風と俗と水

読書したい欲は結局、Amazonの「8冊で10%のポイント還元」というキャンペーンに乗ることでいったん落ち着きました。

随分買ってしまったけど、「これ読んでも次がある♫」と思えることが嬉しい。

 

なぜか風俗の本を3冊書いました。
漫画「リアル風俗嬢日記」の1巻と2巻。著者はΩ子さん。
(リンク貼ったらアップされなかったのでご興味あれば検索してください)

あと男性著者の本も購入。
これはその発祥や変遷、歴史、時に体験談など。
古代から令和の風俗についてこんな熱心に読んでる自分は、一体なにやってんだろうと思わなくもない。

ただとにかく知りたいんですよ。
男性の体験談も興味あるけど、嬢の側の視点はもっと知りたい。
峰なゆかさんのAV業界の漫画も読んだけど、私にとってあの世界は半ば華やかな芸能界。
この漫画の著者さんは自称地味系ということで、よりリアルに読める気がした。

 

もし自分が男だったら。
私は風俗に行くだろうか行かないだろうか。
行くとしたらそれは自分の意思なのか、連れられてったのか流されて来たのか。
うーーん…時代によるかなぁ。あと金銭的余裕度。
バブル期のサラリーマンだったら行ってんじゃないかなぁ。もしくは55歳ごろ目覚めるとか。知らんがなって話ですが。

なぜこんなに興味あるのかよくわかってなかったけど、「人と人のかかわり」「かかわりの度合い」「非日常性」「心のこと」
このへんをすごく確かめたいんだと思う。

 

風俗って水星座の世界ですよね〜、と私は感じる。
蟹の母性、蠍の一体感、魚のお風呂感(泡・癒やし)
どれもぬめぬめとして、嬢はその提供をお仕事としている。
「ごっこ」としても心のふれあいみたいので満たすような場所。

エロって地星座や風星座かも?とも思った。
牡牛の肉体美、乙女の処女性、山羊の極め欲。
双子の好奇心、天秤の駆け引き、水瓶の常識超え。
でもこれらはキャバクラやホストっぽいような。

店の「外観」「入り口(きっかけ)」は火星座っぽい。
いまだ昭和なダサネーミング&派手な電飾も人の欲望かき立てますしね。
明朝体の看板とか妙に卑猥だもんな。

キャバクラ・ホストも「お酒」「心」という水っぽさを求める人は多いだろうけど、そこを割り切れない人の依存心、あとお金とか地星座的な「欲」がうようよごちゃついてる気がして、その世界はあまり私はそそられない。
そう思うと風俗はある意味システマティックで、「心のインフラ」として古代から連綿と存在し続けるのもわかる気がする。閉鎖空間だからこそ水星座的なぬめりが純粋に守られてそうというか。
なのに時間が来ればそこで終了。お互い基本引きずらない(んですよね?)

 

嬢による日記では時に乱暴者やナルシストに困るシーンがある。
「イケメンとか地位とかまったく重視してない。とにかく丁寧に扱ってほしい(痛いのは×!)」と何度か書かれてました。
でもそういう人はさほど多くないらしく、基本みんな落ち着いたお客さんだと。
もちろん個人差あるだろうけど、ホッとしたんですよね。

確かに客商売と思えば、例えばコンビニ店員にとって全ての客がクレーマーや乱暴者ってことはないはずで、ほとんどが落ち着いた善良な市民。
風俗は裸でぬめる分ダイレクトな怖さはあるけど、マナーさえ守ってくれる客ならお互いすっきりするのかもしれない。

 

それはさておき先日、人間関係で意外なことがあった。

私にとって人間関係とは長年の悩みというか重石みたいなとこがあって、その悩みは人生に当たり前セットアップされてるものと思ってた。
それが、意外な人から意外な声かけをしてもらったという、ある出来事を通じて「みんないい人じゃないか」と感じることは全然難しくないように思ったりして。

ただし、適度な距離感あってのこと。
「自分は侵害されないし侵害しない」「依存されないし依存しない」という信念前提の。

私はここらを難しく捉えていて、自分を明け渡すことが正解かもと思ったり、その逆、自分に鍵かけての防御が正解か、とか。
はたまた、近しい人には踏み込んでもいいと思い込んでたりとか、人間関係と距離感は自分にとって大きな課題・テーマと改めて感じたんですよね。でも自分さえ自分の境界を大事にしてたら、もうあんま怖くないのかも。

お客さんと良好な関係を築いてる嬢は、客との距離感や境界引きがきちっとしてるのかもしれない。
ただ、こういう職を選ばざるを得なかった人も多いでしょうから、追い詰められた精神状態の人も少なくはないはず。
どうかほとんどの店やオーナー、客、嬢も各々の境界線を大切にしてくれる人ばかりであることを願います。

 

この記事内で触れるのもなんだけど、WBC決勝見てて、みんなお互いに信じてるんだな、ということをすごく感じた。
ランナーを出しても監督は自分を「ダメ」と思わないと信じてる。
監督も「あいつはここから立て直せるやつだ」と信じてる。
打たれても自分捕りまっせ!という野手と信じてる。

相手を信じるには「まず自分を信じる」ということが大前提だけど、大谷くん、ダルビッシュ、栗山監督はそこがすごくしっかりしてて、他の選手もその影響を受けて、信じる連鎖が起きてるっぽいな〜って見えたんですよね。

なんたって大谷選手の自分への信頼はビシバシ感じる。
TVという電波を通して誰の心にも「確かな自己」を形成しそうな威力というか。
そんなパワーを放つ大谷くんは蟹座。太陽水星座の人の本当の目的は癒やしとか、「大丈夫(自分も君も)」というメンタル安心係とか、そういうことじゃないかと思った。

 

目に見えないはずの心模様ってすごく興味あるな。
恋愛感情じゃなくても信頼感だけで満たされることってあるよね、というあたり。
一体何を求めて風俗に行くのやら、エロはもちろんとしても、それだけじゃないんでしょ?というとこを知りたい。
知れるわけもないことをあれこれ推測して勝手に納得したい。
嬢による日記には常連客との信頼というか親しみのあたりが描かれてて、それを知りたかったんだよ、私は!と、かなり感動したという話でした。

 

 

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