「月を満たす」ってよく聞きます。
どうすれば月が満たされるのかって、まず自分らしくのびのびすることでしょうけど、私は「誰か」といてこそ満たされるんじゃないかなと思いました。もちろん家族環境にもよります。
1人で満たすには手に余るような月。
私の両親は共働きで、寂しい心を着せ替え遊びでよく癒してました。
声色変えて何役もやる怪しさをそれなりに自覚してたので、1人でここぞと演じてましたね。
だけど日が暮れても親が帰ってこないとなると、急に孤独に襲われる。
早く!早く帰ってきてほしい。それは子ども特有の寂しさではありますが、1人だと有り余る時間を使いこなせない。私は獅子月なので、誰かと関わる高揚感を特に求めてたとも言えるかな。
誰かのいる部屋でどんな状態なら満たされるのか、4区分ごとに考えてみました。
月火星座(牡羊・獅子・射手)
「自分!」という強烈な個性をオープンにできると満たされる。
牡羊は毒を吐く、獅子は自由に持論を展開したい、射手は箸が転がっても笑ってたい・もしくは勝ちたい。
1人でもできるかもしれません。でも誰かがいるとより高揚する。
まともに取り合ってもらわなくても良いのです。こっちからの一方的な放出が元気の源。
月地星座(牡牛・乙女・山羊)
「役に立ってる」と感じられると満たされる。
牡牛は相手にさりげなく心地よくなってもらいたい、乙女は要望やタスクをこなす、山羊は能動的に役目を見つけて果たそうとする。みんな「きちんとしたい」「優秀でありたい」がベースにあるけど、自分1人のためだとこんなに頑張れないのかも。近しい人の肯定でより満たされる。家の中でも優等生でいたいのです。
月風星座(双子・天秤・水瓶)
「波風立たないこと」の中にいると満たされる。
1つの部屋に何人いても穏やかである状態を好みます。そりゃみんなで笑えたらより幸せ。
双子は自分が気まぐれでも何も変わらない空間、天秤は能動的に平定に乗り出す、水瓶は個々を尊重し・尊重されてると感じてたい。1人でいることが一番波風立たないと思いきや、「こんなに人がいても今日も穏やか」と感じるに越したことはないのです。そんな一日ならぐっすり眠れそう。
月水星座(蟹・蠍・魚)
「永遠の関係性」が感じられると満たされる。
「友達」「恋人」との濃密な時間、それも幸せですが、「いつか帰ってしまう」寂しさには耐えられない。
蟹はなんとなくそばにいたい、蠍は近しい人が元気そうならそれでいい、魚は時にダメダメになります。どんな自分でも相手が離れていかない(帰ってくる)イコール許されてる、そう感じてたい。
たとえ1人でも「親密な人とつながれてる」と信じられるのが水星座の強みでもありますが、いったんネガティブに転じると1人で抜け出すのは大変。
一緒に暮らしてる=存在が受け入れられてる、それが何よりの幸福。
月の年齢域は0歳から7歳ですが、そのころに自分らしさを抑制されてた方も少なくないかもしれませんね。
月火星座なのに元気いっぱい振る舞えなかった。月地星座なのに成果を褒められない。月風星座なのに支配と干渉に苦しんだ。月水星座なのに誰にも甘えられない。
その傷は軽いものから重いものまで人それぞれとは思いますが、先日、山崎育三郎さんが「高校時代、ヤングケアラーだった」と告白されましたね。
山崎さんは太陽山羊で月は牡羊か牡牛。
歌がお上手なので月牡牛っぽいですが、もしそうだとすると幼いころに「しっかり者」として大いに認められてきたからこそ、10代でおじいさまの介護を引き受けられたのかなと感じました。
山崎さんは水星・金星も山羊なので、もうずっと幼いころから「役目を果たす」世界の中にいたのでしょう。家庭内だけじゃなく学校など家の外でもリーダー性を求められてたんじゃないのかな。
また、トップを目指す努力もいつだってされてたはずです。
家に帰って1人でも、月は満たせるとは思う。ただ、その満足感は泡のように消えることも多々ありますね…誰かといる心強さにはかないません。
私は末っ子なので、みんな年取って誰もいなくなったらどうやって自分を満たせるだろうと今から思うこともあります。やっぱ猫ですかね。でも猫より先に死ぬのはつらすぎる。老人になっても、あー月を満たしたいなんて思うのだろうか。逆に赤ちゃんがえりして月大暴発ということも考えられます。私は横暴で持論を曲げない年寄りになるのかも。近い知り合いもいなければ、コンビニとかで怒りまくるのかもしれません。月を満たすことについて、一生かけて模索するような気がします。