まくりすることはほぼない)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。